牡6 JRA 中舘英二厩舎 通算24戦5勝
父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song
音無秀孝調教師の定年による厩舎の解散で、中舘英二厩舎へ転厩したノットゥルノ。22年のジャパンダートダービーJpnIの他、24年には佐賀記念JpnIIIと名古屋グランプリJpnIIと、交流重賞を3勝しており、中舘調教師も頷いて次のように語る。「さすが重賞勝ち馬らしく、素晴らしい馬です」。レースでは馬場入り時に手を焼く等、少々難しい面を見せるが、そのあたりに関してはこう言う。「競馬へ行ってどうなるかは分かりません。ただ、厩舎には1カ月くらいいますが、今のところ普段も、調教でも全く変な感じは出していません」。転厩初戦という事で比較材料がないものの「状態は良さそうなので楽しみ」との事だ。
(平松 さとし)
牡4 高知 打越勇児厩舎 通算13戦9勝
父:コパノリッキー
母:イズミコマンダー
母の父:コマンダーインチーフ
昨年12月の名古屋大賞典ではミッキーファイト、ノットゥルノに続く3着。斤量差が味方した面はあったが、続く佐賀記念ではその斤量差が縮まったにも関わらずノットゥルノに先着しての2着とジャンプアップ。勝ち馬に逃げ切られる結果ではあったが、展開が違っていれば或いは…という内容だった。続く前走のはがくれ大賞典では単勝1.2倍の圧倒的な支持にこたえての大楽勝。もはや地方重賞では場違いとすら思わせる強さを見せた。今回もコンビを組む吉原寛人騎手は26日の高知の準重賞、四万十川特別に騎乗した翌日の早朝に自ら追い切りに騎乗。3頭併せで先着と順調な仕上がりを見せている。今度こそビッグタイトルを手にして欲しい。
(風間 恒一)
牡4 JRA 新谷功一厩舎 通算15戦4勝
父:キズナ
母:サイマー
母の父:Zoffany
前走の川崎記念は人気を集めたが3着。上位2頭に向正面で先を越されたことが響き、力負けというよりは展開のアヤ。ただ、気になるのはペースアップ後の3角で、若干ではあるが外へ張っていたこと。スムーズなはずの左回りでも僅かながらロスがあったので、不得手な右回り+小回りとなる今回はハードルが更に高くなる。不器用なので前走のように緩急がある流れとなれば、実績では抜けた存在でも簡単なレースとはならない可能性も。状態面は昨年の9月から中7週以内で使い続けているが、前走から2週間後には坂路で時計を出しているので問題はなさそう。転厩2戦目という点で上積みも見込める。みやこS以来の勝利には、コース攻略が大きなポイントとなる。
(研究ニュース・石井大輔)
牡7 JRA 西園正都厩舎 通算37戦8勝
父:ホッコータルマエ
母:シニスタークイーン
母の父:シニスターミニスター
逃げて自分の形で運べれば、勝負根性を発揮して抜かせず、手応え以上に実に渋太い馬。今年の佐賀記念で重賞初制覇を果たし、7歳にして充実している。前走の川崎記念はハナを切ってゆったりしたペースで運べたが、向正面で1、2着馬が動いて一気にペースが上がった時にスッと反応できず交わされて、その分の差が最後まで詰まらなかった。それでもバテてはいないし、強敵相手に得意とは言えない緩急のある展開を考えれば悪くない内容。使ったあとも変わりなく順調に調整されており、2年前の当レース大差5着は自分の競馬が出来なかったもので、コース替わりも問題なし。先手を取って平均的なペースで追い比べに持ち込めれば、善戦以上があっていい。
(競馬ブック・三浦幸太郎)
牡5 JRA 寺島良厩舎 通算11戦7勝
父:ヘニーヒューズ
母:シャンドランジュ
母の父:マンハッタンカフェ
中央では、23年のみやこS・GIIIで初重賞。地方交流では、ダイオライト記念JpnIIを24年に続いて今年も制覇。GI、JpnIなどのビッグタイトルでは川崎記念の5着掲示板が最高位。ただ、流れる展開で、持ち前の末脚がうまく発揮できれば首位争いできるだけの力は秘めている。スタートがあまり良くないのと砂を被るのが苦手な面に加えてズブさがあるので、ペースが緩む長い距離向き。少し注文の多いタイプではあるが、前走の勝利で弾みはついたし、うまく流れて差しの利く展開なら掲示板以上も。
(研究ニュース・船津裕司)
牡8 JRA 四位洋文厩舎 通算22戦8勝
父:キズナ
母:タニノカリス
母の父:ジェネラス
重賞3勝。当地では23年の名古屋大賞典を勝利している。終い確実なタイプで、常に安定した成績を残してきた。暮れのGIでは内をロスなく回る競馬で3着とは0秒1差。前走は当週の動きこそ良かったものの、1週前の攻めが軽い調整過程。更にレース当日は気温が高く、熱中症の症状が出てしまった。そんなことがあっては大敗しても仕方なし。ただ、そこで無理をしなかった分、レース後のダメージが少なく、ここへ照準を絞れている。切れる脚はないが、スタミナは豊富。それゆえ、距離延長は歓迎のクチだ。8歳とは思えないほど充実した馬体で、動きも力強い。衰えはないと言っていい。力通り走れれば、ここは上位争いができるはず。
(研究ニュース・小野颯真)
セン4 愛知 宇都英樹厩舎 通算22戦13勝
父:ラニ
母:エイシンサンタフェ
母の父:Zensational
誰もが認める東海地区のナンバーワンホース。トライアルの4月東海桜花賞をきっちり力で仕留め、4歳春にして早くも重賞獲得数を「9」に更新している。3歳時は最後の直線で寄れたり随所に若さを見せる課題もあったが、昨今はそんな走りは見せない。「身長も伸びて、馬が大きくなって、まだまだ成長しています」と宇都英樹調教師。前団から安定したレース運びができるようになり、息が長く、追えば追うほど伸びる勝負強い末脚が最大の武器である。いよいよデビュー以来、初めてのダートグレード参戦。「順調にきています。難敵相手ですが今後につながる走りを見せてほしい」と同調教師。地元のエースがアッと言わせるか!
(西尾 敦)
牡6 大井 坂井英光厩舎 通算19戦12勝
父:ダノンレジェンド
母:オムスビ
母の父:オレハマッテルゼ
22年4月に3歳でデビュー後、パーフェクト連対で勝島王冠(23年)、ブリリアントC(24年)、大井記念(24年)と重賞3連勝を飾った。それ以降は交流重賞を中心に挑戦。昨年の帝王賞JpnIで5着になるなど、高みに向かい続けている。南関東以外のレースは盛岡のマイルチャンピオンシップ南部杯JpnI(8着)以来2度目。初の名古屋遠征に坂井英光調教師は、「前は行き脚と道中の行きっぷりが今ひとつのところがありましたが、今は先行力が出てきたので、小回り・2100mも問題はないと思っています」とコメント。坂井厩舎の大将格参戦には、「川崎記念JpnI(7着)は力を出し切れなかったので不完全燃焼でした。もっと走れる馬なので、交流重賞のタイトルを取らせてあげたいです」と力を込めた。
(高橋 華代子)
注記
当ページは、5月1日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。