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ラムジェット

牡3 JRA 佐々木晶三厩舎 通算6戦4勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ネフェルティティ
母の父:ゴールドアリュール

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デビュー戦は離れた後方の位置から直線だけで一気に差し切り、幼さと能力の高さの両面を見せた。その後の2戦は勝ち切れなかったが寒椿賞、ヒヤシンスS、ユニコーンSと現在3連勝中。ヤマボウシ賞は2戦目でまだ幼さが残っており、追走に苦労して追い込み届かず。オキザリス賞は初めて馬群の中に入ってキックバックに気を遣い、直線では下がってきた馬にも詰まり、敗れた2戦には明確な敗因がある。ユニコーンSは経験の少ない右回り、初のコーナー4つをクリアし、今までで一番余裕のあるレースぶりでの完勝。この内容なら更なる距離延長も問題なし。京都よりコーナーがきつい大井でも、同じようにエンジンがかかれば4連勝での戴冠も十分可能。

(研究ニュース・石井大輔)

アンモシエラ

牝3 JRA 松永幹夫厩舎 通算9戦3勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール

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ゲートにはまだ不安を残すが、加速のいい出脚による先行力と長く渋太く脚を使える点が武器。羽田盃はアマンテビアンコこそ凌げなかったが、主導権を奪って4角で一旦は後続を離し、結果的に3着は8馬身離した。その勝ち馬がいないのだから主力視は当然だろう。他馬を気にする面はチークピーシズ着用後は緩和されているし、揉まれさえしなければ力を出せる。折り合いに難はないので1ハロンの距離延長にも問題なく対応できそうだ。ナイター競馬も大井への遠征も慣れたもの。馬場の良不も問わない。レース3週前の水曜から坂路で時計を出し始め、1週前の日曜にビシッと追われる調整は前走時と同様。当時に比べれば全体に軽めだが、順調そのもの。

(競馬ブック・坂井直樹)

サトノエピック

牡3 JRA 國枝栄厩舎 通算6戦2勝

父:キタサンブラック
母:ランドオーバーシー
母の父:Bellamy Road

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前走のユニコーンS(GIII)は勝ったラムジェットから2馬身半差の2着。勝ち馬の強さが光ったようにも見えたが、國枝調教師はかぶりを振って言う。「確かに相手も強かったけど、一緒に上がって行ければまた違う結果になったと思うので、決して力負けではないはずです」。大井に舞台が変わり「前でうまく立ち回れれば粘りは増すはず」と続けた。また、肝心の仕上がり状態に関しては、次のように語る。「気性が素直で、順調に調教をこなせるし、26日の日本ダービーに使おうかと考えていたくらいなので、充分に仕上がっています」。もっとも芝は3戦未勝利なのに対し、ダートは3戦して2勝。先述のユニコーンSの2着が唯一の敗戦なのだから、こちらに舵を取ったのは正解だろう。

(平松 さとし)

ハビレ

牡3 JRA 武井亮厩舎 通算6戦2勝

父:ヘニーヒューズ
母:トモトモリバー
母の父:ブラックタイド

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前々走に続いて前走も不利が響く内容で、武井調教師も唇を噛んで語る。「とくに前走は落馬寸前の不利の後、更にもう1度不利を受けて可哀想な競馬になってしまいました」。アンモシエラをモノサシにすれば「不利さえなければもっと好勝負出来たはず」と続けた。前走後は放牧には出さず、厩舎で調整。これがうまく行ったようで、肉体面は仕上がっているという。もっとも不安がないかというと、次のように語った。「不利続きの競馬をしたせいか他馬を気にする素振りを見せており、精神面がどうかは多少心配です」。また距離については「競馬ぶりから少し長いかもしれないけど、実力でこなしてくれれば……」との事だ。

(平松 さとし)

