注目馬情報 Attention

アンデスビエント

牝3 JRA 西園正都厩舎 通算5戦2勝

父:ドレフォン
母:アンデスクイーン
母の父:タートルボウル

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初勝利後にノドの手術を挟み、その復帰戦こそ馬券圏外となったが、叩いた次走は後続を8馬身離す2着、前走の1勝クラス勝ちは、優に古馬2勝クラスで勝ち負けを争える時計。一戦毎に着実に成長を遂げている。小回りは小倉でのデビュー戦以来だが、当時は終始4~5馬幅分の外を回らされたうえに外へ張っていた分の3着。小回り自体は問題なくこなす。理想はハナ。スタートが上手で出脚も速く、同型がいても自分の形には持ち込めるだろう。中間は栗東坂路で自己ベストをマーク。上り調子で本番を迎えられそう。母アンデスクイーンは2020年、この川崎2100mでエンプレス杯制覇。この馬自身、折り合いに難はなく、舞台適性は十分にあるはずだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

イゾラフェリーチェ

牝3 JRA 鹿戸雄一厩舎 通算4戦2勝

父:サトノクラウン
母:ケイティーズハート
母の父:ハーツクライ

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リステッドレースだった前走のスイートピーSでも5番人気に支持され、ダークホースの1頭と評価された。結果は9着に敗れたが、それ以前は3戦して2勝。とくにダートは未勝利戦といえ、1戦1勝。2着に3馬身半の差をつけて楽勝している。鹿戸調教師は「前走は折り合いの難しい面が出て失速しただけで、実力ではありません。当日イレ込まなければあんな事にはならないはずです。ダートを勝った時は強い競馬だったので、当然、期待しています」と語る。また、状態に関しては「前走後、ノーザンファーム天栄に放牧しましたが、良い状態で戻してもらえたので、好仕上がりです」と続けた。「ナイター競馬も大丈夫でしょう」と、とくに大きな不安はないようだが「しいて言えば良馬場でやりたいです」との事だ。

(平松 さとし)

クリスマスパレード

牝3 JRA 加藤士津八厩舎 通算3戦2勝

父:キタサンブラック
母:ミスエリカ
母の父:Blame

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デビューから2000メートル戦と2200メートル戦をいずれも勝利。2戦2勝で挑戦した前走のフローラS(GII)は初めて敗れたものの、勝ち馬から僅か0秒3差の4着と善戦してみせた。今回は初めてのダートがカギになるが、この点について加藤士調教師は次のように語る。「こればかりはやってみないと分からない点があるので、何とも言えません。ただ、調教では何度もダートコースへ入れているし、フットワークを見ても走り辛そうとかそういう感じはありません」。また、もう1点「経験上、初ナイターだとイレ込むケースが多いので、そこも心配」と続けたが、最後は「能力的には決してヒケは取らないはずなので、そこに期待しています」と力強く語って〆た。

(平松 さとし)

メイショウヨシノ

牝3 JRA 荒川義之厩舎 通算3戦2勝

父:ダノンレジェンド
母:ピエナサクラ
母の父:アグネスタキオン

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デビュー戦は既走馬相手に出遅れて砂を被って戸惑いながら直線で脚を見せるといういかにも初戦というレースぶりだったが、2戦目は発馬を決めて好位につけ、砂を被っても問題なく、直線は進路を求めて外へ持ち出すロスがありながらもしっかり伸びて差し切り勝ち。昇級戦の前走も先行勢の直後のインで脚をため、馬の間から渋太く脚を伸ばして競り合いを制した。デビュー2カ月で4戦目、重賞で一気の距離延長と条件は楽ではないが、まだ完成途上で3戦2勝と素質は高く、伸びしろも十分。掛かっていくタイプではなく、一戦毎にレースも上手になっており、同厩舎の半兄メイショウキリモンはダート中距離で良績があるように、距離をこなせる下地もある。

(競馬ブック・三浦幸太郎)

