牡3 JRA 田中博康厩舎 通算4戦3勝
父:サンダースノー
母:オムニプレゼンス
母の父:ディープインパクト
昨年11月のデビューでキャリアはまだ4戦。3勝を挙げているといえ、まだ条件馬の身での挑戦となる。もっとも勝ちっぷりは重賞級と感じさせるそれで、新馬戦は2着に2秒差、前走の2勝クラスでも2着に5馬身、3着馬は更に8馬身の差がついた。今回は2カ月以上、間が空いたが管理する田中博康調教師は「良化がスローなのはいつもの事で、走れる状態にはあります」。また、初めての2000メートルに関しては「跳びが大きいので、かえって良い」。課題を伺うと「左右のバランスが良くないので左回りがどうかでしょう」との事だ。
(平松 さとし)
牡3 JRA 本田優厩舎 通算9戦3勝
父:ホッコータルマエ
母:アクアブルーハート
母の父:エンパイアメーカー
デビュー4戦目で初勝利。後続に4馬身差をつける圧勝だった。続くレースでは馬込みをこなし、上がり最速の脚を駆使して5馬身も突き放した。伏竜Sでは強い相手に屈するも、2着を確保。ユニコーンSは0秒2差の3着と、オープンや重賞でも崩れず走れているのは大きな強みだ。前々走は押し出されて逃げる形になり最後はハナ差交わされたが、前走は徐々に位置を上げていく競馬で3勝目を収めた。「早く先頭に立つとフワッとするから、じっくり構えるレースの方が合っている」と本田優師。今回は初めての舞台だが、控えるポジションを取れればいい競馬ができるはず。暑い時季にひと息入れられたことで、状態は良く仕上がっている。重賞初制覇へ。
(研究ニュース・森田美菜)
牡3 JRA 北出成人厩舎 通算7戦2勝
父:ホッコータルマエ
母:シントーアサヒ
母の父:ストロングリターン
昨年の12月にデビュー(3着)。続く未勝利→1勝クラスを連勝。その後も大きく崩れることなく、キャリアを重ねる毎に強くなってきた。6月阪神の2勝クラスは、勝ち馬に一旦先を越されながら盛り返す強い競馬。レパードSは不良馬場で内枠有利だったとはいえ、経験のないスピード勝負に対応。2着続きとはいえ、内容的には高く評価できる。現3歳世代では間違いなく上位のポテンシャルを持っている。大型で俊敏に動けるタイプではないだけに、地方のパワーを求められるダートはプラス。「今までのレースを見ると左回りの方がスムーズに動けている。今回も舞台は申し分ない」と中井助手。前走は10kg増は太め残りもあっただけに、上積みも大きいだろう。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡3 JRA 松下武士厩舎 通算9戦3勝
父:ミッキーアイル
母:ベイコート
母の父:ロードカナロア
芝のデビュー戦は完敗に終わったが、その後に立て直され、ダートに矛先を向けると即結果を出して未勝利勝ち。1勝クラスでは好走と凡走を繰り返したが、4月の京都で抜け出してフワッとしながらも押し切り2勝目。続く加古川特別ではスローペースで逃げたメイショウズイウンをゴール前できっちり捉えた。ハナ差でも3着には4馬身。時計もまずまずだったが、自身の上がり3ハロン36秒0が優秀だった。経験を積むにつれて若さが抜け、馬込みに入る形でも問題はないが、理想はすんなりした競馬だろう。前走のレパードSは水の浮く不良馬場が不向きだったか。その後も乗り込みは順調、デキ落ちは感じられない。レースぶりから左回り、2000mはともに問題ないはずだ。
(競馬ブック・西村敬)
牡3 JRA 藤岡健一厩舎 通算7戦2勝
父:Justify
母:フリートバーティー
母の父:Afleet Alex
2戦目で初勝利を挙げ、初めての1400mだった昇竜Sで2着に好走。バイオレットSは初めてまともに砂を被る形になって大敗したが、距離を延ばした鳳雛Sは好位から鮮やかに抜け出して快勝。賞金も加算して名実ともにオープン馬となった。レパードSは未経験の不良馬場で大外枠。結果は4着だったが、枠順によるコース取りの差が出た形になっただけで能力は十分に示した。まだ砂を被った時に不安があるので外枠の方がレースはしやすいかもしれないが、先行して渋太く脚を使えるのが長所で、力のいるダートが合うタイプ。折り合いの心配がないので距離延長は望むところ。大型馬でひと叩きした上積みも十分。今度は前走以上のパフォーマンスができそう。
(競馬ブック・牟田雅直)
牡3 岩手 菅原勲厩舎 通算11戦7勝
父:トランセンド
母:ブラウンテヌート
母の父:シンボリクリスエス
8戦5勝の成績で高知から転入。初戦のダイヤモンドカップはシーソーゲームの0秒6差2着に完敗したが、2戦目・東北優駿を順当勝ち。続いて岩手古馬の最高峰・一條記念みちのく大賞典へエントリー。春の重賞でフジユージーン相手に2連勝中のヒロシクンへ戦いを挑み、ハナ差で優勝。みちのく大賞典史に残るマッチレースに持ち込んで初の3歳制覇を果たした。その後は滋賀の吉澤ステーブルWESTで休養。8月初旬に帰厩した。菅原勲調教師「走るたびに状態が上がっていくのを実感。本物になりましたね。無事に夏を過ごして順調そのもの。JpnIIの強豪を相手にどんな競馬をしてくれるのか。不安よりも楽しみの方がずっと大きいです」
(松尾 康司)
牡3 岩手 菅原勲厩舎 通算9戦6勝
父:トビーズコーナー
母:ナムラオッケー
母の父:ヨハネスブルグ
門別1100m・2歳新馬戦でエイシンハリアーの2着後、約半年の休養を経て佐賀へ移籍。圧巻の4連勝を飾った。続く一戦は3着に終わり、直後に岩手入り。3歳B1戦を勝ち上がり、東北優駿へ挑戦。同厩・リケアカプチーノの2着を確保した。菅原勲調教師「まだトモが弱いので、一度使うと反動が来るタイプ。状態を見ながら使わなければならないが、まじめだし能力も高いと思う」。レース間隔を空けて臨んだトライアル・やまびこ賞を8馬身差で圧勝。最高のパフォーマンスを見せてくれた。不来方賞チャレンジは「強いメンバーと戦って馬は成長する―」の信念のもと。かつてのメイセイオペラが、そして騎手時代の菅原勲自身がそうだったように。
(松尾 康司)
注記
当ページは、8月28日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。