注目馬情報 Attention

アーテルアストレア

牝5 JRA 橋口慎介厩舎 通算18戦7勝

父:リーチザクラウン
母:スターズインヘヴン
母の父:ワークフォース

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昨年は名鉄杯、レディスプレリュードを連勝し、JBCレディスクラシックで3着。チャンピオンズCは9着に敗れたが、今年緒戦のクイーン賞で改めて力を示した。今まさに充実期を迎えている。この中間の追い切りも攻め駆けしない割にいい動き。馬体も良く見せ、状態自体は良さそうに映る。前半はじっくり構えて4角手前から追い上げていくのがこの馬のスタイル。息の長い末脚が魅力だが、もともと左回りに良績が多く、右回りのコーナリングには少し不安が。スタートしてからコーナーが6回あるこのコースへの対応が一番の課題。稍重~不良で3戦3勝。パサパサの深い砂よりは、ひと雨降った方が良さそうなタイプでもある。前走より条件は厳しくなりそうだが、デキの良さで克服したい。

(競馬ブック・広瀬健太)

ヴィブラフォン

牝5 JRA 高木登厩舎 通算15戦5勝

父:ドレフォン
母:ヴィンテージローズ
母の父:ゼンノロブロイ

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初勝利まで4戦、2勝目をあげるまで更に6戦を要したが、そこで開花。2勝目以降は僅か6戦で4勝をマーク。ここ2戦は福島で3勝クラスを逃げ切ると、続く神奈川記念では序盤2番手から早目に先頭に立ち、押し切った。「デビュー当初はまだ成長の余地がありました。体を増やして力を発揮出来るようになってきました」と管理する高木登調教師。実際、デビュー戦で432キロだった馬体重は前走の神奈川記念で449キロまで増えていた。力強くなった事で先行力が出てきたのも大きいようで、高木調教師は次のように続けた。「前へ行けるようになって以前よりもモマれない競馬が出来るようになったのは大きいです」。今回は関西圏の遠征がどう出るかだが、スンナリ行ければ3連勝があっても不思議ない。

(平松 さとし)

キャリックアリード

牝5 大井 藤田輝信厩舎 通算8戦4勝

父:キズナ
母:アイリッシュシー
母の父:Galileo

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JRAでは7戦を消化して4勝をマーク。神奈川記念での2着を含め、全て3着以内を確保する好成績で大井に移籍した。その初戦となったクイーン賞JpnIIIは上位2頭に突き放されたものの、じわじわと伸びて3着に追い上げ、牝馬ダートグレードでの力上位を証明。藤田輝信調教師は「前走はよく頑張ってくれましたね。普段は牝馬らしくカリカリしているけど、レースでは落ち着きがあるし、調整についてもだいぶつかめてきました。相手はさらに強くなると思いますが、川崎コースをこなしているので小回りに不安はないですし、勝ちを狙っていきます」と期待を口にする。早めに動く競馬もできるので、園田特有の流れにも対応できるはず。初タイトルに期待がかかる。

(大貫 師男)

ライオットガール

牝4 JRA 中村直也厩舎 通算13戦5勝

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ

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昨秋のクイーン賞を好位抜け出しで快勝。夏に3歳限定のレパードSは勝っていたが、古馬相手には初の重賞制覇となった。ダート競走の体系整備で約2カ月後に再びクイーン賞が行われ、そこにも参戦。ただ、10kgの馬体増とハンデが2kg増えていた点が堪えたか、好位で流れに乗るも伸び切れず4着に終わる。ただ、この中間は積極的にコース追いを取り入れているので、絞れての出走なら終いの伸びも違ってくるだろう。1870mは初めてだが、1800mで5勝の実績なら問題なし。右回りも阪神、京都で計3勝を挙げている。また今回は別定戦。前走より1kg減の55kgで出走できるのは好材料。なかなか骨っぽいメンバーが揃ったが、チャンスは十分あると見る。

(競馬ブック・青木行雄)

