レースの見どころ
これまで25回、JRA23勝、大井1勝、岩手1勝と圧倒的な強さをみせるJRA勢。枠の有利不利もなくガチンコ勝負可能なコースゆえ上がり勝負に強さ際立つJRA勢が有利なのは変わらないとしても、近年は長くいい脚を使える馬の台頭も目につくだけに砂深のダートを走り慣れてる地方所属馬にチャンスがない訳でもない。今年の布陣はいかにも先行タイプという面々が揃った、その展開を考えれば上がりを要したタフなレースになる可能性がある。
東京・アハルテケS10着からリフレッシュ休暇のち小倉・阿蘇S完勝をキッカケに目下(3.3.0.2)と充実一途。とりわけここ3戦クリンチャー、オメガパフューム、テーオーケインズと現在ダート路線を牽引するGⅠ馬相手に善戦している走りはJpnIIIなら十分やれていいはずだし、斤量55キロなのも魅力。地方特有の深いダートもこなし、前走左回りへの不安も解消したならば佐賀記念以来のタイトル奪取へ視界良好。
3月の船橋・ダイオライト記念後はNF天栄で乗り込み、久々を感じさせぬ仕上がり。ダイワメジャー産駒らしいパワフルかつ粘りのある走力は船橋と同じ砂を使っている盛岡なら相性はいいはず。ケイアイパープルとはアハルテケS、阿蘇Sで完敗と分が悪いものの時計要する地方ダート戦上なら度外視の手、ここは先行激化が想定されるメンバー構成ゆえ展開一つとなるが斤量57キロでも押し切る力は十分に持っている。
昨年ダービーGPを制覇して以降の道のりは順調でひと皮むけた感がある近況の充実ぶり。古馬となって初の交流グレード参戦となり相手関係はかなり強力となるが、久々の前走を順当に勝ちあがり上積み必至。盛岡への輸送も3度めなら環境に戸惑うことなく平常心で挑めるアドバンテージもある。何よりこれだけ先行タイプが揃ってるなら切れ味あるこの馬の直線強襲のシーンがあっても不思議ではなさそう。
JRAのメイショウカズサは昨年白山大賞典、浦和記念と地方ダートグレードを連勝した実績光るが今回は休養明け、別定重量58キロが評価を悩ませる。同じくJRAのバーデンヴァイラーは3連勝でオープン入り後アンタレスS大敗と重賞級とはまだ言い難いイメージも残ったまま。船橋のエルデュクラージュはビッグタイトルこそないがマーキュリーCを連覇したマスターフェンサーを2度破った実力馬、ひと叩きからの上昇力次第では。JRAのテリオスベルはこのレースと相性がいいスレイプニルSを逃げ切ったデキの良さ、52キロの軽量に魅力。
提供 栄冠 千田 正明
注記
当ページの情報は、7月17日(日)17時現在のものです。
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