注目馬情報 Attention

ウィルソンテソーロ

牡5 JRA 小手川準厩舎 通算16戦7勝

父:キタサンブラック
母:チェストケローズ
母の父:Uncle Mo

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ウィルソンテソーロはドバイワールドC(GI)以来の出走。「初めての海外遠征で到着当初は疲れがありました」と小手川準調教師。しかし「レースが近づくにつれグングン調子が上がりました」との事で、12頭立ての4着に健闘した。帰国時の輸送は「往路の経験があったせいか全くダメージがありませんでした」と言い、実際に着地検疫中には担当厩務員が乗り運動を課せるほどだったようだ。その後はチェスナットファームでの放牧を挟み、現在に至るが「至って順調で仕上がりは良い」との事。東京大賞典(GI)でウシュバテソーロと差のない2着なら、コースも問題ない。「そろそろGI/JpnIタイトルを獲らせてあげたい」という指揮官の願いが叶って不思議はないだろう。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

セラフィックコール

牡4 JRA 寺島良厩舎 通算8戦6勝

父:ヘニーヒューズ
母:シャンドランジュ
母の父:マンハッタンカフェ

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デビューから負けなしの5連勝でみやこSを制覇。チャンピオンズCは気性の若さがまともに出て初めて大敗したが、立て直したダイオライト記念は4馬身差で完勝。今までで一番スムーズなレースができた。しかし、川崎記念は勝負どころでハミを取らず流れ込み。まだ気性が幼く、現状では集中力に課題が残る。いかに気分良く運べるかどうかが一番のポイントになるので実際に走ってみないとわからない部分があるが、ポテンシャルの高さはGI級。ここを目標に仕上がりも良好。距離的には自分のリズムでゆったり運べる長い方が良さそうだが、2000mなら不足はない。砂を被ったり、揉まれたりすると余計に難しい面を出す可能性があるので外枠が理想。

(競馬ブック・牟田雅直)

メイショウハリオ

牡7 JRA 岡田稲男厩舎 通算24戦9勝

父:パイロ
母:メイショウオウヒ
母の父:マンハッタンカフェ

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2年前の帝王賞で初めてのJpnI制覇。そこから更にレベルアップし、昨年はかしわ記念→帝王賞と連勝。レース史上初の連覇も成し遂げた。今年も勝てば前人未踏の3連覇。偉業を懸けた大一番に挑む。2024年の始動戦にはサウジカップを選んだが、無念の出走取消に。今回が約半年ぶりの実戦となるが、帰厩後はコース追い中心で乗り込みは入念。力を出せる仕上がりと見ていいだろう。ただ、ひとつ気になるのがチャンピオンズCにおける濱中騎手のレース後のコメント。「年齢的なものでズブさが出ています」と。もともと後方から押し上げていくタイプではあるが、休みが長い分もあり、いつも以上に追走に苦労する可能性も。馬場や展開の助けが欲しいところだ。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・広瀬健太)

ノットゥルノ

牡5 JRA 音無秀孝厩舎 通算20戦5勝

父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song

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デビュー3戦目からダートに路線変更して2連勝。伏竜S、兵庫CS・2着の後、ジャパンDダービーを正攻法の競馬で快勝。3歳時は510kg以下での出走で連対を外したのは一度のみで、ジャパンDダービーこそ526kgで制したが、馬体重が好走の要因だった。ただ、近走は520キロ台で重賞2勝と気性も大人になり、それほど敏感にならなくていいよう。それより重要なのは全9連対が右回りという点だ。左回りは連対すらないのだ。得意の右回りの今回は期待できるし、加えて逃げた時は2戦1勝、2着1回。好位でためる競馬より、スピードを生かすスタイルが合う。依然として好馬体を誇示して、太め感なく軽快な動きで好調キープ。JpnI奪取への条件は整ってきた。

(競馬ブック・信根隆二)

