注目馬情報 Attention

メイショウハリオ

牡6 JRA 岡田稲男厩舎 通算20戦7勝

父:パイロ
母:メイショウオウヒ
母の父:マンハッタンカフェ

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デビューは3歳の4月。徐々に力をつけて4歳の春にオープン入り。そこまでは二桁着順もあったが、オープンに上がってからは一昨年のチャンピオンズCの7着以外はすべて掲示板に載っているように、安定感も出てきた。昨年の帝王賞で悲願のJpnI初勝利。かなりのメンバーが揃っていたなかで強い勝ち方をして、ここにきて本格化の兆しを見せてきた。前走のフェブラリーSではスタート直後に大きく躓く致命的な不利。力で3着まで来たが「最後まで脚を使えていただけに……」と陣営も語るように、悔しい一戦となった。以前は右回りに良績があったが、最近は左回りでも問題ないし、本来はレースも上手なのでコーナー4つはむしろプラス材料。

(競馬ブック・石井 健太郎)

スピーディキック

牝4 浦和 藤原智行厩舎 通算15戦9勝

父:タイセイレジェンド
母:デザートフラワー
母の父:サイレントディール

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「どんな競馬でもできるし、GOサインを出してからが本当に速くて、エンジンもすごくいいモノを持っています」と主戦の御神本訓史騎手。2年連続でNARグランプリを受賞している人気・実力ピカイチの地方競馬の女王が、再び一線級の牡馬たちに挑む。初物尽くしだった前走のフェブラリーSは直線で前が壁になりながらも、優勝したレモンポップに1秒0差の6着。あの時の感動と興奮から2カ月半が経った。「スピーディが強いことは知ってもらえたかなと。前走のダメージもなかったですし、ここもいい状態で出走できます。府中の坂に比べれば、今の船橋の力のいるダートも問題はないでしょう。チャンスはあると思っています」と藤原智行調教師。昨年のショウナンナデシコに続く牝馬Vを目指す。

(高橋 華代子)

シャマル

牡5 JRA 松下武士厩舎 通算15戦8勝

父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル

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東京スプリントで交流重賞初制覇。その後は短距離ダートの交流重賞を主戦場に。先行するスピードがあって立ち回りがうまい。短距離ダートがベスト条件だが、1800mのチャンピオンズCでも善戦。距離の融通が利くようになってきた。「前走は牧場でアクシデントがあって、緩さが残っていたので、どうかと思っていたんですけどね。終わってみれば完勝でした。3週ほど短期放牧に出しましたが今回は順調にきています。馬体に張りがありますし、稽古の動きもいいですからね。それに成績が示すように雨馬場もいいですからね」と松下師。前走の黒船賞で交流重賞4勝目。マイルの距離も南部杯で3着と問題なし、今回はデキにも自信がありそう。

(研究ニュース・永山 弘樹)

ヴァレーデラルナ

牝4 JRA 藤原英昭厩舎 通算12戦5勝

父:ドゥラメンテ
母:セレスタ
母の父:Jump Start

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1勝クラスをなかなか勝てなかったが、2勝目を挙げるとそこから4連勝でJBCレディスクラシックを制覇。一気に牝馬の頂点まで駆け上がった。今年はTCK女王盃、エンプレス杯と2戦してともにグランブリッジの2着。目標にされる形になったとはいえ、内容的には完敗だった。ただ、寒い時季よりは暑い時季がいいタイプ。気温が上がって厚ぼったい感じが薄れ、反応も良くなってきた。今回は今年一番の状態で臨めそう。トップレベルの牡馬と対戦するのもマイルも初めてだが、レースが上手でまだ大崩れしたことがなく、スピード的に距離短縮はむしろプラスに出そう。この相手でも差のないレースはもちろん、上位争いできる可能性は十分。

(競馬ブック・牟田 雅直)

