注目馬情報 Attention

カフジオクタゴン

牡4 JRA 矢作芳人厩舎 通算10戦4勝

父:モーリス
母:メジロマリアン
母の父:メジロベイリー

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昨夏、短期免許で来日中だったチャクイウ・ホー騎手を背にレパードSを勝った4歳馬。道中は中団から向正面で徐々にエンジンをふかしていき、直線では約200メートルに渡って2着馬との叩き合いの末、クビ差で重賞タイトルを手にした。4戦目(2着)など先行したレースもあるが、レパードSのように中団から早めにポジションを押し上げるレースが多く、最後まで渋く伸びる。昨秋、初の古馬との対戦となった白山大賞典では勝ったケイアイパープルから2馬身半+アタマ差の3着。なお、過去10年の佐賀記念では4歳馬はホッコータルマエなど4頭が勝利している。

バーデンヴァイラー

牡5 JRA 斉藤崇史厩舎 通算12戦6勝

父:ドゥラメンテ
母:ヴィートマルシェ
母の父:フレンチデピュティ

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ダート競馬の本場・アメリカでブリーダーズカップディスタフを勝ったマルシュロレーヌを半姉に持つ。芝でデビューしたが3着で、2戦目にダートに転向すると後続を大きく離して一気に2連勝。その後、再び芝を試しながらダートに戻ると3連勝でオープン特別を勝った。ところが、重賞初出走となったアンタレスSでは4コーナーで外から被されるとピタッと止まって15着。課題が露呈されたが、マーキュリーCでは道中で外から来られながらもしっかり伸びて勝ち、進化した姿を見せた。ここ2戦は2桁着順に敗れているが、ダートグレード競走なら得意の形で運べるだろう。姉譲りの爆発的な強さを秘めた1頭だ。

ラッキードリーム

牡5 兵庫 新子雅司厩舎 通算21戦12勝

父:シニスターミニスター
母:サクラスリール
母の父:ファンタスティックライト

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園田・姫路競馬の中距離界は長らくジンギの牙城だったが、それを崩したのがラッキードリーム。門別デビューで2021年ホッカイドウ競馬三冠馬に輝くと、川崎競馬を経て昨年8月に兵庫へ移籍。ジンギやシェダルといった強豪馬が揃った姫山菊花賞、高額賞金の園田金盃と重賞を連勝した。武器は鋭い差し脚。管理する新子雅司調教師は昨年のNARグランプリ年度代表馬・イグナイターなどでダートグレード競走5勝を挙げる。前走・東京大賞典では外枠から好スタートを決めたことでいつもより前目で運ぶ形となり、武器の末脚を生かせず7着。ここでの巻き返しを狙う。

ジャズブルース

牡4 JRA 吉村圭司厩舎 通算12戦4勝

父:オウケンブルースリ
母:ジュピターズジャズ
母の父:サンデーサイレンス

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デビューから芝1600メートル以下を使われ、2戦目で初勝利を挙げたが、3歳春の7戦目でダート転向。すぐに結果は出ず、9着、10着と転向後2戦は大きな着順となったが、8月の小倉ダート1700メートルで逃げ馬の直後でやや力みながらも脚を溜めると、直線で抜け出して勝利。その後、新潟、福島とローカル場の1周競馬で3連勝を果たして一気にオープンクラスへと駆け上がった。好位から脚を溜めて直線でしっかりと伸びることができるのが魅力の馬。オープン初戦となった前走・門司Sは直線で進路を見出して伸びるも6着だった。今回はダートで3勝を挙げた時と似た小回りコースの佐賀。さらなる前進を狙う。

リュウノシンゲン

牡5 佐賀 山田徹厩舎 通算27戦17勝

父:グランプリボス
母:ランブルジャンヌ
母の父:Mutakddim

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地元・佐賀を代表する1頭。岩手競馬でデビューし、2021年東北優駿など重賞7勝を挙げたのち、川崎競馬を経て昨年6月に佐賀移籍初戦を迎えた。佐賀移籍後3連勝で1400メートルの重賞・吉野ヶ里記念を勝ったように、当初は短距離を主戦場としていたが、昨秋に1800メートル戦を試したところ3馬身差で勝利。以降、中距離に戦いの場を移して年末には大一番の中島記念を制覇した。ダートグレード競走は昨夏のサマーチャンピオン以来。JRA馬相手に6着で、山口勲騎手は強さを改めて感じたという。管理する山田徹厩舎は昨年、開業わずか5年目で初の佐賀リーディングを獲得。佐賀でいま最も勢いのある人馬だろう。

デルマルーヴル

牡7 JRA 戸田博文厩舎 通算32戦4勝

父:パイロ
母:カリビアンロマンス
母の父:コマンズ

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2018年兵庫ジュニアグランプリ、19年名古屋グランプリとダートグレード競走2勝馬。前者こそ2歳重賞のため1400メートルだったが、1700メートル以上のレースで末脚が持ち味の馬だ。勝ち星はその名古屋グランプリ以降、約3年もの間、遠ざかっているが、末脚は健在。直近6走はJRAで走っているため着順が大きく映るが、2走前・師走Sは1、2着馬と共に直線で差してきたが、挟まれてしまい4着、前走・東海Sは前残りの展開が合わず13着と敗因はハッキリしている。7歳馬だが、これまで寒い季節に好成績を残しており、軽視は禁物だろう。

グレイトパール

牡10 佐賀 川田孝好厩舎 通算46戦17勝

父:キングカメハメハ
母:フォーチュンワード
母の父:デヒア

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JRA時代は芝でデビュー勝ちを収め、4戦目でダートに転向すると5連勝で一気に平安Sを勝って重賞初制覇。11カ月の休み明けとなったアンタレスSも勝ち、一躍ダート界の新星へ登り詰めたが、その後は勝利に手が届かず2018年12月に佐賀移籍初戦を迎えた。同地最長距離2500mの重賞・九州大賞典はレース史上初の4連覇を達成するなど、活躍を見せる。570キロ前後の雄大な馬体から繰り出される大きなトビゆえ、長い距離で外目を走れる方がより力を発揮できる。昨年の佐賀記念ではこれまでネックだった蹄の状態が良く、地方馬最先着の4着だった。10歳馬とあって、これが引退レース。当日は最終レース終了後にJRA時代の主戦・川田将雅騎手も駆けつけて引退セレモニーが行われる予定だ。

ミスカゴシマ

牝6 佐賀 平山宏秀厩舎 通算45戦16勝

父:トーセンブライト
母:トーセンセレニティ
母の父:サンデーサイレンス

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佐賀生え抜きの牝馬で、3歳だった2020年は重賞4連勝を果たした。古馬混合のレースを走るようになってからも20年、21年の吉野ヶ里記念を連覇するなど重賞3勝。一方で、昨年は春以降、勝利を手にできず陣営は「立て直すのに少し時間が必要かもしれません」と話していたが、クリスマスの中島記念3着、今年1月12日の特別戦をクビ差交わして勝つなど再び軌道に乗ってきた。特に、結果を残した直近2走は、古馬混合となって以降、主戦場としていた短距離ではなく、1800メートル以上の中距離戦。新たな活路を見出した。

(大恵 陽子)

注記

当ページは、2月2日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。