データ分析

前回のハイライト

2番人気のオメガパフュームが史上4頭目の連覇を達成。中断から3角まくりを決め内から迫るノンコノユメ、外からのモジアナフレイバーに先着。春の帝王賞に続くGⅠ制覇を果たした。勝ち時計は2分4秒9。

データ分析

05年のアジュディミツオーを最後に地方馬から優勝馬は出ておらず、JRA勢から狙うのが妥当か。内訳は栗東所属が9頭、美浦所属は15年サウンドトゥルー1頭で、JRAの関西馬が軸になりそう。このレースはリピーターが多く、スマートファルコン(10、11年)ホッコータルマエ(13、14年)オメガパフューム(18、19年)の3頭が連覇を達成している。パフュームが初の3連覇なるか注目。地方馬は苦戦しているが、10年2着のフリオーソ、14年3着のサミットストーンが馬券圏内に入っていて軽視は禁物。昨年は2着に5番人気ノンコノユメ、3着に4番人気モジアナフレイバーが入った。比較的硬い決着が多いが、地方馬にも留意したい。

“4、5歳馬が元気”

過去10年の優勝馬の年齢は3歳1頭、4歳4頭、5歳3頭、6歳1頭、7歳1頭で充実期を迎える4、5歳の好走が目立つ。過去5年では4、5歳で3勝している。

表1馬齢別成績(過去5年)
馬齢 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
3歳 1 0 0 7 12.5% 12.5% 12.5%
4歳 2 0 2 15 10.5% 10.5% 21.1%
5歳 1 1 1 9 8.3% 16.7% 25.0%
6歳 0 2 1 14 0% 11.8% 17.7%
7歳以上 1 1 1 14 5.9% 11.8% 17.7%

“「7枠」か「5番」か”

出走頭数は年によって異なるが、7枠はここ4年で2勝2着2回と好枠といえる。馬番でいえば2勝3着1回の5番。

表2馬番別成績(過去5年)
1着 2着 3着
2015年 4枠5番 8枠13番 3枠4番
2016年 7枠11番 5枠8番 8枠14番
2017年 7枠13番 2枠3番 6枠12番
2018年 3枠5番 7枠13番 1枠2番
2019年 6枠9番 7枠10番 4枠5番

“中央騎手が席巻”

連覇を果たしているM. デムーロ以外では、大野拓弥がサウンドトゥルーで3走し1~3着となっている。過去5年の3着以内でみると昨年の真島大輔(大井)繁田健一(浦和)以外はすべて中央の騎手。

表3騎手別成績(過去5年)
騎手 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
M. デムーロ 2 0 0 1 66.7% 66.7% 66.7%
内田博幸 1 0 0 1 50.0% 50.0% 50.0%
田辺裕信 1 0 0 1 50.0% 50.0% 50.0%
大野拓弥 1 1 1 0 33.3% 66.7% 100.0%
幸英明 0 1 0 0 100.0% 100.0%
武豊 0 1 0 2 33.3% 33.3%
ルメール 0 1 0 2 33.3% 33.3%
真島大輔 0 1 0 3 25.0% 25.0%
福永祐一 0 0 2 0 100.0%
和田竜二 0 0 1 0 100.0%
繁田健一 0 0 1 1 50.0%

“1番人気は不発”

1番人気は【0311】と馬券には絡むが勝利無し。3番人気は3勝しており無視できないといえる。17、18年は上位人気3頭で決着しているがそれ以外の年では5番人気、6番人気が好走している。

表4人気別成績(過去5年)
人気 1着 2着 3着 着外 勝率 連対率 複勝率
1番人気 0 3 1 1 60.0% 80.0%
2番人気 1 1 2 1 20.0% 40.0% 80.0%
3番人気 3 0 0 2 60.0% 60.0% 60.0%
4番人気 0 0 1 4 20.0%
5番人気以下 1 1 1 50 1.9% 3.8% 5.8%

ここに注目

やはり「中央所属」が目立つ。1番人気はそれなりにマークされることもあるのか、チャレンジャーの位置づけといえる「3番人気」が結果を残している。連覇の多いレースなので、仮に昨年の上位馬が出走となれば十分にチャンスがあるといえる。

(日刊スポーツ編集部)

注記

当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。