ローリエフレイバー

牝3 大井 月岡健二厩舎 通算7戦4勝

父:マジェスティックウォリアー
母:マヒナズヒル
母の父:ネオユニヴァース

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昨年の東京2歳優駿牝馬は4連勝で重賞初Vを飾った。逃げ粘った前走の東京プリンセス賞は勝ち馬にクビ差2着だったが、負けて強しの競馬。その後は3週間ほどのリフレッシュ放牧をはさみ、5月中旬に帰厩。6月6日には初めての川崎競馬場で最終追い切りを行った。「(単走で)内容も良く、思っていた以上の時計は出ましたが、厩舎へ帰ってからもカイバは食べています。遅生まれ(5月12日)なので、これまでは体の弱さや反動もありましたが、今はリバウンドもなくなり、3歳馬らしくなってきたなぁと感じています」と月岡健二調教師。距離延長については「競馬では見た目以上にフワッとするところがあるので、それをいい意味で生かしたいですね。ポテンシャルの高い馬ですし、良い競馬をしたいです」と期待を込めた。

(高橋 華代子)

プリンセスアリー

牝3 浦和 鹿沼良和厩舎 通算7戦4勝

父:キズナ
母:ホワイトフローラ
母の父:スズカフェニックス

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2走前の桜花賞は直線で力強く抜け出し、牝馬一冠目を獲得。6番手を追走した前走の東京プリンセス賞は、勝ち馬からクビ+クビ差届かず3着だった。初コースのため3コーナーで物見をして置かれ気味になったが、最後に追い上げた姿は、桜の女王としての意地を見せた形。その後は関東オークスJpnIIに向け、2週間ほどのリフレッシュ放牧を挟み、野田トレセンに帰厩後も順調に進めているという。鹿沼良和調教師は「華奢な馬だし、普段の調教ではそこまで目立つようなところはありませんが、筋肉の質の良さや、心臓の強さ、根性が優れているんでしょう。今回も初コースなので、物見をしないといいなぁとは思っています。距離延長は心配していません」と話していた。

(高橋 華代子)

ミスカッレーラ

牝3 船橋 川島正一厩舎 通算6戦3勝

父:シニスターミニスター
母:スリーメロディー
母の父:ネオユニヴァース

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3番手を追走した前走の東京プリンセス賞は直線で先頭に立つシーンも見られたが、最後は4着に終わった。レース後に御神本訓史騎手は「調整の難しい馬だと思いますが(馬体重マイナス5キロ)、陣営も走れる状態で持ってきてくれました。前回より気合も乗って、行きっぷりも良かったです。まだこれからの馬」と振り返っていた。この関東オークスJpnIIに向けて川島正一調教師は「以前よりテンションは落ち着いてきたし、力もついていると思います。スピードで押し切るのがこの馬のスタイルですが、今回は距離も延長するし、中央交流は道中のラップが厳しくなるので、それに対応ができるかどうか」とコメント。ローレル賞V以来の川崎コースで、好レースを期待したい。

(高橋 華代子)

グラインドアウト

牝3 高知 田中守厩舎 通算10戦4勝

父:アメリカンペイトリオット
母:クィーンロマンス
母の父:ティンバーカントリー

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年明けから佐賀競馬場に遠征し花吹雪賞、ル・プランタン賞と重賞を連勝。鞍上の赤岡修次騎手にとっては1997年にイージースマイルで勝って以来、二度目の花吹雪賞制覇だった点も話題となった。前走ののじぎく賞では1番人気に支持されたものの4着。メンバー強化でもあったが、それでも勝ち馬ニジイロハーピーとコンマ3秒差なら悲観は不要だろう。現在、そのニジイロハーピーとはグランダム・ジャパン3歳シーズンに於いて同ポイントの首位。過去にはディアマルコが古馬シーズンで頂点に立っているが3歳女王となれば高知勢として初となる。先日の東京ダービーの結果からも高知の3歳勢はハイレベル。カテゴリーは異なるが是非ともチャンスを手にしてもらいたい。

(風間 恒一)

注記

当ページは、6月7日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。