注目馬情報 Attention

ディクテオン

セン6 JRA 吉岡辰弥厩舎 通算22戦8勝

父:キングカメハメハ
母:メーデイア
母の父:キングヘイロー

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23年の秋から完全に本格化。浦和記念で最後方からのマクリを決めて、交流重賞初制覇を飾り、続く名古屋グランプリでは久々の右回りも関係なく、長くいい脚を使ってレコード勝ち。ダイオライト記念は不発に終わったが、当日が不良馬場で脚抜きのいい馬場になったことが敗因のひとつ。これまで稍重~不良馬場で連対したのは地方在籍時の一度のみ。馬力型でパサパサの馬場でこそグリップが利いた走りが可能なのだろう。前走は重馬場で先行していた馬が1、3着の決着のなか、もう数十メートルあれば届いていた感じの伸び脚。今回も天気が鍵だが良なら勝ち負けの力。中間はパワフルな動きで春の天皇賞2着したブローザホーンに先着を果たし急上昇。

(競馬ブック・信根隆二)

ノットゥルノ

牡5 JRA 音無秀孝厩舎 通算19戦4勝

父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song

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前走の川崎記念は調教から動きが素軽く、レース当日の馬体重516kgもこれまで安定して走れていた510kg台。それにもかかわらず終盤の反応が芳しくなく、直線では余力がなかった。それ以前の成績通り、左回りが良くないと考えるべきなのだろう。舞台は替わって名古屋へ。初めてのコースだが、右回りで走れるのなら当然見直しが必要となる。調教の動きは引き続き軽快で、一時の重苦しさは完全に解消。栗東CWでの時計も川崎記念前より詰めており、太鼓判を押せるくらいのデキにある。距離も2100mあれば不足なし。前々走の佐賀記念で59kgまでこなしており、斤量増も心配はいらないだろう。JpnIIのメンバー構成なら格好はつけられるはずだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

キリンジ

牡4 JRA 佐々木晶三厩舎 通算12戦2勝

父:キズナ
母:タイムピース
母の父:ルーラーシップ

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砂を被ると嫌がったり、調教でもズブい面を見せたりと難しい面のある馬で成績が不安定だが、ジャパンダートダービー2着を含め、交流重賞2着が計3回。3歳1勝クラス勝ち以降は未勝利だが重賞で上位を争える地力を備えた1頭。小回りも距離も問題なく、課題はとにかく前向きに走り切れるかどうか。その点を考慮されて、この中間の調整からブリンカーを装着。4月24日の追い切りは併せ馬で遅れはしたが、その週にユニコーンSを勝ったラムジェットを相手に大きく追走したうえでの小さなもの。攻め駆けしない馬が終始軽快に、最後まで前向きに走った。ブリンカーの効果はかなり大きいよう。状態も良く、これまで以上の走りを期待できそうだ。

(競馬ブック・坂井直樹)

エクセスリターン

牡5 JRA 野中賢二厩舎 通算15戦4勝

父:ストロングリターン
母:ベアフルート
母の父:サクラバクシンオー

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デビュー当初から気性面に難しさがあり、ブリンカーを着けても勝負どころでズブかったり、テンからスイッチが入らないままだったりして成績にムラがあった。それがガラッと変わったのが前走の観月橋S。後方から進めるレーススタイルはいつも通りだったが、中盤からの行きっぷりが良く、終盤までほとんど促すことなく好位まで進出し、終いもしっかり伸びた。ブリンカーを着けずともこの競馬ができたのが大きな成長。まだ走り切っていない印象もあり、重賞でも互角に戦えるだけの潜在能力を感じさせる。テンは速くないだけに距離延長はいい材料。大型でトビも大きく、課題は小回りへの対応。こなせるようなら上位進出も十分に可能だろう。

(競馬ブック・坂井直樹)

ブリーザフレスカ

牝5 愛知 塚田隆男厩舎 通算23戦10勝

父:ロードカナロア
母:レイナアラ
母の父:マンハッタンカフェ

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転入後、下級条件のC級から一段ずつ着実に階段を上がって昨年、重賞3Vの活躍で東海のトップホースへ仲間入り。寒い時季はよくないタイプで正月の名古屋記念(2着)以降は“冬休み”で休養し、前走のTR・東海桜花賞で戦列へ復帰した。キャリア上位のベテラン馬アナザートゥルースに直線振り切られたが、この馬らしい末脚を発揮。いきなり2着に突っ込み、備わる力を再証明した。「気温の上昇とともによくなる馬」と調教もつける主戦・塚本征吾騎手は話す。久々を使った反動はなく、中間は上り調子。ただベストは重賞2Vを飾る当地1700戦。中央勢相手のダートグレードは初挑戦でもある。距離2100メートルも少しマイナス要因。難敵ぞろいで、まずは掲示板確保を目指す。

(西尾 敦)

アンタンスルフレ

セン6 愛知 角田輝也厩舎 通算30戦11勝

父:トーセンジョーダン
母:エーシンチェロキー
母の父:ディープインパクト

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東海きっての長距離ランナーの第一人者だ。タイトル3Vは、22、23年金沢・北國王冠(2600メートル)と、23年東海菊花賞(2100メートル)。その東海菊花賞以降は南関東地区への“武者修行”に出掛け、再び今春戻ってきた。トライアルの前走は勝負どころから手ごたえ、脚いろともに鈍って1秒4差4着に留まった。しかし中央挑戦した阪神大賞典(14着)の「疲れが抜け切れてなかった」と丸野勝虎騎手は分析する。「相手は強力ですが、いいころの調子に戻るかがポイントですね」と同騎手。名古屋GPは2度目の参戦。難敵相手に積極的な追い上げスパートが響いて、22年はシンガリ12着に終わった。地力アップに成功している今回。どんな走りを見せてくれるだろうか。

(西尾 敦)

注記

当ページは、5月1日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。