予想情報 Prediction

レースの見どころ

施行時期が移行して、JpnⅡからJpnⅠへと格上げされた2024年のさきたま杯は、断然の人気に支持された絶対王者・レモンポップがその能力を誇示して2馬身差の楽勝。2着にイグナイター、3着にシャマルと最高グレードレース勝ち馬がこれに続き、春のスピード王を決める頂上決戦に相応しく、力通りの決着で幕を閉じた。2025年は昨年の連対馬が抜けたメンバー構成とはいえ、代わりに勢いのある4歳、5歳世代が数多く出走してきた。今年も手に汗握る激戦が予想される。

本命

  • 79チカッパ

CHECK!

従来は5月下旬に行われていたこのレースだが、JpnⅠへ格上げとともに、昨年からこの時期に施行されるようになった。これによって、同年2~3月にサウジアラビア、ドバイへと遠征した馬達が駒を進めやすくなり、レモンポップ、イグナイターのワン・ツーフィニッシュが決まった。今年の該当馬はチカッパだ。追い切り本数はやや少ないものの、直前に栗東坂路コースの自己ベストタイムをマーク。動ける態勢は整ったと判断していい。昨秋、佐賀競馬場で惜しくもハナ差敗れたビッグタイトル。浦和競馬場で初戴冠を目指す。

対抗

  • 22シャマル

CHECK!

7歳になった今年のシャマルは、黒船賞3連覇、かしわ記念連覇の偉業を成し遂げ、年齢から来る衰えがまったくないことをアピールしている。となれば、昨年の上位2騎が抜けた今年の組み合わせなら、勝つ順番が巡って来ても何ら不思議ではない。さきたま杯には4年連続の出走。過去3年は3着、競走中止、3着と勝ち星に見放されている。当然、今年こそはの期待が高まるし、ロスなく立ち回れる2番枠を確保できたことも追い風になる。道中、リズム良く運んで3度目の最高グレードレース制覇を狙う。

単穴

  • 56アウストロ

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過去5年の3着以内馬15頭のうち、7頭が地方競馬所属馬。トリッキーなコース形態だけに、JRA勢相手でも互角に戦えている。なかでも注目したいのは、前年12月に浦和競馬場で行われるゴールドカップで優勝した馬。20年2着のブルドッグボス、22年2着のティーズダンク、そして、23年2着のスマイルウィと結びつきが非常に強い。今年の該当馬はアウストロだ。前走比プラス10kgの馬体重で太め残りだったオグリキャップ記念の時とは打って変わり、今回はハードな追い切りを消化。かなり上積みがありそうなだけに、ホームコースで躍進を期待できる。

連穴

  • 811ティントレット
  • 11エンペラーワケア
  • 55ムエックス
  • 33コスタノヴァ

CHECK!

ティントレットは近2走、ブリンカーを着けて連勝と本格化ムード。前哨戦であるプラチナカップの勝ちタイム1分25秒1は出色で、JpnⅠを前に高速決着に対応できたことは大きい。昨年の北海道スプリントカップではチカッパの3着。JRA勢相手でも遜色はない。エンペラーワケアはダート1400m(6・2・1・0)と滅法得意。器用さを備えた小回り向きのタイプだけに、引き続き目が離せない。ムエックスの前走は着差以上に強い勝ちっぷり。追い切りでも元気一杯に動いており、波に乗って連勝を目論む。スタートに難のあるコスタノヴァは、やはり直線の短い小回りコースへの対応が気になるところ。それでも、実力は互角以上なだけに、スムーズに捌ければあっさりまで。

提供 競馬ブック 善林 浩二

注記

当ページの情報は、6月24日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。