注目馬情報 Attention

メイショウフンジン

牡6 JRA 西園正都厩舎 通算30戦7勝

父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター

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デビューから一貫してダート路線。ジワジワとでも確実に力をつけ、一昨年6月のオークランドサラブレッドRTを勝ってオープン入り。以降、昨年のアルデバランS、仁川S、今年のブリリアントSとオープンで3勝を挙げている。重賞勝ちこそまだないが、白山大賞典ではウィルソンテソーロと0秒1差の2着、そして前走の平安Sでも3着とはいえ0秒1差。ハナか、好位で揉まれない形なら持ち前の渋太さを発揮できる。右回り左回りは問わず、スタミナがあり距離も長い方がいいタイプ。締まったダートもこなすが、パワーがあり馬場は乾いた方が合う。中間も坂路とプールを併用して乗り込みはしっかり。攻め駆けせず、時計が平凡なのは心配なし。今回もいい状態で臨めそうだ。

(競馬ブック・西村敬)

クラウンプライド

牡5 JRA 新谷功一厩舎 通算15戦4勝

父:リーチザクラウン
母:エミーズプライド
母の父:キングカメハメハ

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重賞では22年UAEダービー(GII)、23年コリアカップ(GIII)を勝っている。また、22年JBCクラシック(JpnI)、チャンピオンズC(GI)、23年帝王賞(JpnI)での2着もあり、粒揃いのメンバーのなかで上位争いをしてきた実績馬。近3走は案外だが、3走前は海外帰り緒戦に加え、夏場激走の疲れもあったか。前々走は世界最高レベルのメンバーが相手で厳しく、前走は1角で躓いて以降は気持ちが入らなかった感じ。いいメンタルで臨み、道中スムーズに運べれば、強みのスピードを生かして最後まで渋太く脚を使えるはず。好走歴のある盛岡2000mに替わるのはいい条件。立て直し、初挑戦のJpnIIIで好レースに期待。

過去3走の競走成績

(研究ニュース・森田美菜)

ロードアヴニール

牡4 JRA 野中賢二厩舎 通算6戦4勝

父:ドゥラメンテ
母:ヴィーヴル
母の父:ディープインパクト

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芝のデビュー戦は惨敗に終わったが、2戦目はダートに替わってレースぶりが一変。3戦目は崩れたが、今振り返ると揉まれ弱さという幼さが影響した結果。立て直されてからの快進撃はまだ粗削りでダートでは底を見せていないと言っても過言ではない。野中師も「今の段階でしっかりと勝ち切ってくれているのは大きい。器が大きい証だと思う。久々で昇級戦と相手は強くなるけど、瞬発力はいいモノを持っているし、今後のためにもいい走りを期待している」と。条件など初めてになる面が多いが「ここは引っ張ってくれる馬がいるので、レースはしやすいだろうし、この馬にとっていい力試しだね」と4連勝への期待を滲ませながら、今後をしっかりと見据えていた。

(研究ニュース・井尻雅大)

ビヨンドザファザー

牡5 JRA 藤岡健一厩舎 通算21戦5勝

父:Curlin
母:ガリレオズソング
母の父:Galileo

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前走のアハルテケSは筋肉痛でオアシスSを除外後、立て直して臨んだ一戦だったが、後方待機からいつもより早めに動き、持ち味の息の長い末脚を最大限に発揮して追い比べを制した。発馬が遅く後方からになるので好走に注文はつくが、長くいい脚を使え、直線の長いコースは合っているし、3歳時にはユニコーンSで0秒2差、レパードSでは不利を受けながら4着と重賞でも善戦しており、通用する力もある。1900mで好時計での勝利があり距離延長も問題ないし、攻め駆けするタイプではないが、中間は順調な分、上積みも見込める。パワーがあって地方の深いダートも合いそうなので、少し上がりを要す展開になれば浮上の余地は十分にある。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

