注目馬情報 Attention

アンモシエラ

牝3 JRA 松永幹夫厩舎 通算7戦3勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール

CHECK!

普段から前捌きは硬めだが、速いところを行くとフットワークは伸びやか。経験を重ねてスタートが良くなり、今は難なく流れに乗れるようになった。他馬を気にする面があって、チークP着用でレースに臨んでいた時期があるだけに、多頭数で揉まれ込むと不安もあるが、発馬が上達した今はそんな形になることも稀だろう。バラける展開や外枠ならより信頼度はアップするが、出脚を備えているのでダートなら大きく崩れることもないのでは。抜け出すとソラを使う面があるだけに、ブルーバードカップの時のように寸前で交わす形が理想。その前回で減らした体重の回復も鍵だが、前走後は短期放牧を挟んで2月29日に帰厩。1週前の時点で484kgまで回復している。

(競馬ブック・橋本篤史)

ハビレ

牡3 JRA 武井亮厩舎 通算4戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:トモトモリバー
母の父:ブラックタイド

CHECK!

約7ケ月ぶりだったヒヤシンスS(リステッド競走)で戦列に復帰すると、続く自己条件の1勝クラスを快勝。武井亮調教師はこの一連の流れを次のように振り返る。「前走は長休明けを叩かれて状態が上がっていたので、負けるとすれば距離だけだと思いました」。結果、勝利したが、道中行きたがる場面もあり、最後は何とかしのいだという競馬ぶり。これに関しては次のように続けた。「4コーナーの手応えのわりに突き放せなかったのは、1800メートルが限界だったのかもしれません。そういう意味で今回、短縮になるのは好材料だし、状態落ちはありません」。今回は抽せんをくぐり抜けての出走となり「何とかこの運を無駄にしないように、しっかり勝ち切りたいです」と語ってしめた。

(平松 さとし)

シークレットキー

牡3 JRA 杉山晴紀厩舎 通算4戦2勝

父:ドレフォン
母:キープシークレット
母の父:ダイワメジャー

CHECK!

昨夏の小倉、芝1200mでデビュー戦を勝つと、続く阪神でのききょうSもスムーズに流れに乗って3着。芝でも力を見せていたが、オキザリス賞でダートに挑戦。砂を被って戸惑う面があり、行きっぷりが冴えずにラストもジワジワとしか伸びず8着に終わったが、その後に立て直され、くすのき賞では距離が延びたこともあってスムーズなレースぶり。好位から早めの競馬で押し切ってみせた。ドレフォン産駒で馬体も力強く、前肢をしっかりとたぐる走法でダート適性あり。同じ1700mなら今回も流れに乗って運べそう。その前走は体に少し余裕が感じられた。中間も坂路でしっかりと乗られており、使っての上積みは見込める。ここでも好勝負になっていい。

(競馬ブック・西村敬)

サントノーレ

牡3 大井 荒山勝徳厩舎 通算7戦3勝

父:エピカリス
母:リンガスウーノ
母の父:サウスヴィグラス

CHECK!

大井転入初戦の前走は雲取賞JpnIIIに参戦。勝ったブルーサンから0秒7差、2着のアマンテビアンコとは0秒3差の3着に踏ん張った。大外枠から終始外めを追走するロスの多い競馬での地方馬最先着。デビューから手綱を執る服部茂騎手は「最後まで頑張ってくれた。あの位置取りで粘ったのは収穫。成長を感じる」と好感触を得ていた。この時、10kg増の510kg。新たに管理を任された荒山勝調教師は、「ジョッキーは重さはなかったと言っているし、成長分と言っていい。あまり調教を重ねていない状況で、思った以上に頑張ってくれた」と評価する。馬体はたくましくなり、一度使って再び大井での一戦に「1700mになるのはいいし、(前走の内容から)行かなくてもよさそう」と、トレーナーは作戦を立てている。

(スポーツ報知・志賀浩子)

マッシャーブルム

牡3 大井 坂井英光厩舎 通算2戦2勝

父:モーニン
母:アサカラヴァーズ
母の父:キングヘイロー

CHECK!

