牡6 JRA 村山明厩舎 通算24戦8勝
父:パイロ
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold
地方交流重賞ではすっかりおなじみの顔になった。今年は2月佐賀記念(2000m)で最終4コーナー先頭から2着アメリカンフェイスに5馬身差をつけて、待望のJpnIII初制覇を飾った。その後も名古屋大賞典2着、アンタレスS5着、平安S2着、マーキュリーC4着と全て掲示板入りして堅実に走り、前走・白山大賞典でJpnIII2勝目を飾った。左回り、右回りを問わず、小回りにも機敏に前の位置で対応できる器用さがある。湿ったダートにも強く、馬場状態も問わない。浦和2000mはベストともいえる舞台設定。背負い慣れている56キロなら、地方交流重賞3勝目の好機だろう。
(小田 哲也)
牡3 JRA 西村真幸厩舎 通算9戦3勝
父:ドレフォン
母:デイトユアドリーム
母の父:トワイニング
ノットゥルノ、クラウンプライド、ペイシャエスなど粒揃いの今年の3歳ダート界の一角を占める実力派。特に8月新潟のGIIIレパードS(2着)は1番人気に推され、4コーナー3番手から一度は先頭に躍り出るシーン。最後はカフジオクタゴンにクビ差で差されたが、重賞でも戦える実力を証明した。休み明けの前走・みやこS(5着)は歴戦の古馬相手で中団から粘り強く走った。ダート界のトップホースの3着オメガパフュームと0秒1差なら内容は決して悪くない。浦和は好走している中京や新潟と同じ左回り。古馬より2キロ軽い54キロは初タイトルの後押しになる。
2022/11/06 阪神 右1800mみやこS GIII
5
2022/08/07 新潟 左1800mレパードS GIII
2
2022/06/04 中京 左1800m弥富特別
1
(小田 哲也)
牡4 JRA 斉藤崇史厩舎 通算15戦4勝
父:オルフェーヴル
母:シュガーショック
母の父:Candy Ride
4歳になった今年、芝からダート界に転向して活躍中。元々は3歳春にきさらぎ賞を勝ち、皐月賞(13着)、ダービー(12着)とクラシックを歩んだターフホースだった。ダート転向初戦の2月阪神の仁川Sは6着だったが、2戦目の5月吾妻小富士S(福島1700m)で好位2番手から粘ってダート初勝利。前走・白山大賞典(2着)は先に動いた勝ち馬ケイアイパープルに届かなかったが、2着を死守した。オルフェーヴル産駒といえば、芝からダートに転向して、BCディスタフを制したマルシュロレーヌの活躍が記憶に新しい。砂では底を見せず、潜在能力からも優勝候補に。
2022/10/04 金沢 右2100m白山大賞典 JpnIII
2
2022/07/10 小倉 右1700mプロキオンS GIII
12
2022/05/01 福島 右1700m吾妻小富士S
1
(小田 哲也)
牡4 浦和 小久保智厩舎 通算18戦10勝
父:パイロ
母:ファビラスタイム
母の父:シンボリクリスエス
前走の埼玉新聞栄冠賞で8着と連勝は4でストップしたが、無念の膝骨折による東京ダービー回避から4歳になって古馬重賞2連勝と順調な成長カーブを描いている。その前走は、どちらかというとハミを取り過ぎるくらいで折り合いに気をつけながら乗っていた馬が促されるような感じで行きっぷりがもう一つ。休み明けで快勝した東京記念の反動が少しあったようだ。元々、今年の大目標はこの浦和記念。南関トップ厩舎だけにしっかり立て直してくるだろう。まだ線が細いところもあり、成長の奥行きを秘めている。
(秋田 麻由子)
牡4 JRA 大橋勇樹厩舎 通算27戦4勝
父:アスカクリチャン
母:クリノクレオパトラ
母の父:ロージズインメイ