フロインフォッサル

牡3 船橋 山下貴之厩舎 通算7戦2勝

父:ドレフォン
母:ウィンクルム
母の父:キズナ

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年明けからはダートクラシックを狙い、ここ2戦は大井1800mの交流重賞に参戦。2月の雲取賞・JpnIIIは後方2番手からじりじり脚を伸ばして5着に押し上げると、続く羽田盃・JpnIは3着。8頭立ての少頭数だったとはいえ、道中はポツンと大きく引き離されての最後方。直線に入って猛然と追い込み、地方馬最先着を果たした。時計も1分55秒7と前走時から1秒3も詰めており、着実な良化を示している。その後の調整は順調。1週前追い切りは、「かなりの時計が出ているが、もともと、やっただけ時計の出る馬だから」と山下貴之調教師は変わらぬ好調ぶりをアピール。初の2000m戦は「気にならない。それより、今回は多頭数になるだろうから、それをさばけるかだね」と本番をイメージし作戦を立てている様子だった。

(スポーツ報知・志賀浩子)

シンメデージー

牡3 高知 打越勇児厩舎 通算6戦6勝

父:コパノリッキー
母:イズミコマンダー
母の父:コマンダーインチーフ

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昨年暮れにデビューし6戦6勝。地元の重賞である土佐春花賞、園田へ遠征しての西日本クラシック快勝等、着実にキャリアを重ねているが最も印象深いレースはと問われると、2月上旬に行われたJRAとの交流競走「足摺盃」(1400m)と答える方も多いのではないか。スタートで出負けし中団後方で道中もスムーズとは言えない追走。直線では先に抜け出したクリノキングマンとの差は決定的に思われたが、そこから豪快に突き抜けた脚には度肝を抜かれた。今年の高知3歳戦線を牽引しているのは同厩舎のプリフロオールインだが果たしてどちらが強いのか。その答えはまだ先になるとして、まずは強豪揃いの一戦に挑むシンメデージーの走りに注目して頂きたい。

(風間 恒一)

シシュフォス

牡3 船橋 佐藤裕太厩舎 通算13戦5勝

父:アポロソニック
母:アポロユッキー
母の父:アポロキングダム

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転入初戦のアクアマリンCを2馬身半差で逃げ切り勝ちし、南関ファンに強烈なインパクトを与えると、続くクラウンC・SIIIは控える競馬で1馬身半差V。この立ち回りの自在さが「強みだ」と佐藤太調教師はアピールする。前走の東京湾C・SIIは2着だったが、しぶとく脚を伸ばし見せ場を作っており、その内容からトレーナーは「息の長い脚が使えた。距離が延びて良さそう」と2000m参戦に自信を得ていた。さらに「この中間の内容から、一段上がった感じがする。精神面もどっしりして、落ち着きが出てきた」と、ここにきての心身の充実ぶりを実感している。初大井参戦だが、「元門別所属で右回りに問題がないうえ、白い砂も大丈夫。JRA馬は強いが、出すからには勝つ気で行く」とダート新生元年のクラシック制覇に意欲を燃やす。

(スポーツ報知・志賀浩子)

マコトロクサノホコ

牡3 船橋 川島正一厩舎 通算12戦4勝

父:トゥザワールド
母:マコトジョワイユー
母の父:フジキセキ

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アクアマリンCではシシュフォスに2馬身半差つけられての2着だったが、前走の東京湾C・SIIを逆転勝利。その勝ちっぷりも、10番手の後方から一気にまくって2馬身半差Vという強い競馬だった。門別所属時におちいった一時の不振から完全に脱しただけでなく、船橋に転入してから急成長を遂げている。川島一調教師は「内臓面が良くなって馬が変わってきた。代謝が上がって毛ヅヤがいい。筋肉もついてきた」と、確かな手応えを感じている。その言葉どおり、船橋転入時の443kgから前走は454kgと体重は11kgの大幅増量。まだ牡馬として小柄とはいえ、馬体が引き締まってシルエットがはっきりし、推進力がアップ。走りがしっかりして力強くなった。「東京ダービーに向けての調整は順調。本番に100%の仕上げで臨む」とトレーナーは気合い十分だ。

(スポーツ報知・志賀浩子)

注記

当ページは、5月31日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。