JRAで新馬勝ちして大井に転入。その初戦も制して、目下2戦2勝の負けなしだ。直線での叩き合いから、ライバルたちを首差で競り落とす強い競馬。しかし、坂井英調教師は「こんなものでは、ないはずだ」と首をひねる。本来の能力の高さを確信しているからこそ「まったく、競馬をしていない」と納得できていない。新馬戦のかかり気味な競馬から、転厩後は「リラックスして走ることに重点を置いてきた。それが裏目に出た感じがする」とトレーナー。そこで、この中間は「人とコンタクトを執って集中して走ること」に調教内容をシフトした。「この先、JRA馬と戦うには、もう一段パワーアップする必要がある。その力はある馬。この中間で変わったという手応えはある」と、修行の成果が発揮されることを期待している。

(スポーツ報知・志賀浩子)

パッションクライ

牡3 北海道 山口竜一厩舎 通算5戦3勝

父:アジアエクスプレス
母:グラッドクライ
母の父:キッケンクリス

CHECK!

骨に疾患(ボーンシスト)があり、強い調教は施せないタイプ。じっくり乗り込んで競走馬に仕上げていったので、北海道の中では7月デビューと遅かった。4戦目で迎えたサンライズカップで重賞初制覇を飾ると、続くJBC2歳優駿JpnIIIでは、序盤からJRA勢をマークする積極的なレース運びから4着に粘るなど、昨季のホッカイドウ競馬における中距離路線を牽引した。オフシーズンは本来、休養に充てる予定だったが、至って順調だったことから、年明けには京浜盃JpnIIを目標に置き、調整が進んだ。「シャープな体つきですが、背丈が伸びて成長を感じます。長距離輸送は初めてですが、気性的に克服してくれると思っています」と山口竜一調教師。1週前追い切りとなった9日は、3F40秒1-1F13秒0をマーク。最終追い切りを行う前日の15日にも、3F15-15で坂路を駆け上がっているように、3歳を迎えて負荷をしっかり掛けられるようになっている。

(古谷 剛彦)

ブラックバトラー

牡3 北海道 田中淳司厩舎 通算5戦2勝

父:シニスターミニスター
母:アズマガール
母の父:キングカメハメハ

CHECK!

フレッシュチャレンジを勝ったばかりで挑んだブリーダーズゴールドジュニアカップで、後に南関東遠征で重賞ウィナーとなったカプセルとサントノーレを破り、中距離路線の主役に躍り出た。サンライズカップでは、パッションクライに届かず2着だったが、JBC2歳優駿JpnIIIでは大きく立ち遅れたものの3着まで追い込み、強烈なインパクトを与えた。前走のブルーバードカップJpnIIIは、北海道のオフシーズンによる調整の難しさが大きく、力を発揮できなかった。「今回は、2歳馬の能力検査が始まる時期で、ゲート練習を馬場で行えることが大きいですね。この中間は、ゲートから飛び出した後は調教がてらゴールまで走らせることも2回行っています。前走時とは状態面を含めて上積みは大きいと思います」と田中淳司調教師。2日はストリーム(栄冠賞勝ち馬)と併せて3F37秒1-1F12秒5(直一杯)をマークした。最終追い切りとなる16日は、単走で馬なりを予定している。

(古谷 剛彦)

ティントレット

牡3 大井 荒山勝徳厩舎 通算7戦3勝

父:ホッコータルマエ
母:マニエリスム
母の父:ゼンノロブロイ

CHECK!

昨年5月に門別1700mのデビュー戦を快勝。JBC2歳優駿JpnIIIまで5戦を北海道で走り、その後は予定通り大井に移籍。移籍初戦となった大井1800mの準重賞を逃げ切り2勝目を挙げると、続く大井1700mの特別は2番手から抜け出して快勝。7戦3勝で駒を進めてきた。荒山勝徳調教師は「初戦のように自分のペースで行かないとだめかと思っていたら、2戦目がハナに行けずに道中は掛かり気味になりながら楽勝。まだ体質的に弱いところはありますが、思っている以上にポテンシャルは高いですね」と好感触。今回と同舞台の前走は期待を膨らませるには十分な内容での勝利だった。目下の勢いはJRA勢を含むメンバーにも通用するのか。まだ成長途上だけに、ここにきての上昇度は侮れない。

(牛山 基康)

注記

当ページは、3月15日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。