初勝利が9戦目。通算25戦目となった今年9月の西日本スポーツ杯(小倉1700m)を後方から進出して勝ち、オープン入りした遅咲きの出世馬。重賞初挑戦となった10月シリウスS(4着)が最後方16番手から追い上げて4着。続くJBCクラシック(JpnI)も後方から進出し4着に入った。派手さは決してないが、毎レース地道に追い上げてくる。JBCクラシックの490キロはデビュー以来の最高馬体重。それだけ、力をつけているのだろう。4勝中、2勝は左回りの中京で挙げており、初の浦和はOK。テンに行けない脚質だけに小回りコース克服が大きなポイントになってくる。
2022/11/03 盛岡 左2000mJBCクラシック JpnI
4
2022/10/01 中京 左1900mシリウスS GIII
4
2022/09/04 小倉 右1700m西日本スポーツ杯
1
(小田 哲也)
牡9 浦和 水野貴史厩舎 通算39戦15勝
父:パイロ
母:チャームエンジェル
母の父:Theatrical
地方重賞7勝を誇る浦和の大将格。9歳になった今年は川崎記念で落馬競走中止。右前肢繋靱帯を負傷とアクシデントから始まったが、7カ月半ぶりの復帰戦でいきなり2着と改めて力のあるところを見せた。前走の埼玉新聞栄冠賞は4着。同レース3連覇ならずは残念だったが、まだ手探りの中での復帰2戦目。2着とは0秒3差と差のない競馬で、騎乗した笹川騎手もポジティブな感触をつかんでいた。使うたびに仕上がりは進んでいて年齢的な衰えは感じさせない。20年4着、21年2着と相性がいい浦和記念で完全復活を遂げるか。
(秋田 麻由子)
牡7 大井 荒山勝徳厩舎 通算35戦10勝
父:ハーツクライ
母:ベイトゥベイ
母の父:Sligo Bay
JRA重賞3勝の実績馬。ララベルなど生え抜きだけでなく、ブルーチッパーやノンコノユメといったJRAからの移籍組も地方でもうひと花もふた花も咲かせてきた荒山厩舎への移籍とあって注目度も断然。移籍初戦は当然のごとく断トツの1番人気に推された。その期待に応え、1馬身半差の快勝。仕上がり、手応え的にもまだ余裕残しで、使っての伸びシロを感じさせた。さらにJRAでは騎手が追っ付け通しのズブいタイプでもあったことを考えれば、地方馬のみでスローペースとはいえ2番手から早め先頭の競馬は次に繋がる好内容だった。
(秋田 麻由子)
牡5 JRA 武藤善則厩舎 通算20戦5勝
父:ローレルゲレイロ
母:ステラアクトレス
母の父:オペラハウス
強力な先行力で活躍する個性派。2歳時には全日本2歳優駿(JpnI、川崎1600m)で逃げ粘って2着(優勝馬ヴァケーション)の実績がある。地方競馬場での交流重賞参戦はそれ以来、約3年ぶりとなる。自分の形に持ち込めた時は滅法強く、昨年12月阪神のベテルギウスS(1800m)では果敢に逃げ、交流重賞で活躍中のショウナンナデシコを抑えて逃げ切り勝ち。今年6月函館の大沼S(1700m)は好位3番手で控える競馬になったが、粘り強く伸びて快勝した。いつ走るか読みにくいが、実績からも浦和のような小回りコースは最適。2000mは未知の距離だが侮れない存在。
2022/11/06 阪神 右1800mみやこS GIII
15
2022/08/07 札幌 右1700mエルムS GIII
8
2022/06/26 函館 右1700m大沼S
1
(小田 哲也)
セ8 船橋 川島正一厩舎 通算36戦7勝
父:クロフネ
母:エルダンジュ
母の父:サンデーサイレンス
勝ち星は20年6月のスレイプニルSから遠ざかっているものの、船橋に移籍後も今年の川崎記念2着を筆頭に存在感たっぷり。8歳でも大事に使われており馬は若々しい。前走の埼玉新聞栄冠賞は3着。最後は少し苦しくなったが、休み明けを考えれば悪くない走り。浦和記念と同じ舞台を経験できたことは大きい。JRAオープンで2勝を挙げているだけに、ダートグレードのペースでもしっかり先行できる機動力は強み。距離も2000メートル前後がベストで、川崎記念のように好位2番手辺りをスムーズに追走なら大仕事をやってのける可能性も十分。
(秋田 麻由子)
注記
当ページは、11月17日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。