
レースの見どころ
近5年のデータから。3着以内に入った15頭は4~7歳馬。高齢馬が多く出走する傾向が強いものの、その多くは苦戦を強いられている。ステップレース別で見てみると、馬券対象となった15頭中14頭が前走で1800m~2100mのレースに出走していた。例外の1頭はGⅠフェブラリーS。ダートグレードレースにおいて、最長の2400mで行われるダイオライト記念。中長距離路線以外から挑んできた組は手を出しづらい。また、前走で同年1~2月に大井競馬場2600mで行われる金盃を叩いて臨んできた馬は、近5年(0・0・0・12)。同じマラソンレースとはいえ、結びつきは極めて薄い。

23年2月にデビュー後、破竹の5連勝でみやこステークスを制覇。その年のGⅠチャンピオンズカップで2番人気の支持を集めた。以降は、2勝止まりだが、その両方がダイオライト記念。長丁場におけるスタミナ比べに絶対の自信を誇る。NARグランプリ2024・2025年度代表馬に輝いたライトウォーリア、ディクテオンはともにJRAオープンからの移籍組。近年のトレンドとなっているだけに、同馬も川崎競馬場内田厩舎への転入で大活躍する可能性を秘める。まずはクリソライト以来となる3連覇を達成し、新天地での初陣を勝利で飾る。

3歳ダート三冠路線で無敵を誇っていたナチュラルライズをひと捻りしたジャパンダートクラシックは、まさに圧巻のひと言だった。大井2000mで超ハイラップを刻みながら、他馬に付け入る隙を与えない勝ちっぷり。無尽蔵のスタミナがなければできない芸当であり、2400mはむしろプラスに働くかもしれない。チャンピオンズカップ、東京大賞典と人気に反したのは物足りないが、JpnⅡのメンバーに入れば底力上位の見立て。08年・09年とフリオーソに跨って連覇した戸崎騎手を背に、近2戦の汚名を返上する。

息の長い末脚で勝負するタイプだけに、コーナーが多い小回りコースより広い馬場の方が適している。スパイラルカーブがあって、差しが決まりやすい船橋競馬場に舞台が替わるのは好材料だろう。全5勝のうち4勝を左回りコースで挙げている点も強調材料になる。鞍上の川田騎手は過去10年、ダイオライト記念に5度騎乗して1、2、1、1、2着。すべて違う馬で残した戦果であり、信頼度はかなり高い。前記2頭より斤量も1kg軽いだけに、大勢逆転があっても驚けない。

デルマソトガケは22年に全日本2歳優駿を制し、翌年にはブリーダーズカップクラシックで2着。過去の戦歴という観点では最上位と評しても過言ではない。長らく勝ち星から遠ざかっているとはいえ、近3戦は地方競馬場で行われたダートグレードレースで3、3、5着と上位に食い込んでいる。一連の重賞より斤量が減ったのは有利だし、テン乗りがカンフル剤となれば争覇圏内へ突入するかも。オディロンはJRAオープンから移籍後6戦4勝、2着2回で重賞3勝。地方転出が奏功した好例となっている。出張競馬を苦にせず力を出し切れる点は心強い。この時季の船橋競馬場は力を要す馬場になる傾向が強く、時計のかかる決着になれば大駆けのシーンもあり得る。
提供 競馬ブック 善林 浩二
注記
当ページの情報は、3月10日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。