2023年までは、TCK女王盃JpnIIIとして、おもに1月下旬に大井1800mで実施されていた。古馬牝馬路線整備の一環で、24年から園田1870mに舞台を移し、兵庫女王盃JpnIIIと名を変え新たな歴史を刻む。前哨戦として、兵庫では年始に4歳以上牝馬による同距離重賞・コウノトリ賞が設けられた。兵庫デビューの牝馬では、アスカリーブルが南関東に移籍後の12年に関東オークスJpnIIを制したことはあるが、地の利を生かした地元勢の活躍に期待したい。(栗田 勇人)
前身は1998年創設のTCK女王盃。2024年から園田に移り、時期もレース名も変わったが、エンプレス杯JpnII(24年より3月上旬から5月上旬へ移動)の前哨戦という位置づけは変わらない。なお北海道と南関東以外で、牝馬の常設ダートグレードが行われるのは初となる。(栗田 勇人)
園田コースは1周1051mで、現存する地方競馬ではもっとも小さい。1870mはフルゲート12頭で、三冠目の兵庫ダービーや園田金盃でも使用される園田のチャンピオンディスタンス。2コーナーポケットからスタートしてコーナーを6回まわる。ゴールまでの直線は213mと短いため、直線だけでの追い込みは難しく、勝負どころの3コーナー手前から一気にレースが動く。その向正面から3コーナーにかけては高低差約1.2mの登り坂となっている。(斎藤 修)