注目馬情報 Attention

ハギノアレグリアス

牡6 JRA 四位洋文厩舎 通算11戦5勝

父:キズナ
母:タニノカリス
母の父:ジェネラス

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3連勝後に屈腱炎を患い、引き継いだのが厩舎を開業したばかりの四位調教師だ。転厩後、1年8カ月ぶりの復帰戦こそ4着に敗れたが、そこから1、2、2着。とくに、ここ2走は重賞で、4角で仕掛けを待たされたみやこSに、カラ馬が邪魔になった前走の東海Sと悔しい敗戦だった。「恵まれなかったけど、かみ合えば勝てる力はある」とトレーナー。地方ダートグレード競走は初めてだが、「名古屋は大きくてゆったりとしたコースだから心配していない。もうひとつ上の舞台でやりたい馬だから」と力が入る。騎手としてJRA重賞76勝を挙げた名手が、調教師として目指す重賞初V。あとひと押しだ。

(井上 達也)

ニューモニュメント

牡7 JRA 小崎憲厩舎 通算31戦6勝

父:ヘニーヒューズ
母:アンナータ
母の父:アドマイヤムーン

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充実一途の7歳馬。昨年1月以降、9戦連続で馬券に絡み、とにかく崩れていない。オープン2勝目を手にし、前走がJpnI・川崎記念に挑戦。前2頭には離されたが、飛ぶ鳥落とす勢いのウシュバテソーロ、21年ダート王者テーオーケインズに次ぐ3着なら、十分に健闘したといえるだろう。「自分の競馬をしての結果。上位が強かった」と小崎憲調教師だが、地力強化を感じさせた。本格化の理由は何なのか──。「トモに疲れが出なくなって、切れが安定してきた」とトレーナー。前残り決着のなか、切れに切れた2走前のポルックスSがその証明。名古屋の長い直線で持ち味が生きそうだ。

(井上 達也)

バーデンヴァイラー

牡5 JRA 斉藤崇史厩舎 通算13戦7勝

父:ドゥラメンテ
母:ヴィートマルシェ
母の父:フレンチデピュティ

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地方ダートグレード競走マイスターかもしれない。JRA重賞の3戦は15、15、14着と大敗だが、マーキュリーCに佐賀記念と地方ダートグレード競走で2戦2勝。斉藤崇史調教師が「合っているのでしょうね。ペースがそう速くならず、前半から変にゴチャゴチャしないでスムーズに運べるのがいい」と話すように、鬼と化す。前走Vも見事だが、特筆すべきはマーキュリーC。控えて砂をかぶるとひるむはずの馬が、キックバックも平気で柔軟に立ち回れることを示した。初の名古屋競馬参戦だが、コーナーを6度回るコース形態は前走Vの佐賀競馬と同じなら心配無用。米BC制覇のマルシュロレーヌの半弟という血統背景から、これからが楽しみな一頭だ。

(井上 達也)

ケイアイパープル

牡7 JRA 村山明厩舎 通算26戦8勝

父:パイロ
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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オープン初勝利となった21年8月の阿蘇Sから、12戦連続で掲示板確保を継続中という堅実派だ。22年平安S2着は、勝ち馬が前年のダート王者テーオーケインズなら、3着馬は次戦の帝王賞を制したメイショウハリオだから、メンバー的にも立派の一言に尽きる。重賞2勝2着3回と力を示し、すっかり地方ダートグレード競走の常連となったが、レース運びの難しいタイプ。早めに外へ出すことが必須条件で、前走でも3角を待たずに手応えが悪くなって手綱を押しながら。昨年の同レース2着馬だが、リニューアル前のこと。「前走の名古屋GPの感じだと、以前のコース形態の方が良かった」と村山調教師が表情を曇らせるように、コース克服が鍵を握る。

(井上 達也)

ジンギ

牡7 兵庫 橋本忠明厩舎 通算33戦19勝

父:ロードカナロア
母:ロイヤルインパクト
母の父:ディープインパクト

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2020、21年の兵庫の年度代表馬にも選出された兵庫のスターホース。地元中心に33戦【19・9・2・3】で、デビューから一度も掲示板を外したことがない超安定勢力は名古屋大賞典へ。21年(4着)、22年(3着)に続いて3年連続の出走。園田金盃、白鷺賞からのローテは過去2年と同じ。ただ過去2年は重賞連覇で臨んだが今年は2・2着での参戦。ただ前走勝ち馬は中央のダート重賞戦線で戦歴を残してきたヒストリーメイカー。しかもゴールでの首の上げ下げによるアタマ差惜敗ならむしろ評価できる。ダートグレード競走3戦目の挑戦。念願の中央勢撃破へ“3度目の正直”だ。

(西尾 敦)

アルサトワ

牡6 JRA 斉藤崇史厩舎 通算20戦6勝

父:ルーラーシップ
母:ポップアイコン
母の父:ダイワメジャー

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芝で6勝を挙げ、そのうち2勝がリステッド競走。ただ、重賞の近3戦は同型にハナを奪われ、二桁着順と精彩を欠く結果に。今回は「重賞では展開が厳しいので矛先を変えてダートへ」と斉藤崇史調教師が新味を期待する一戦だ。ダート初挑戦だが、「馬体がしっかりしているから」と話すように500キロ超えの重厚なボディなら力のいる砂もこなせそう。さらに、母ポップアイコンがダート3勝と血統背景も後押しする。芝の好走パターンと同様に、トレーナーは「粘り強さを生かせれば」とイメージ。逃げ、先行策から二枚腰を発揮するタイプで、自分の形で運べればしぶとい。

(井上 達也)

コンビーノ

牝4 愛知 竹下直人厩舎 通算30戦8勝

父:スマートファルコン
母:ヒダカナデシコ
母の父:シンボリクリスエス

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順調な成長カーブを描けず東海ダービーに間に合わなかったが、三冠最後の岐阜金賞・2着で頭角を現すと、地方全国交流重賞の秋の鞍、ゴールド争覇でも馬券貢献。スパッと切れる脚はないが、バテずに長くいい脚が使える末脚自慢だ。昨年12月には待望のオープン特別勝利を達成するなど、現在A級上位シーンで4戦連続連対。明け4歳の充実期を迎え、めきめきと力を蓄える地元名古屋の上がり馬の好調度は大きく強調できるだろう。ポイントは一気にハードルが上がった初めてのダートグレード競走挑戦。どこまで通用するか。じっくり見つめたいものである。

(西尾 敦)

タニノタビト

牡4 愛知 角田輝也厩舎 通算22戦6勝

父:オルフェーヴル
母:テーブルスピーチ
母の父:フレンチデピュティ

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2022年の東海3歳三冠を成し遂げた、地元名古屋のエース。しかし三冠達成後は、6・4・6・4着と善戦止まりで伸び悩む。「オルフェーヴル産駒の気難しさで走りに集中できていない」と敏腕・角田輝也調教師は分析する。大晦日の東海GC後、放牧でリフレッシュ。思えば3歳時、冬場の2か月ミニ休養の充電後、連勝街道を歩んでダービー馬へ上り詰めた。「追い切りも消化して走れる態勢」と同師。暮れの名古屋GPは出遅れながら少し見せ場を作って6着。2度目のダートグレード競走。五分のスタートなら見せ場以上の走りが可能だ。

(西尾 敦)

注記

当ページは、3月10日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。