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レースの見どころ

5月のゴールデンウィークに施行されていたが、古馬短距離路線が整備される一環でこの時期へと移行。ハンデ→グレード別定に変更された。そんな諸事情があろうがなかろうが、JRA馬の優位性は動かし難いものがある。今回の遠征馬5頭のうち重賞勝ち馬は4頭(ラプタス、シャマル、サンライズホーク、ペリエール)で、残る1頭のヘリオスもオープン4勝、重賞2着5回の猛者だ。地方馬では船橋のスマイルウィが重賞2着2回(さきたま杯、オーバルスプリント)と十分に太刀打ちできる戦績だが、地区レベルの差があるとはいえ地元馬に肩を並べる存在がないのは寂しい限りだ。年に3回の間近で見られるダートグレードだけに強い馬たちのハイレベルのせめぎ合いを堪能したい。

本命

  • 811シャマル

CHECK!

重賞勝ちは4つだが、そのうち3つ(佐賀・サマーチャンピオン、浦和・オーバルスプリント、高知・黒船賞)が1400mとこの辺りの距離のスペシャリスト。昨年の浦和・さきたま杯で競走中止、阪神・プロキオンステークスで競走除外とアクシデントが続いたが、年が明けて1月の東京・根岸ステークスで無事に復帰(0秒9差7着)を果たすと、この中間は攻め馬の動きにグンと切れ味を増した印象。叩いた上積みは決して少なくない。馬場の軽い外めのいい所を走れそうな枠を引いたし、道中でリズム良く運べばこの馬の必勝パターンである好位抜け出しが描けそうだ。

対抗

  • 44サンライズホーク

CHECK!

デビュー戦は芝1800mだったが、2戦目でダート1000mに転じるとダート短距離路線で開眼して4連勝で一気にオープン入り。昨春の中央場所では善戦止まりだったが、交流重賞に矛先を向けると初戦の盛岡・クラスターカップこそ出遅れがこたえて9着に甘んじたが、佐賀・サマーチャンピオンは逃げて、園田・兵庫ゴールドトロフィーは2番手から渋太く抜け出して重賞連破。前走の20キロ増の馬体がパワーアップを物語る。まだ5歳と若く、これからの成長が楽しみな逸材だ。ここはラプタスに行かせて2番手で良し、自らハナに行くも良し。大崩れは考えづらい。

単穴

  • 812ペリエール

CHECK!

デビューから2連勝で川崎・全日本2歳優駿に駒を進めた(3着)俊英で、3歳3月には海外遠征(UAEダービー4着)をするなど、陣営の並々ならぬ期待の大きさを感じさせるローテ。そのぶん重賞は東京・ユニコーンステークスの1つのみだが、ポテンシャルの高さは相当だろう。古馬と対峙した昨秋の2戦が期待ほど動けなかったのは多少気になるところだが、今期初出走ながら当初は2月の東京・フェブラリーステークスを目標に調整されていたとあって上々の仕上がりで臨めそう。名古屋初登場の名手・ムルザバエフ騎手の手綱捌きにも注目だ。

連穴

  • 33ラプタス
  • 22スマイルウィ
  • 68ヘリオス

CHECK!

4番手の評価になったが、ハンデ→グレード別定になったのはラプタスにとって追い風だろう。2020年、2021年と連覇した好相性のレース。2022年は59キロで3着に敗れているが、この辺りは競馬場の移転(2021年以前は旧コース)によるところもあるだろう。8歳と高齢になって近走内容から後続のマークが緩めば、粘り込んで不思議ない。重賞勝ちこそないが、2着が2回あるスマイルウィには可能性を感じる。浦和・さきたま杯ではNAR年度代表馬のイグナイターと、浦和・オーバルスプリントではドライスタウト(2023年のかきつばた記念2着)といずれも0秒1差で駆けている。南関東地区以外への出走経験がないのがどうかだが、30戦以上のキャリアを誇る古豪だし、大きなマイナス要因にはならないのでは。一方で重賞で2着が5回(盛岡・マイルチャンピオンシップ南部杯含む)のヘリオスは名手・武豊騎手とのコンビもあって不気味さが漂う。実際、昨年のこのレースでは3着と馬券圏内に食い込んでおり、同等のパフォーマンスができれば侮れない存在だろう。

提供 競馬エース 尾原 友和

注記

当ページの情報は、2月28日(水)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。