レースの見どころ
真夏の風物詩クラスターC。秋の大一番への出走を虎視眈々と狙うJRA勢が集結しやすいのが近年の特徴であり、昨年は台風直撃で順延となりながらもドンフランキーの爽快な勝ちっぷりで場を盛り上げたが、2着馬クロジシジョーが今回選定モレ。それでも上位独占を狙えるメンバーをしっかり揃えてきたJRAの層の厚さは脅威となる。一方他地区はスプリント路線の選択肢が広がった事で各地の有力馬が分散してしまい道営キャンディドライヴ1頭と寂しくなってしまったのが少々残念。そうなると地元勢に奮起を期待したいところだがラブバレット以外すべて苦戦と今年も例年同様JRA断然有利という構図に変わりなさそうな雰囲気だ。
前走の浦和・さきたま杯は極悪馬場で終始外を回る距離ロスからの直線失速、その前のサウジ・リヤドDSは環境と砂質、相手関係など様々な要因での敗戦のイメージで評価ダウンする必要はなさそう。中京・昇竜Sや新潟・東京のワンターン戦で強さを見せているこの馬に盛岡のコース形態はきっと合うはずだし、マテラスカイがマークしたコースレコード1.08.5は今回の鞍上である武豊騎手、そのことを踏まえればコースの特徴を熟知している武豊騎手なら好勝負に持ち込んでくれるはずだ。
6歳となった今年。今季初戦の千葉Sではゲート突進での外傷で能力発揮に至らず。2走目の天王山Sでは60㌔の酷量を背負って発馬で躓いてしまって万事休す。前走の水無月S完勝のパフォーマンスがこの馬本来の姿なのは確か。常に爪とノドの不安との闘いでこの戦歴、素質は相当高いとみていいはずだし夏場に調子を上げてくるタイプらしく、1週前追いでは自己ベストをマーク。仕上がりの良さで交流重賞初出走でいきなり制覇というシーンを演出してもおかしくはない。
逃げもしくは最悪2、3番手から自身の走りができるかどうか?勝ち負けに持ち込むためにはその条件が必須といえるタイプゆえ展開がすべてといえる存在。ただ地方の馬場実績も高く、この馬のダッシュ力は6F向きにも映る。ワンターンの競馬ならスピードを落とすことなく動けるはずで単騎で行けた際は非常に怖い存在になる。
ヒビキは3勝クラスを卒業してからリステッド、オープンで力負け。交流グレードでは分の悪さを感じさせるが、流れハマれば確実にいい脚を使ってくるのがこの馬の良さ。ダノンスコーピオンは2022年NHKマイルCを制覇しているため斤量59キロはこの時期ちょっと辛い。ここ3戦ダートに転向して8・6・9着とソツなくこなしている素材の良さだけなら不気味だが…。キャリアハイがJRA3勝クラスの地元ウラヤはどんな流れにも対応する器用さに広い盛岡はベスト条件。同じく道営キャンディドライヴも中山ダ千二1分11秒台の持ち時計は魅力でも、交流重賞クラスだと圏内あれば…というところか。
提供 栄冠 千田 正明
注記
当ページの情報は、8月10日(日)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。