牡3 JRA 音無秀孝厩舎 通算7戦3勝
父:ハーツクライ
母:シェイクズセレナーデ
母の父:Unbridled's Song
3歳期待の砂の新星。デビューから2戦は芝で4着、6着。ダートに替えた3戦目で変わり身をみせ、2月未勝利戦、3月1勝クラス(ともに阪神)を2連勝。3月中山の伏竜Sで2着、5月園田の兵庫チャンピオンシップ2着後に挑んだジャパンダートダービーでJpnI初制覇を飾った。不良馬場と大外枠を乗り越え、最終4コーナーで早々と2番手まで押し上げそのまま押し切る横綱相撲。持続力ある脚が最大の武器だ。ダート5戦(3勝、2着2回)は全て右回りで、船橋の左回り制圧がポイントになりそう。ここを突破するようなら、同じ左回りで同距離の暮れのチャンピオンズカップ(中京)にも大きな弾みになる。
2022/07/13 大井 右2000mジャパンダートダービー JpnI
1
2022/05/04 園田 右1870m兵庫CS JpnII
2
2022/03/26 中山 右1800m伏竜S
2
(小田 哲也)
牝8 大井 堀千亜樹厩舎 通算51戦13勝
父:ゴールドアリュール
母:サルサクイーン
母の父:リンドシェーバー
今や“女傑”の枠を超えた存在となった昨年の覇者。前走の地方牝馬重賞・ビューチフルドリーマーCを、単勝1.0倍の断然人気に応えて5馬身差圧勝。格の違いを見せつけた。8歳にしてさらなる進化を見せたのが6月のさきたま杯。牡馬のスピード馬相手に適距離より短い1400mでは分が悪いかと5番人気だったが、その後にサマーチャンピオンとテレ玉杯オーバルスプリントを連勝するシャマルを寄せ付けず逃げ切りV。相手の土俵での完勝劇に改めて凄みを感じさせた。今年の最大目標・盛岡JBCレディスクラシックへ向け、連勝で弾みをつけたい。
(秋田 麻由子)
牡5 JRA 斎藤誠厩舎 通算25戦6勝
父:ヘニーヒューズ
母:ファーストチェア
母の父:ジャングルポケット
今夏の北海道シリーズで飛躍した。7月マリーンS(函館)は6番人気と評価は高くなかったが、先に抜けたウェルドーンにハナ差勝ち。続くエルムS(札幌)は9番人気とさらに人気を下げたが、道中6番手から機敏に進出して、再びウェルドーンをクビ差かわして重賞初挑戦で初制覇を飾った。ゲートに多少課題はあるが、小回りコースでも巧みに立ち回れるレースのうまさが一番の長所。斎藤誠調教師は「左回り、右回りは問わないタイプ。対戦していない3歳馬との力関係はつかめないですが、今は状態がいいので楽しみ」と重賞勝ちを飾った目下の勢いに託している。
2022/08/07 札幌 右1700mエルムS GIII
1
2022/07/09 函館 右1700mマリーンS
1
2022/06/26 函館 右1700m大沼S
8
(小田 哲也)
牡3 JRA 小西一男厩舎 通算8戦3勝
父:エスポワールシチー
母:リサプシュケ
母の父:ワイルドラッシュ
昨年10月の東京新馬戦(ダート1600m)で白星デビュー。一貫して砂路線を歩み、地道に力をつけてきた。6月東京のユニコーンSは4着まで全てクビ差の大接戦を制して重賞初制覇。続く3番人気に推されたジャパンダートダービーは先に動いたノットゥルノを追うようにしぶとく伸びて2着。惜しくも勝利は逃したが、3歳屈指の実力を示した。競っての粘り強さがセールスポイント。ノットゥルノとは3月伏竜S(3着)、ジャパンダートダービーに続き3度目の対戦。同馬よりも2キロ軽い53キロに加え、東京で走り慣れた左回りとあって、逆転も十分に可能だろう。
2022/07/13 大井 右2000mジャパンダートダービー JpnI
2
2022/06/19 東京 左1600mユニコーンS GIII
1
2022/05/15 東京 左1600m青竜S
5
(小田 哲也)
牡6 船橋 矢野義幸厩舎 通算27戦8勝
父:パイロ
母:ゴッドビラブドミー
母の父:ブライアンズタイム
2021年金沢JBCクラシックで、同レース初の地方馬による制覇を達成。不動の南関総大将だ。ただ、連覇を狙った前走の大井記念がまさかの15着。地方馬同士のレースで初めて連対を外してしまった。地方競馬ファンにとってはショッキングな結果だったが、陣営は船橋競馬場の旧スタンド解体工事による騒音で、見えないストレスがかかっていたようだとコメント。マイナス19kgで過去最低体重だったことにも表れており、力負けでないことは明白だ。前走後は放牧でリフレッシュ。7月下旬に帰厩して順調に調整されており、巻き返しを図る。
(秋田 麻由子)
牡4 船橋 稲益貴弘厩舎 通算20戦8勝
父:キングヘイロー
母:ウルフコール
母の父:バブルガムフェロー
デビュー以降、毎年重賞を勝っており、南関の次世代を担う1頭として期待通りの活躍を見せている。ダートグレード競走は4戦を経験。前走のマーキュリーCで5着と、過去2戦2勝と相性の良かった盛岡で、ダートグレード競走での自己最高着順。それも、スタート直後に挟まれる不利がなければもっといい勝負ができただろう。欲を言えばゲートの出がもう少し早くなるといいが、以前より返し馬も落ち着いていて精神面での成長もうかがえる。これまでの走りから、1800mが最もいい脚を使う印象。地元のこの舞台はベスト。前走以上の好勝負が期待できる。
(秋田 麻由子)
牡3 JRA 新谷功一厩舎 通算5戦3勝
父:リーチザクラウン
母:エミーズプライド
母の父:キングカメハメハ
今年前半は海外を転戦。レーン騎手が騎乗した3月UAEダービー(ダート1900m)は好位外から力強く伸び、逃げ粘るサマーイズトゥモローを抜き去って2馬身3/4差で快勝。日本調教馬として16年ラニ以来、史上2頭目の同レース制覇の偉業を飾った。さらに米3冠初戦のケンタッキーダービーに挑戦。好位2番手から直線で一度先頭に出る果敢なレースをしたが、13着に敗れた。今回は当時以来、約5カ月ぶりの実戦。22日に福永騎手を背に栗東Wコースで長めからしっかり追って態勢を整えている。船橋はドバイと同じ左回り。海外制覇の底力をいきなり発揮なら当然優勝候補に。
2022/05/07 チャーチルダウンズ 左2000mケンタッキーダービー GI
13
2022/03/26 メイダン 左1900mUAEダービー GII
1
2022/02/20 東京 左1600mヒヤシンスS
6
(小田 哲也)
牡8 船橋 山下貴之厩舎 通算38戦6勝
父:ストリートセンス
母:クロスザレイチェル
母の父:スペシャルウィーク
今春、JRAから船橋に移籍。初戦のマイルグランプリトライアルこそ出走取消となったが、プラチナCで3着。前走のスパーキングサマーCで8番人気の低評価を覆して重賞初制覇を果たし、JRA5勝馬の底力を見せた。その前走は2着スマイルウィと直線で5馬身以上の差があったが、出走馬14頭中、最速の上がり3F39.3秒の剛脚を繰り出してクビ差交わした。騎乗した本橋孝太騎手がまだ上昇の余地があるとレース後に話しており、8歳でも侮れない存在。南関の水にも慣れてきて、新天地でもう一花咲かせる。
(秋田 麻由子)
注記
当ページは、9月22日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。