サーマルソアリング

牝4 JRA 藤原英昭厩舎 通算11戦4勝

父:ドゥラメンテ
母:トータルヒート
母の父:Street Cry

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デビューから7戦は芝に出走していた。8戦目で走った初ダートのパフォーマンスが圧巻。逃げて上がり3ハロンは最速。走破時計は前週のリステッド競走と0秒1しか違わなかった。その後も格の違いを見せつけ、3連勝でオープン入りを果たした。前走の総武Sでは展開の向いた勝ち馬にこそ差されたが、オープンで牡馬相手に2着なら力は示したと言える。牝馬同士なら重賞でも通用。中間の調整は順調で、馬体の張り艶もいい。また、どんなコースでも走れるのが強みで、馬場も問わない。初めての地方も苦にすることはないだろう。不安材料を挙げるなら、これまで一度も砂を被った経験がないこと。内で揉まれる競馬になった時に崩れる可能性は残している。

(研究ニュース・小野颯真)

スマイルミーシャ

牝4 兵庫 飯田良弘厩舎 通算12戦10勝

父:カレンブラックヒル
母:クリスマドンナ
母の父:シンボリクリスエス

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「勝つには勝ちましたが、本来ならもっと弾ける馬ですから。今日は返し馬から感触が悪かったですし、正直、前回の方がデキは良かったですね」。兵庫古馬一線級を撃破した園田金盃時とは違い、前走のコウノトリ賞では、主戦・吉村騎手のコメントもどこか湿っぽい物だった。同馬を管理される飯田良弘調教師も「昨年は夏の暑い時季も厩舎に滞在しての調整でしたし、コンスタントに使ってもいましたから。もうソロソロ休ませてリフレッシュさせたい気持ちがありました」と当時を振り返った。そのプラン通り、この中間はリフレッシュ休養を挟んでの調整。現状について師は「放牧先でも坂路では乗ってもらっていました。その効果か、以前はキャンターでトモを落としていましたが、帰厩後からはその面が無くなりました。ここまでの追い切りの感触も良好、良い状態で臨めそうです」と状態回復の確かな手応えを掴んでいる様子。今回は初のグレード挑戦だが、その点について師は「約3カ月ぶりのレースなので、実戦勘の部分がどう出るか、気になるところもありますが、調教気配からはボケたような雰囲気はありません。レースでは勝負どころから素早く反応できますし、走りにも自在性があります。相手はかなり強力ですが、どこまでやれるか楽しみはあります」と談。デビューから12戦でこれまで連対を1度も外していない、まさに天才的なアイドル様。完璧で究極の存在へと登り詰める。

(中司 匡洋)

マヤローザ

牝6 兵庫 尾林幸二厩舎 通算30戦3勝

父:タートルボウル
母:マヤフィオーレ
母の父:バブルガムフェロー

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前走のABクラス混合・牝馬限定戦は、今回の兵庫女王盃へ向けた地元馬ステップ競走としての意味合いもあった。そんな一戦で、これまでとは一転の逃げ競馬で兵庫転入後初の勝利を収めた。「笠松・交流戦での内容から先行競馬が合いそうな思いはありましたが、こちらに来てからはスタートがもうひとつ決まらなかったり、行き脚が思うように付かなかったりで…。そんななかで前走は発馬がうまく決まりましたからね」とは同馬を管理される尾林幸二調教師。変わり身の予兆は前々走から見られていた。当時はペースアップのタイミングで馬群にハマり込んでしまい、3角で一旦引き下げ、内へ進路を確保してからのスパートと、ロスのある立ち回りだったが、そこから盛り返し2着馬と0秒2、3着馬とはハナ差の好走を見せていた。前回で1番の課題だったゲート面も改善、本領発揮の状況は整ってきたように感じる。師も「JRA在籍時は北海道での滞在競馬が合っていたと聞いていますし、そこから考えれば、姫路から輸送のない園田に戻る点はプラスだと思います。メンバーはかなり強力ですが、相手なりに走れるタイプだと感じています。一発長打を狙って行きたいです」と更なる上昇に期待を寄せる。

(中司 匡洋)

注記

当ページは、3月30日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。