牡7 JRA 松下武士厩舎 通算27戦12勝
父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル
かしわ記念を連覇して重賞は計8勝。ベストではない1600m、しかも2年続けてフェブラリーS勝ち馬を相手に押し切りを決めたことは非常に価値がある。7歳を迎えて更に強くなった印象だ。このさきたま杯は今回が4度目の挑戦。最も得意とする1400mで勝っていないのが意外なくらいだが、今年こそという気持ちは強いだろう。一番の魅力は先行力。自分でレースを作ることもできるし、他馬に譲る形でも問題ない。重~不良で【6・0・2・2】。馬券圏外だった2回は新馬戦と競走中止。まともに走って崩れたことがなく、脚抜きのいいダートになった場合は逆らえない。この中間も無理せず速い時計をマーク。コンスタントに使っているが、デキ落ちもなさそう。
(競馬ブック・広瀬健太)
牡5 JRA 木村哲也厩舎 通算11戦7勝
父:ロードカナロア
母:カラフルブラッサム
母の父:ハーツクライ
根岸S・GIIIとフェブラリーS・GIをいずれも圧勝で連勝。続く前走のかしわ記念JpnIでは当然のように1番人気に支持された。しかし、スタートで遅れ気味になると、キックバックを受け、厳しい競馬に。木村哲也調教師は次のように語った。「馬場に脚を取られる感じもあったし、結果的に最後のコース取りもあまり良くなく、追い込み切れずに終わってしまいました」。結果、脚を余すような形で3着に終わった。「その後はノーザンファーム天栄で回復に努め、良い状態で帰厩しました」と木村調教師。更に続けた。「前走が悪い状態だったわけではないので、大幅に良化している事はないけど、本来の力を出せれば巻き返してくれると信じています」。
(平松 さとし)
牡4 JRA 中竹和也厩舎 通算15戦5勝
父:リアルスティール
母:ユニキャラ
母の父:Into Mischief
昨年は北海道スプリントC、東京盃とスプリント重賞を2つ勝利。JBCスプリントでも2着に入るなど、3歳にして古馬と互角以上に渡り歩いてきた。前々走のカペラSでは久々の芝スタートの影響かダッシュがつかず、いつもより後方からに。展開的に差しの利く流れではあったが、3歳で58キロという斤量を背負っていたこともあり、最後は伸びを欠く形に。それでも0秒2差なら力は示した。前走は初の海外挑戦でいろいろと厳しいところがあったと割り切れる。帰国後は馬なり稽古が中心だが、行きっぷり良く馬体の張り艶もいい。メンタル面、肉体面ともにダメージは残っていないように見える。距離も1400mまでは守備範囲だ。巻き返しに期待したい。
2025/02/22 サウジ 左1200mリヤドダートスプリント GII
10
2024/12/08 中山 右1200mカペラS GIII
6
2024/11/04 佐賀 右1400mJBCスプリント JpnI
2
(研究ニュース・小野颯真)
牡5 JRA 杉山晴紀厩舎 通算12戦7勝
父:ロードカナロア
母:カラズマッチポイント
母の父:Curlin
重賞は根岸S、武蔵野Sの2勝。以前は体質の弱さがあったため使い込めずにいたが、一戦毎に力をつけて馬体も成長してきている。本来は1400mで掛かり気味になるタイプだが、フェブラリーSは行きっぷりがもうひとつで、1600mのスローペースでも促しながらの追走になってしまった。12キロ増の影響もあったか。絞れた状態で臨んだ黒船賞は初めての地方交流戦だったが、好位外で運び、4角で勢いをつけると最後まで渋太く粘って3着。コーナー4つの舞台をこなせたのは収穫だった。今回間隔は開いたが、12日、18日の坂路で50秒台を計時するなどしっかり動けている様子。JpnIでも力は見劣らないため、当日の馬体や落ち着き次第で首位争いできるはず。