テンカハル

牡6 JRA 矢作芳人厩舎 通算31戦5勝

父:キングカメハメハ
母:ジンジャーパンチ
母の父:Awesome Again

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19年のセレクトセールで2億9000万円(税抜き)で取引され、兄のポタジェが大阪杯を、姉のルージュバックが毎日王冠を制した良血馬。母はアメリカのダートGIを6勝した名牝。芝で初勝利を挙げ、2600mに適性を見せて条件クラスを2勝し、大阪―ハンブルクCでも2着したスタミナ派。ただ、それ以降はスランプに陥り、ダートに路線変更。日本テレビ盃でドバイWCを制したウシュバテソーロの2着に好走し、浦和記念は勝ち馬との反応、位置取りの差が出たが、バテず伸びていた。弱点は器用さがなく、エンジンのかかりは遅い点。そういった意味でも少しでも広いコースになり、2度の坂越えがある2000mのスタミナ比べはぴったり。これでデキが少しでも上向けば。

(競馬ブック・信根隆二)

ケイアイパープル

牡8 北海道 小野望厩舎 通算34戦8勝

父:パイロ
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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佐賀記念JpnIIIと白山大賞典JpnIII(いずれも2022年)を優勝。今年4月のブリリアントステークスで僅差の4着に健闘した直後、北海道に移籍した。転入初戦となった赤レンガ記念は、生涯初となる逃げの手を打った。「新天地でのレースですから、今までの先入観に捉われず、経験のないレースをやってみようと小野楓馬騎手にも伝えていました。思った以上に楽に行けましたが、道中はフワフワ走っていたそうで、結果として裏目でした。ただ、先行できたことや課題がわかったことは、今回につながると思います」と小野望調教師。前走後はこのレースに照準を合わせてきた。全8勝が右回りだが「中京で行われた平安ステークスGIIIの2着や、直近の東京での内容を考えれば、決して左回りが不得手とは思いません」と、小野望調教師。4日は単走で、坂路3F37秒8-1F12秒8を馬なりで駆け上がり、ひと叩きされての上積みを感じ、陣営も期待を寄せる。

(古谷 剛彦)

ヒロシクン

セン5 岩手 佐藤雅彦厩舎 通算26戦5勝

父:ドレフォン
母:エスプリドパリ
母の父:ハーツクライ

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ヒロシクンはすい星のごとく現れた。今年5月に中央1勝クラスから岩手入り。いきなりB1級で3連勝を飾った。続くターゲットに岩手古馬の最高峰・一條記念みちのく大賞典を選んだのには訳がある。佐藤雅彦調教師「オーナーがケガで入院中でしたから元気づけの意味もありました。それに中央時代にダート1800m以上をメインに使われていたので、2000mが合うだろうと挑戦を決めました」。その決断が見事はまり、鮮やかな逃げ切りを決めた。「今回もみちのく大賞典と同じく挑戦者の立場。強豪相手にも思い切っていきます」。祖母は第1回秋華賞を制し、ジャパンカップでもシングスピールのハナ差2着ファビラスラフイン。健闘を祈る。

(松尾 康司)

グランコージー

牡7 岩手 千葉幸喜厩舎 通算36戦14勝

父:ベルシャザール
母:アドマイヤプルート
母の父:アドマイヤコジーン

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今シーズンの充実ぶりには目を見張るものがある。春から持ち味のスピードを存分に発揮。初戦をアッサリ逃げ切り、2戦目は赤松杯を完勝。3歳・ダイヤモンドカップ以来、久々の重賞タイトルだった。勢いは止まらずシアンモア記念も快勝。春のマイル王に君臨した。当然のごとく一條記念みちのく大賞典で1番人気に支持されたが、ヒロシクンに出鼻を叩かれて4着。脚質を考えると仕方なしだった。千葉幸喜調教師「3歳の時、フレッチャビアンカが管理馬でしたが、ダービーグランプリでグランコージーが玉砕的に逃げながら3着に粘ってびっくり。ライバルだったが、すごいなと思った。そんな馬がやって来たのも何かの縁。選ばれたからには全力でぶつかります」

(松尾 康司)

注記

当ページは、7月10日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。