ライトウォーリア

牡7 川崎 内田勝義厩舎 通算30戦9勝

父:マジェスティックウォリアー
母:スペクトロライト
母の父:ディープインパクト

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今年初戦の前々走、報知オールスターCを逃げ切って22年12月勝島王冠以来の白星をゲット。勢いに乗って強豪中央勢に挑んだ川崎記念で大仕事をやってのけた。得意の逃げ戦法に持ち込むと、勝負どころから競りかけてきたアイコンテーラーを振り切って単独先頭。最後はグランブリッジの強襲を頭差しのぎ、JpnI初勝利を成し遂げた。激闘から約3カ月。今度は大井に舞台を替え、JpnI連覇を狙う。内田勝義調教師は「状態は平行線。川崎記念くらいの感じで使えるよ」と説明。さらに出走予定メンバーを見渡して「テンの速さならうちの馬の方が上」と続けた。すんなり自分の形に持ち込むことができれば川崎記念の再現があっても驚かない。

(スポーツニッポン・大澤太久)

キングズソード

牡5 JRA 寺島良厩舎 通算16戦7勝

父:シニスターミニスター
母:キングスベリー
母の父:キングヘイロー

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オープン緒戦のアンタレスSは3着に敗れたが、続く三宮S、阿蘇Sとオープン特別を2連勝。勢いをそのままに、JBCクラシックを制してビッグタイトルを手にした。その後の東京大賞典、フェブラリーS、かしわ記念は勝ち切れなかったものの、すべてのレースで掲示板を確保しているように、ダート界のトップクラスと互角に渡り合っている。フェブラリーSでは、これまでになく後方からの競馬になったが、直線は鋭く伸びていたように、脚質にも幅が出てきた印象。帝王賞は初めてのチャレンジとなるが、大井の2000メートルはJBCクラシックと同じ舞台設定。ここ2走は1600メートルだっただけに、距離延長は間違いなくプラスに。JpnI・2勝目に期待がかかる。

(競馬ブック・三宅俊博)

グランブリッジ

牝5 JRA 新谷功一厩舎 通算18戦6勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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22年関東オークスで重賞初制覇。23年エンプレス杯を最後に勝利から遠ざかっているが、先行差し自在な脚質を武器にコース、距離を問わず安定した成績を残す。以前は牝馬限定戦への出走がメインだったが、昨年の暮れからは混合戦へ挑戦。今年から4月開催となった川崎記念では前で粘る2頭をギリギリまで追い詰めて2着と、牡馬の一線級が相手でも戦えることを示した。前走は「目一杯に造ったあとで疲れを取りながらの調整」と陣営。勝ち馬には逃げ切りを許したが、自身の走りはできていた。今回はより強いメンバーとの戦いで、過去10年、牝馬は1度も馬券絡みがないなど条件は厳しいが、持ち前の立ち回りのうまさを生かせばチャンスは生まれる。

(研究ニュース・小野颯真)

サヨノネイチヤ

牡5 大井 坂井英光厩舎 通算14戦12勝

父:ダノンレジェンド
母:オムスビ
母の父:オレハマッテルゼ

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大井生え抜きのスター候補が最高峰の舞台にたどり着いた。デビューから条件戦をコツコツと勝ち上がって、昨年12月の勝島王冠で重賞初出走初制覇を成し遂げた。さらに今年に入り、ブリリアントC、大井記念を立て続けに勝利。勢いはとどまることを知らない。その後は優先出走権を手にした帝王賞を目標に調整。手綱を取る西啓太騎手が普段のトレーニングも騎乗しており「これまでと変わらない雰囲気をキープできている」と好感触を伝えた。今回は一気に相手が強化されるが「まだ走りきった感じがない。強い相手と戦ってどんなものか、楽しみはある」と西騎手。隠し持ったギアが全開になれば、一気にダート界の頂点に立つシーンがあるかもしれない。

(スポーツニッポン・大澤太久)

注記

当ページは、6月21日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。