注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝4 JRA 新谷功一厩舎 通算10戦5勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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シニスターミニスター産駒としては、21年度最優秀ダートホースのテーオーケインズに次ぐ存在だ。重賞成績は5戦して3勝2着2回のパーフェクト連対。3つ目のタイトル奪取となった前走に「3、4角で慌てず、どれだけの脚を使えるかを試しながら。ジョッキーがしっかりと誘導してくれた」と新谷功一調教師。これまでに経験したことのない斤量56キロを背負いながらも図ったような差し切り。以前は手前の替え方にぎこちなさがあったが、今はコーナーの回り方も上手になり、効率のいい走り方ができるようになった。距離に不安もなく、ここを勝てば牝馬同士では無双の域に入りそうだ。

(井上 達也)

ヴァレーデラルナ

牝4 JRA 藤原英昭厩舎 通算11戦5勝

父:ドゥラメンテ
母:セレスタ
母の父:Jump Start

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連対を外したのは新馬戦の1戦だけ。10戦連続で連対を外していない超堅実派だ。イレ込みやキックバックを嫌がるなど課題のあった馬だが、キャリアを重ねることでそれも解消。一気に成長した。良血馬らしく、もともと馬体は目立っていたが、気性面がかみ合えば鬼に金棒。前走のTCK女王盃は2番手追走から直線で一旦は先頭に立ったが、最後に交わされて2着。2連勝はならなかったが、正攻法の立ち回りで地力を示した。盛岡でJpnIを制していて左回りも問題ない。ただ、前走が初の56キロが堪えたようなら、今回背負う57キロは心配。距離延長で斤量克服が鍵を握る。

(井上 達也)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算30戦6勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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母アーリースプリングのひとつ下の全妹が秋春スプリントGI制覇のカレンチャン。デビュー時は芝に使われていたが、7戦目の初ダートを完勝し、それ以降はダート路線を歩み続けてきた。昨年のクイーン賞が鮮やかだった。出脚のつくタイプではないが、押して押してハナを奪い、持久力勝負に持ち込んだ鞍上の好判断といえよう。前走の川崎記念は紅一点の参戦。強豪牡馬相手に4着なら上等。ここは他のJRA勢が初距離なのに対して、オープン勝ちに2000メートルの重賞で2、3着と経験豊富。積極果敢なレース運びで若い4歳勢を迎え撃つ。

(井上 達也)

サルサディオーネ

牝9 大井 堀千亜樹厩舎 通算54戦13勝

父:ゴールドアリュール
母:サルサクイーン
母の父:リンドシェーバー

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これまでダートグレード競走5勝含む重賞8勝を挙げている女傑で、2021年の日本テレビ盃ではダートグレード競走となって以降、牝馬として初めての勝利を果たす。2022年のさきたま杯では持ち前のスピードを生かして先手を主張すると、直線ではシャマルとの叩き合いを制し、さらにティーズダンクの追撃を凌ぎ、強豪牡馬たちをねじ伏せて優勝。年明け9歳となり当該レースを最後に引退することが表明されており、有終の美を飾りたいところ。

(豊岡 加奈子)

アーテルアストレア

牝4 JRA 橋口慎介厩舎 通算10戦4勝

父:リーチザクラウン
母:スターズインヘヴン
母の父:ワークフォース

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条件戦とはいえ、中京で2連勝と波に乗る。2走前の鳴海特別が最後方かつ直線大外からゴボウ抜き。展開がはまったわけでもなく、上がり3F36秒2の末脚はメンバー最速で2位のそれよりも1秒1も上回った。続く遠州灘Sも素晴らしい切れ。終いを生かす競馬を身につけた。今回は昇級初戦でいきなりの重賞挑戦。一気の相手強化がポイントになるが、「以前は緩かったけど、馬体がしっかりとして、本格化した」と橋口慎介調教師。初の川崎参戦にも「左回りだし、大丈夫」と力強い。距離延長は歓迎のクチで、破壊力がセールスポイント。ここも自分のスタイルを崩さないだろう。注目したい上がり馬だ。

(井上 達也)

フラーレン

牝6 JRA 牧田和弥厩舎 通算20戦4勝

父:Pioneerof the Nile
母:ダストアンドダイヤモンズ
母の父:Vindication

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日本ではなじみのないパイオニアオブザナイル産駒だが、米国では37年ぶり12頭目のクラシック3冠馬となったアメリカンファラオが有名だ。前走のアルデバランSは4角で外から被されると一気手応えが悪くなり、9着に沈んだ。少し器用さを欠く大型馬。3勝クラスVが逃げ切りだったことからも、もまれ弱く、精神面でモロさがあるのかもしれない。4勝のうち3勝が重馬場で道悪巧者。ただ、6歳でも地方重賞参戦は2走前のレディスプレリュード(4着)の1度だけで経験不足。脚抜きのいい馬場でもまれずに運べれば、といった条件が付く。

(井上 達也)

リネンファッション

牝6 川崎 加藤誠一厩舎 通算28戦4勝

父:キンシャサノキセキ
母:リネンパズル
母の父:パラダイスクリーク

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2歳の時に芝でデビューし新馬勝ちすると、5戦目でダート路線に転向。ダートでは3勝を挙げ、2021年にはスパーキングレディーカップ2着、ブリーダーズゴールドカップ2着、JBCレディスクラシック3着と活躍を見せる。22年の夏に浦和に移籍してからは、馬券圏内はオープンで3着が1回あるのみだが、秋に行われたレディスプレリュードでは11番人気の下馬評を覆して5着と掲示板を確保し、地方馬最先着を果たした。今回は川崎の加藤誠一厩舎に転厩して初戦を迎える。過去の実績からは見劣りせず、ここでもどこまでやれるか注目だ。

(豊岡 加奈子)

注記

当ページは、2月23日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。