注目馬情報 Attention

イイデマイヒメ

牝2 北海道 村上正和厩舎 通算3戦2勝

父:カリフォルニアクローム
母:サンキャッチャー
母の父:シンボリクリスエス

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今年の門別1100mで行われたフレッシュチャレンジを、1分07秒台で勝った馬はサウンドバッハ、ゼロアワー、リコースパロー、ベラジオゼロ、そしてイイデマイヒメの5頭。4頭が重賞ウィナーとなっているが、イイデマイヒメは牡馬相手のサッポロクラシックカップを、キャリア1戦の身で鮮やかに差し切った。「大人しい中に程良い緊張感を持った馬ですが、レースでは真剣に走ってくれます」と阿部龍騎手。ただ、初の1周競馬となったフローラルカップは、集中力が途切れた形で失速し、9着に終わった。折り合いはつくタイプなので、先々はマイル戦に対応できるようになると思うが、現時点ではワンターンの1200mで、直線に懸ける形が合っている。1週前追い切りとなる20日、坂路でエイシンサフラン(2歳OP)と併せ、3馬身先着する好調教を見せており、大一番での巻き返しを期す。

(古谷 剛彦)

ミリアッドラヴ

牝2 JRA 新谷功一厩舎 通算1戦1勝

父:ニューイヤーズデイ
母:レディバード
母の父:スマートファルコン

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デビュー戦は9月の中京。丹念に乗り込まれていたこともあって好仕上がり。要所に筋肉がつき、バランスもとれて体を良く見せた。ポンと出てスッと行き脚もついて2番手から。道中も手応え良くスムーズに流れに乗り、4角で逃げ馬の外に並びかけた時も抑えたまま。ラスト300mの手前で単独の先頭に立ってから追い出すと、左手前のままでもしっかりと反応して押し切った。勝ち時計1分23秒9は同日の未勝利より2秒0も速く、古馬1勝クラスと同じで非常に優秀。しかも上がりはこちらの方が速かった。2着ダノンフィーゴが次走で圧勝したことからも素質は推して知るべし。回転の利いたキビキビとしたフットワーク。中間も順調に乗られて動きも体も良し。1ハロン短縮も問題なく、今回も期待できる。

過去3走の競走成績

(競馬ブック・西村敬)

トレヴェナ

牝2 北海道 角川秀樹厩舎 通算6戦1勝

父:ディーマジェスティ
母:ティンタジェル
母の父:キングカメハメハ

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3戦目のアタックチャレンジで初勝利を挙げた後、オープン特別3着を経て、重賞初挑戦のフルールカップで2着に追い込んだ。スタート直後に挟まれ、後方からのレースを余儀なくされながら、ロスのない立ち回りを見せ、馬群を捌いて鋭く追い込んだ内容は、毎年ハイペースとなるエーデルワイス賞の傾向から注目できる。前走の金沢シンデレラカップは、スタートして内にモタれる面を見せたので左ステッキで修正させたが、鞭に反応して引っ掛かり、末脚不発で3着に敗れた。1周競馬の戸惑いもあったが、フルールカップのように序盤は馬任せで運ぶスタイルが合っている。22日の1週前追い切りは、同じくエーデルワイス賞に出走するエターナルウインドと坂路で併せ、3F39秒3-1F12秒2と、上がり重点の調教を課した。エーデルワイス賞を6勝している角川秀樹厩舎の刺客として、JRA勢を迎え撃つ。

(古谷 剛彦)

イッシンフラン

牝2 JRA 竹内正洋厩舎 通算2戦1勝

父:シャンハイボビー
母:シルバーメール
母の父:ネオユニヴァース

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新馬戦が始まった6月にすぐデビュー。勝ち馬から1秒5も離される大敗に終わったが、芝の1600メートル戦はこの馬のカテゴリーではなかった模様。その後、4カ月以上、間が空いたがダートに変えて距離も1ハロン短縮の1400メートルの牝馬限定、未勝利戦に出るとここを楽勝。好スタートを決めながら掛かる事なく好位を追走すると、4コーナーではほぼ持ったまま先頭に並ぶ形。最後の直線では早目に抜け出して最後はゆうゆうゴール。2着に5馬身もの差をつけてみせた。その後の中間は放牧に出さず厩舎で調整。竹内調教師は「反動もなく、その後も順調にきているので、期待しています」と力こぶを見せる。相手は一気に強化されるが期待出来そうだ。

(平松 さとし)

レディーティアラ

牝2 北海道 田中淳司厩舎 通算5戦1勝

父:モーニン
母:ディーズプリンセス
母の父:ゴールドアリュール

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1100mのフレッシュチャレンジは、1分08秒7と目立った勝ち時計ではなかったものの、4馬身差のワンサイド。その後はフルールカップ3着、金沢シンデレラカップ2着と惜敗が続いているが、環境の変化に戸惑いを見せなかった金沢での内容は高く評価できる。父のモーニンは2歳世代が2年目の産駒となるが、今年の門別リーディングサイアーランキングで27勝を挙げ、ダノンレジェンド(31勝)に次ぐ2位。2歳にデータを絞ると、19勝でトップを走る。白い砂の適性が高く、4戦4勝のリオンダリーナを筆頭に、今年の門別でもモーニン旋風を起こしている。20日の1週前追い切りは、マキシマムドライブの外に併せて一杯に追われ、馬なりの相手に対して何とか併入に持ち込んだ。攻め駆けしない点とともに、レースでもズブい面を見せるので、勝負所で置かれないことがポイントとなる。

(古谷 剛彦)

ラインパシオン

牝2 JRA 水野貴広厩舎 通算2戦1勝

父:シルバーステート
母:イナズマアマリリス
母の父:スエヒロコマンダー

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前走の函館2歳S(GIII)は13着。管理する水野調教師は「いきなりの芝の重賞で、良発表だったけど荒れ気味の馬場も合いませんでした」と語る。実際、勝利した新馬戦はダート戦。一気に強化された相手関係も含め、あまりに条件が違い過ぎた。7月以来の競馬になるが、このあたりに関しては「前走後早々にここを目標にしたので、仕上がりは悪くないです」との事。間を空けた理由は「成長を促したかった」(水野調教師)ためで、西山牧場阿見分場で過ごした。実際には体重自体は大きく増えていないそうだが「しっかりはしてきた」と、中間騎乗した武藤雅騎手は言う。レースでは公営の金山騎手が騎乗予定だが「新人騎手が乗れていたくらいクセはない馬なので手替わりは何も心配ありません」と水野調教師。

(平松 さとし)

パトリオットゲーム

牝2 川崎 山崎裕也厩舎 通算4戦2勝

父:アメリカンペイトリオット
母:カズヤラヴ
母の父:ストロングリターン

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900mのデビュー戦は楽な逃げ切り。1400mの2戦目はスタートで挟まれ後方から進出して2着とはクビ差の3着。休みを挟んで900mに戻した3戦目はスタートで少し遅れたが、内の3番手から前を行く勝ち馬を追い、2着を確保した。ここまで地元の川崎。4戦目の前走は船橋の1200mを使われ、内の4番手で我慢すると、直線で外に出されて差し切りを決めた。山崎裕也調教師は「前走は思い通りの競馬をしてくれましたね。馬運車もおとなしくしていました」。先々も見据えた初遠征で結果を出した。「砂をかぶると少し気にするけど、それで脚がたまってちょうどいい。今のところ1200m、1400mぐらいがいいのかなと思います」。長距離輸送と初の右回りに対応できれば楽しみだ。

(牛山 基康)

注記

当ページは、10月26日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。