予想情報 Prediction

レースの見どころ

第1回は札幌競馬場、距離1000mで行われ、その後、旭川競馬でも行われたが、2010年、第14回から現在の門別競馬場、距離1200mに定着。過去25回の勝ち馬の内訳は、JRA22勝、大井1勝、地元道営2勝。
今季の門別競馬場は例年以上に砂層が厚く、非常に時計がかかる競馬が展開されており、1200mでは5月17日のC2級クラスのヴァンヌが計時した1分14秒3がベスト時計。実力的に絶対有利のJRA勢だが、力のいる馬場をどう攻略できるのかが、重要なポイントになりそうだ。火曜日以降の降雨予報。馬場状態の見極めは欠かすことはできない。

本命

  • 11ダンシングプリンス

CHECK!

サウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われたリヤドダートスプリントに挑戦。好スタートから積極的な競馬をして、結果的には後続に影をも踏ませない圧勝劇を演じている。海外遠征前には、長期休養明けにもかかわらず、カペラSで念願の重賞タイトルを獲得しており、今の充実ぶりは目を見張るものがある。帰国後はこの一戦を目標に定めた調整プロセス。函館競馬場に入厩しての最終調整。やや硬さが見られるものの、態勢は整ったという印象。地元のアザワクが積極的に行きそうだが、一介の逃げ馬ではなく、2~3番手からの競馬もできるのだから、展開面にも注文はつかない。ダート1200mは10戦8勝。現在の力のいる馬場を知り尽くしている地元の落合騎手を鞍上に迎えたのも心強い。中心は不動の存在。

対抗

  • 55スマートダンディー

CHECK!

昨年暮れのカペラSではダンシングプリンス、リュウノユキナの前に屈したが、その後は中山の千葉S、阪神のコーラルSを連勝。久しく勝てなかった馬が、8歳を迎えてこの働きぶりだから頭が下がる思いがする。エンジンのかかりが遅いタイプではあるが、いい脚を長く使えるタイプであり、広くて直線の長い門別競馬場は打ってつけの舞台と言えるだろう。5月19日には坂路で自己ベストを更新する動き。負荷をかけられた反動もなく、函館競馬場では軽快な動きを披露。仕掛けのタイミングが合えば、首位肉薄シーンも十分か。

単穴

  • 78リュウノユキナ

CHECK!

昨年は断然の1番人気に支持されながら、あと一歩のところで涙をのんだが、今年も大和S、東京スプリントを使って、昨年と同様のローテーションで歩を進めてきた。3連勝で挑んだ昨年ほどの勢いはないが、金沢のJBCスプリント(1400m)で崩れたものの、1200mに限れば、目下、12連続連対中という文句なしの安定感。ペースの緩急に関係なく、好位で流れに乗れるだけに大きく崩れる心配はなさそうだ。1週前の25日には柴田善騎手を背に、好調を思わせる実に軽快な動き。こちらも調整に抜かりはない。

連穴

  • 77ヒロシゲゴールド
  • 89フジノパンサー
  • 66スティールペガサス

CHECK!

ヒロシゲゴールドは同世代のリュウノユキナとの対戦成績は分が悪かったのだが、昨年はゴール前で詰め寄るライバルに半馬身の差をつけ、念願の重賞ウイナーの仲間入りを果たしている。前走の東京スプリントはスタート直後に躓く不利があり、後方に置かれる展開が敗因のすべて。力を出し切れていないのは明らかで、その点に固執する必要はない。レースを引っ張りそうな地元のアザワク、ダンシングプリンスを前に見ながら、射程圏の位置取りをキープできれば、連覇の可能性も夢ではなさそう。JRA勢が上位独占ムードだが、3連単のヒモ穴として、フジノパンサーは地元の前哨戦であるエトワール賞では、一歩、先に抜け出したスティールペガサスを測ったように差し切った。このレースは2年ぶり3回目(7・9着)の出走になるが、過去2回よりもデキは充実しており、驚異の9歳馬というのが実感。前崩れを待つのみ。スティールペガサスはエトワール賞は快調に飛ばすアザワクを自分から捉えに行った分、ゴール前が甘くなってフジノパンサーの強襲の前に屈した。ただ、今回の坂路では自己ベストの35秒4を楽々とマークしており、前走以上のデキで臨めるのは明らか。時計がかかる馬場なら、入着のケースは一考したい。

提供 競馬ブック 山口英博

注記

当ページの情報は、6月1日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。