注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝3 JRA 新谷功一厩舎 通算8戦4勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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今年の関東オークス馬がブリーダーズゴールドC勝利、JBCレディスクラシック2着と古馬を相手に大活躍。JBCは同世代のヴァレーデラルナに敗れたとはいえクビ差。かしわ記念馬のショウナンナデシコに先着とトップクラスで戦えることを示した。関東オークスで福永祐一騎手が「2番手につけられたのが大きかった」と話したように、以前は中団後ろから競馬していたのが関東オークス以降は好位で競馬ができるようになった。先行できるようになってきたのは成長の証でもある。初コースも問題ないタイプで、今回も有力古馬より軽い斤量54キロは有利。

ショウナンナデシコ

牝5 JRA 須貝尚介厩舎 通算24戦9勝

父:オルフェーヴル
母:ショウナンマオ
母の父:ダイワメジャー

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今春、エンプレス杯で重賞初制覇を果たすと、そこから破竹の勢いで重賞4連勝。中でも牡馬一線級を蹴散らし、JpnI初制覇となったかしわ記念は圧巻だった。その勢いを考えると近2戦の連続3着は少し物足りなく感じてしまうが、JBCレディスクラシックで吉田隼人騎手が「連勝時と比べると返し馬でおとなしかった」と話したように、夏まで頑張った分の疲れを取り除き立て直すには時間が必要だったか。馬体の張りが抜群だったかしわ記念よりJBCレディスクラシックは馬体重も10キロ減だった。とはいえ実績は断然。本調子に戻ればトップハンデでも侮れない。

テリオスベル

牝5 JRA 田島俊明厩舎 通算27戦5勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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3歳春にダート転向後、一気に駆け上がったわけではないが一戦ごとに力をつけてきた。5歳になった今年は3勝クラスとオープンを連勝。ダートグレード競走でも連対と本格化した印象だ。420キロ台に落ちることもあった馬体重が450キロ前後をキープできているように、全体的に身が入った。ただ、JRAでは全5勝中4勝が逃げ切り勝ちだが、地方ダートでは4戦とも後ろからの競馬になっているのが課題。全て内めの枠で序盤に少々行き脚がつかない印象だけに、包まれずに行ける外枠が欲しいところ。そんな中でも差のない競馬はできており、力はある。

コスモポポラリタ

牝3 大井 宗形竹見厩舎 通算16戦4勝

父:ロージズインメイ
母:コスモリープリング
母の父:ヤマニンセラフィム

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大井に移籍後は東京プリンセス賞2着、高知優駿3着、前走のロジータ記念3着と勝ち星こそないものの、3歳重賞で好走を続けてきた。どうしても南関の3歳牝馬戦線ではクラシック二冠で関東オークス3着、さらにロジータ記念を制したスピーディキックが現状は頭一つ抜けているが、コスモポポラリタも左回りを克服して、7着だった戸塚記念よりロジータ記念はいい内容で競馬をしており、一戦ごとの成長を感じさせる。船橋は初参戦だが、左回りに慣れてきた今なら心配はない。強敵相手に斤量51キロでどこまで食らいつけるか今後への試金石となる。

ホウオウピースフル

牝5 JRA 大竹正博厩舎 通算16戦3勝

父:オルフェーヴル
母:ツルマルワンピース
母の父:キングカメハメハ

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18年有馬記念馬ブラストワンピース(父ハービンジャー)の半妹(父オルフェーヴル)。今回がダート初挑戦だが母のツルマルワンピースはダート勝ちもあり、さらにオルフェーヴル産駒は昨年、日本競馬史上初のアメリカ・ブリーダーズCディスタフを制したマルシュロレーヌを筆頭に今年のかしわ記念馬ショウナンナデシコ、浦和記念2着のラーゴムなどダートでの活躍も目立っている。ピースフル自身も洋芝で2勝しておりパワーはある。ダートがピタリと合う可能性は十分だ。少し繊細なタイプなので初ナイターでテンションが鍵。

過去3走の競走成績

レディオスター

牝3 船橋 矢野義幸厩舎 通算13戦6勝

父:フリオーソ
母:ピンナップ
母の父:スマートボーイ

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今年の東京プリンセス賞で3着に好走した素質馬。2走前は休み明けでロジータ記念トライアルのサルビアCを快勝。改めて能力の高さを示した。牝馬ながら東京ダービーに挑戦したように、厩舎サイドの期待も高い。ただ、現状は気性的な幼さが課題。競走除外馬が出てゲート入りがやり直しになった東京ダービーは、2度目のゲート入りで集中力が途切れてしまい10着。前走のロジータ記念は最内枠で包まれて後方からとリズムに乗れないまま6着に終わった。いいときは好位で競馬ができており、最後まで集中して走れるかが鍵となる。

リネンファッション

牝5 浦和 川村守男厩舎 通算26戦4勝

父:キンシャサノキセキ
母:リネンパズル
母の父:パラダイスクリーク

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JRA所属時の21年にはスパーキングレディーCとブリーダーズゴールドCで2着、JBCレディスクラシック3着と牝馬ダートグレード戦線で好成績を残している。今夏に浦和に移籍。なかなか結果が出ない近況ではあるが、2走前のレディスプレリュードでは11番人気の低評価を覆して地方馬最先着の5着。前走の生田オープンは逃げ粘って勝ち馬とは0秒3の小差4着と浮上の兆しが見えてきた。ブリーダーズゴールドCは逃げ、JBCレディスクラシックは2番手から4角早め先頭で好走したことを考えれば、前進気勢が出てきたのはいい傾向だ。

サルサレイア

牝6 大井 堀千亜樹厩舎 通算51戦3勝

父:クロフネ
母:サルサクイーン
母の父:リンドシェーバー

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重賞8勝を誇り、当レース昨年2着、一昨年覇者であるサルサディオーネ(父ゴールドアリュール)の半妹(父クロフネ)。徹底先行でスピード勝負の姉とは対照的に末脚がしっかりしており、タイプは違うものの2歳上の姉が53戦を戦っているのに対し、この馬も51戦と姉妹そろってタフなのは長所だ。21年兵庫サマークイーン賞3着以来、馬券圏内から遠ざかってはいるものの、当レースは20年3着、21年5着とレース相性は悪くない。過去2回とも先着した姉の不在で妹が代わりに意地を見せるか。

(秋田 麻由子)

注記

当ページは、11月24日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。