予想情報 Prediction

レースの見どころ

 35回目を迎える伝統の重賞競走かしわ記念に今年も多彩なメンバーが揃いました。異なる路線で今や重鎮とも言えるメイショウハリオ、シャマル。このレース2年連続2着のソリストサンダー。初タイトル奪取に虎視眈々のタガノビューティー。マーチSを勝って意気揚がるハヤブサナンデクンに牝馬の代表格ヴァレーデラルナ。対する地方勢は一昨年の勝ち馬カジノフォンテン。フェブラリーSに続き牡馬に挑むスピーディキック。更には交流重賞の常連となった園田のイグナイター。刻々と変化する船橋競馬場の馬場状態も考慮すると波乱の要素満載。

本命

  • 22メイショウハリオ

CHECK!

 昨年の帝王賞は9頭立ての5番人気。評価は低かったものの、チュウワウィザード、オメガパフューム、テーオーケインズのトップ3をまとめて負かす鮮烈な交流重賞デビュー。休み明けのJBCクラシック5着を経て東京大賞典は1番人気で3着。終始ウシュバテソーロを意識して進めたが、結果的に相手悪し。1600mに転じたフェブラリーSは致命的な出遅れを挽回して3着。地力を発揮したところで再度マイルのかしわ記念。追い込みの利く船橋の馬場も向いているとみれば期待は高まる。

対抗

  • 33スピーディキック

CHECK!

 門別のJBC2歳優駿後に浦和の藤原厩舎へ移籍。桜花賞、東京プリンセス賞の牝馬二冠を制覇。関東オークスでグランブリッジに敗れ三冠馬の夢は潰えたものの、何らダメージなく戸塚記念では牡馬を一蹴。東京シンデレラマイルでは鬼脚を発揮して古馬を撃破。更に高みを目指したフェブラリーSは6着に敗れたものの、最後窮屈なシーンもあり消化不良。その無念を晴らすべく再度牡馬トップクラスへ挑戦。基本マイラーで条件的にはベスト。まとめて差し切るシーンも。

単穴

  • 34シャマル

CHECK!

 地方に初参戦の東京スプリント(1200m)で重賞初制覇。以降は交流に狙いを定め佐賀のサマーチャンピオン、浦和のオーバルスプリント、高知の黒船賞と何れも1400mを勝利。ただし、一介のスピード馬ではなく1600mの南部杯3着。1800mのチャンピオンズCでも5着に健闘。先行自在のレース巧者だし、異なる馬場に何ら違和感なく対処してきたキャリア。そして頼りになる鞍上を考えれば、崩れる場面は想像しづらい。

連穴

  • 712イグナイター
  • 57ハヤブサナンデクン
  • 813タガノビューティー
  • 45ソリストサンダー

CHECK!

 元々素質を高く評価されていたイグナイターは、園田移籍を契機に全面開花。一昨年の兵庫ゴールドトロフィー3着以降は交流重賞の常連。黒船賞、かきつばた記念と2勝。昨年の兵庫ゴールドトロフィーはプラス23キロの太目残りが誤算。前走の黒船賞はスタートひと息。大井時代には1700mの京浜盃2着。昨年の南部杯では1馬身圏内の4着があり1600m不問。笹川騎手を起用して大駆けムードが漂う。マーチSで念願の重賞初制覇を果たしたハヤブサナンデクン。手応えの割に渋く脚を伸ばして着差以上に味のある競馬内容。これまで1800m主体のローテーションでトータル6勝。1600mの経験値という点では見劣るが、相手なりに走るし力の要る船橋の馬場への適性も高そうで警戒。勝ち鞍はすべてダートで距離はオールマイティーのタガノビューティー。コースに関しては左回りで6勝を挙げ、東京コースでの実績が群を抜く。ジックリ差しに構えて切れ味を発揮した前走のコーラルSがこの馬スタイル。追い込みの利く船橋の馬場で侮れない。当レースは2年連続2着のソリストサンダー。高齢を迎えて休み休みの出走。順調さを欠くきらいはあるが、その分レース数を使われておらず馬は若い。当然ここを照準の仕上げ。過去2年とは馬場状況が違うのがカギになるが、混戦になればベテランの渋い末脚が生きる。

提供 ケイシュウNEWS 吉羽 孝

注記

当ページの情報は、5月3日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。