(研究ニュース・森田美菜)
牡8 JRA 西園正都厩舎 通算41戦8勝
父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母の父:スペシャルウィーク
前走は2年連続2着と好相性のかしわ記念だったが、結果は7着。先行馬に有利な展開だったのは確かだが、勝負どころのペースアップに対応できず置かれてしまい、更に直線では後ろからも交わされた。昨年のJBCスプリントを勝った時は向正面で自ら動き、4角ではほぼ先頭。長く脚を使って競り合いを制しただけに、この馬らしさがまったく出なかったと言える。調教=実戦というタイプではないが、この中間はいつも以上に熱心に乗られ、巻き返しに向けてしっかりと調整。昨年のさきたま杯は追走に苦労しながら、この馬だけが後方から追い上げて2着イグナイターとは0秒2差。今年も相手は強力だが、昨年ぐらい走れれば上位争いに加われていい。
(研究ニュース・石井大輔)
牡4 大井 荒山勝徳厩舎 通算17戦6勝
父:ホッコータルマエ
母:マニエリスム
母の父:ゼンノロブロイ
前走のさきたま杯トライアル・プラチナカップは、4コーナーで先頭に立つと押し切り勝ち。初の浦和&左回りを克服し、勝ちタイム1400m・1分25秒1(良)はレースレコードというおまけつきだった。路線転向した優駿スプリント以来の重賞Vに矢野貴之騎手は「すばらしいものは持っている馬。ここ最近は(ゲートの)一歩目が決まらないことも多かったですが、今日は突進する馬を見て集中力が高まったことで駐立することができて、うまく出てくれました」とコメント。それ以降も小林牧場で順調に調教を積んできたという。荒山勝徳調教師は「疲れもなく、状態は維持できています。変わらずゲートは課題ですが『この馬の力を出せれば、いい勝負をしてくれるはず』と、スタッフとも話しています」と期待を寄せた。
(高橋 華代子)
牡7 船橋 張田京厩舎 通算34戦13勝
父:アジアエクスプレス
母:フォーミー
母の父:アドマイヤマックス
2走前のブリリアントカップは23年12月にJRAから移籍後初めて馬券圏外(8着)となったが、張田京調教師の話しではレースでの落鉄が影響していたという。巻き返しを図った前走のオグリキャップ記念は3番手を追走し、3コーナーで先頭に立ったアウストロをゴール前できっちりとかわし、川崎マイラーズに次ぐ2つ目のタイトルを獲得した。コンビを組む張田昂騎手は「ブリリアントの時とは別馬な感じくらいに行きっぷりは戻っていました。正攻法の競馬で、この馬の強さを見せられて良かったです」とニッコリ。今回はJpnI初挑戦となるが「この暑さでも馬は変わらず元気。初コースも問題はないと思います。胸を借りるつもりですが、悔いが残らないように頑張ります」と力を込めた。
(高橋 華代子)
牡5 浦和 小澤宏次厩舎 通算19戦10勝
父:ダノンレジェンド
母:キーチケット
母の父:ダンカーク
3歳の夏休みを挟んで素質が開花した。一昨年の秋から冬休みをまたいで4連勝。その後の2戦こそ、のちの重賞優勝馬を相手にクビ差の2着と惜敗が続いたが、そこからまた3連勝で重賞初挑戦のゴールドカップを制した。今年は名古屋の梅見月杯から始動して快勝。続くフジノウェーブ記念は初めての2ターンではない競馬に戸惑い6着に敗れたが、前走のオグリキャップ記念で半馬身差の2着と巻き返した。小澤宏次調教師は「ゴールドカップのように目標がいた方が勝負根性を生かせますね。中央馬と走るのは初めてですが、前にいてくれればパフォーマンスが上がると思います」。前走は笠松の直線を意識した早めの競馬で差されたが、慣れた地元で大仕事を狙う。
(牛山 基康)
注記
当ページは、6月20日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。