イグナイター

牡5 兵庫 新子雅司厩舎 通算20戦9勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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昨年は高知・黒船賞JpnIIIでグレード初制覇を果たすと、続く名古屋・かきつばた記念JpnIIIも制し連勝。その後も果敢にグレード競走へ挑戦し、10月の南部杯JpnIでは全国トップクラスの強豪相手に0秒2差の大接戦。NARグランプリ2022年度代表馬にも選出され、名実とも地方を代表するトップホースに輝いた。今年初戦は高知・黒潮スプリンターズカップを好時計勝ち、連覇を狙った前走黒船賞は3着に敗れたが、スタート出遅れも大きく響いた。「前走は出遅れが敗因ですが、それでも3着にはまとめてくれましたし、力は示してくれたと思います。暖かくなって毛ヅヤは良くなってきていますし、前回よりもさらに良い状態で臨めそうです。今回は笹川騎手と初コンビですが、最終追い切りに騎乗したいと本人からの話もありましたし、そこで感触も確かめてもらいます。その熱心な気持ちがあれば問題はないと思います。南部杯での走りから左回りの1600m戦は合うイメージがありますし、ここも展開ひとつだと思っています」とは管理される新子雅司調教師。

(競馬ブック・中司 匡洋)

ソリストサンダー

牡8 JRA 高柳大輔厩舎 通算33戦6勝

父:トビーズコーナー
母:ラヴソースウィート
母の父:スペシャルウィーク

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ジワジワとながらでも確実に力をつけ、一昨年の門司Sで初のオープン勝ち。同年のかしわ記念2着、南部杯3着とJpnIでも好走。武蔵野Sで重賞初勝利を挙げた。昨年のフェブラリーS、ゴドルフィンマイルと続けて4着のあと、かしわ記念で再び2着。マイル適性は高く、器用さがあるので小回りにもうまく対応できるのが強み。馬場状態も問わない。中間は順調に乗り込まれ、20日にはCWでビシッとやって6ハロン79秒6。26日もCWで追って十分に負荷をかけている。力強いフットワークで馬体にも張りがあり、8歳でも元気一杯の姿。ここ2走の内容は強調できないが、得意の条件で変わり身があっていい。

(競馬ブック・西村 敬)

ハヤブサナンデクン

牡7 JRA 吉村圭司厩舎 通算21戦6勝

父:ゴールドアリュール
母:ホワイトクルーザー
母の父:クロフネ

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7歳にしてマーチSで重賞初制覇。年齢的な衰えもなく、今が最盛期といった印象すらある。先行力があり、いい位置で流れに乗って抜け出すのが好走パターン。今回のポイントはコースと距離にどう対応するか。マイルはこれまで武蔵野Sで1度経験。その時は4番手から競馬をするが切れ負けする感じで5着に終わっている。舞台が船橋競馬場になる今回は、東京と違ってコースを1周する形。最初のコーナーまでが150mしかなく、好位を取り切れるかが鍵になりそう。そこさえクリアできればJpnIでも勝機十分。中間は順調に追い切りを消化。19日には51秒7の坂路自己ベストタイムが出ており、デキに関しては何の心配もない。

(競馬ブック・青木 行雄)

スマイルウィ

牡6 船橋 張田京厩舎 通算26戦13勝

父:エスポワールシチー
母:アップライジング
母の父:コマンズ

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若い頃から素質の高さに定評はあったが、体質の弱さや体の緩さなどもあり、ゆっくりと育てられてきた。昨年5歳で古馬重賞に初挑戦した京成盃グランドマイラーズは、直線で先頭に立つとカジノフォンテンやモジアナフレイバーら強豪たちの追撃を振り切り、重賞初V。それ以降の5戦も全て重賞を走り2勝、2着3回という成績で、いよいよ地元の大一番でダートグレード競走に初挑戦する。「抜群のスタートセンスと勝負根性のいい馬。乗り難しさはあり、直線でもまだフラフラと走り切っていないところもありますが、強い相手こそ良さが生きるタイプだと思います」と矢野貴之騎手。張田京調教師は「しっかり乗り込んできました。これからこういう舞台で戦わせていきたい馬」と話す。未知の魅力にあふれる。

(高橋 華代子)

注記

当ページは、4月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。