予想情報 Prediction

レースの見どころ

3歳ダート三冠競走の創設により、南関東から牡馬のクラシックレースが消失した。1967年ヒカルタカイから2023年ミックファイアまで実に8頭が三冠を達成。昭和、平成、令和と各々の時代に現れた英雄達は、その類稀なる強さで観ているものを魅了し、南関東競馬を大いに盛り上げた。今後、牡馬クラシック三冠馬が現れることは事実上なくなった。新しい試みによる代償とはいえ、残念な思いは拭い切れない。さて、新装なった今年の羽田盃。一連の戦績、メンバーを考えると見どころはJRA勢4頭の順位付けに絞られる。地方所属馬上位3頭及び5着以内に入線したJRA勢上位3頭には東京ダービーへの優先出走権が付与される。

本命

  • 11アンモシエラ

CHECK!

一完歩毎に渋太く脚を伸ばして前を捉え切ったブルーバードカップが着差以上に強かった。それだけに、京浜盃から100m延びる点は間違いなくプラスに働く。前走後はプールと坂路を併用して入念な調整ぶり。中間、坂路で好タイムを叩き出すなど、状態は更に上向いた印象を受ける。牝馬とはいえ、揉まれ強い特長がありロスなく運べる1番枠は追い風となる。今回は少頭数ながらもペースは前がかりになりそうなメンバー構成。同馬の末脚を信頼して本命に推す。

対抗

  • 44アマンテビアンコ

CHECK!

雲取賞はゲートがあいた直後、鼻面が地面につくほど躓くロス。それを挽回して好位を取りに行った分、無駄な脚を使わされた格好。あのアクシデントがなければ勝ち馬との差は詰められただろう。前走後は実績のある古馬をパートナーに再三再四併せ馬を消化。ここへ向けてきっちり仕上げて前走のリベンジに燃える。大井1800mは母であるユキチャンが2010年に制覇したTCK女王盃と同じ舞台設定。14年の時を経て、その仔が大仕事をやってのけるか。

単穴

  • 88ブルーサン

CHECK!

絵に描いたような徹底先行タイプであり、先陣争いに敗れた今年1月の京都では番手追走から凌ぐことができなかった。大外枠を引き当てた今回は、内にいる未対決の同型ティントレット、マッシャーブルムを抑えて先へ行けるかどうかが最大のポイントになる。実力の高さは楽勝した雲取賞の結果が示す通り。追い切りの気配からも、状態面に不安は窺えない。うまくペースに入れてリズム良く先行できれば3連勝の可能性は十分にある。

連穴

  • 33ハビレ

CHECK!

前走は道中、切れ目の5番手ですんなりと流れに乗り直線、脚を伸ばしてきたが、やはり1角入口で外へ振られた不利が影響したのか、ゴール前で脚勢が一杯になってしまった。それだけに、本番での更なる上積みが見込める。放牧から帰厩後、1カ月間で3戦消化というタイトなローテーションを組まれたが、稽古での気配はむしろ京浜盃の時より上で疲れ知らずといった感じ。2023年大井競馬リーディングジョッキー・笹川騎手との新コンビ結成がプラスαとなれば。

提供 競馬ブック 善林 浩二

注記

当ページの情報は、4月23日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。