注目馬情報 Attention

オメガパフューム

牡6 JRA 安田翔伍厩舎 通算22戦9勝

父:スウェプトオーヴァーボード
母:オメガフレグランス
母の父:ゴールドアリュール

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父スウェプトオーヴァーボードの産駒にはスプリンターズステークスのレッドファルクスをはじめ芝での活躍馬もいるが、オメガパフュームのダートでの強さは母の父にダートのチャンピオン種牡馬ゴールドアリュールの血があることだろう。ダート2000m前後のGI/JpnIを中心にトップレベルの戦いを続け、特に大井2000mのGI/JpnIでは8戦4勝、2着3回と抜群の安定感。今年の帝王賞は5着に敗れたが、秋初戦のJBCクラシック(金沢)ではスタートで出遅れながら、勝ったミューチャリーに半馬身差まで迫った。東京大賞典4連覇という偉業に挑む。

ミューチャリー

牡5 船橋 矢野義幸厩舎 通算23戦8勝

父:パイロ
母:ゴッドビラブドミー
母の父:ブライアンズタイム

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JBCクラシック21回の歴史で、地方馬に初めてそのタイトルをもたらしたのがミューチャリー。3歳時には羽田盃を制し、ジャパンダートダービーでも3着など能力の高さは早くから認められていた。GI/JpnIを中心に使われてきたため獲得したタイトルは多くないが、陣営が手ごたえをつかんだのが今年の大井記念。それまで直線追い込んでも届かずというレースが多かったが、このときは早めの進出で直線突き抜け6馬身差の圧勝。JBCクラシックでも4コーナー先頭に立って押し切った。ここを勝てば今年GI/JpnI・2勝で同じ船橋のカジノフォンテンに並ぶ。

アナザートゥルース

セ7 JRA 高木登厩舎 通算31戦7勝

父:アイルハヴアナザー
母:キョウエイトルース
母の父:フジキセキ

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半兄サウンドトゥルー(父フレンチデピュティ)は5歳時に東京大賞典、6歳時にチャンピオンズカップ、7歳時に大井開催のJBCのクラシックとダートGI/JpnIを3勝。船橋移籍後も大井で重賞3勝と、鋭い末脚を武器に直線の長い大井コースで活躍した。父が北米二冠馬アイルハヴアナザーのアナザートゥルースは重賞初勝利が一昨年5歳時のアンタレスステークスと遅咲き。昨年はダイオライト記念を制し、それ以来勝ち星から遠ざかっているが、前走チャンピオンズカップでは14番人気ながら3着と気を吐いた。7歳暮れ、大井の大舞台に初めて挑む。

ウェスタールンド

セ9 JRA 佐々木晶三厩舎 通算37戦6勝

父:ネオユニヴァース
母:ユーアンミー
母の父:Marquetry

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父ネオユニヴァースの代表産駒ヴィクトワールピサはオールウェザーのドバイワールドカップを制し、ロジユニヴァースは極悪馬場の日本ダービーを制するなど、その産駒はさまざまな馬場で活躍。グレンツェント(東海ステークス)、アムールポエジー(関東オークス)などダートでの活躍馬も少なくない。ウェスタールンドは芝で3勝を挙げたが、ダートでの本格化は、母が北米ダートGIII勝ちという血統ゆえかもしれない。重賞は昨年のアンタレスステークスを勝ったのみだが、昨年の東京大賞典ではゴール前大接戦の3着。GIタイトルも手が届くところにある。

クリンチャー

牡7 JRA 宮本博厩舎 通算31戦6勝

父:ディープスカイ
母:ザフェイツ
母の父:ブライアンズタイム

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菊花賞2着、4歳になって京都記念を制し、天皇賞・春でも3着と一流馬への階段を駆け上がったクリンチャーは凱旋門賞にも挑戦(17着)。しかし5歳時は苦戦の連続。昨年6歳からダートに転向し、秋にはみやこステークスでダート重賞初勝利。今年7歳、佐賀記念をコースレコードで圧勝し、続く名古屋大賞典と連勝。帝王賞でもテーオーケインズの3着と好走した。父ディープスカイの産駒にはキョウエイギア(ジャパンダートダービー)、サウンドスカイ(全日本2歳優駿)など地方のダートJpnI勝ち馬がいるだけに、クリンチャーにも地方の大舞台での活躍に期待だ。

ロードブレス

牡5 JRA 奥村豊厩舎 通算21戦6勝

父:ダノンバラード
母:ミステリューズ
母の父:ナリタトップロード

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父ダノンバラードの現役時は芝のみの実績だが、その母レディバラードは牝馬のダートグレードで2勝を挙げている。昨年の日本テレビ盃を制したロードブレスはその初年度産駒で、ここまでところ唯一の重賞勝ち馬となっている。新潟のオープン特別を勝って臨んだ日本テレビ盃は前が競り合っての超ハイペースで、5番人気だったロードブレスは離れた4番手追走から直線抜け出すという展開に恵まれた面もあった。その後は勝ち星がないが、ダートグレードで2着2回、3着3回と善戦。川崎記念(6着)以来のGI/JpnI挑戦で、あらためて実力が問われる。

サンライズノヴァ

牡7 JRA 音無秀孝厩舎 通算36戦10勝

父:ゴールドアリュール
母:ブライトサファイヤ
母の父:サンダーガルチ

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父ゴールドアリュールはダートのチャンピオン種牡馬で、母の父サンダーガルチは北米二冠を含めGI・4勝。いかにもダートでの活躍を期待したような配合。3歳時にはユニコーンステークス、4歳時には武蔵野ステークスを勝ち、5歳時のマイルチャンピオンシップ南部杯では直線抜け出しJpnI制覇となった。昨年6歳時にも中央のダート重賞を2勝。しかしながらダート2000mは3歳時のジャパンダートダービー(6着)以来2度目で、通算10勝のうち9勝が1600m以下。ただ、直線末脚勝負という脚質を生かせる展開になれば、大井の長い直線は味方になりそう。

ノンコノユメ

セ9 大井 荒山勝徳厩舎 通算42戦9勝

父:トワイニング
母:ノンコ
母の父:アグネスタキオン

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今年9歳でも帝王賞2着など好走を見せるノンコノユメは何度も復活した。3歳時にはジャパンダートダービーなどダートグレード3連勝の快進撃。その後もGI/JpnIで好走を続けたが、気性難から4歳時に去勢。復帰後はしばらく落ち込んだが、6歳になって根岸ステークスからフェブラリーステークスを連勝。それでも気性難は相変わらずで、一昨年7歳春のドバイ遠征後、大井に移籍。環境が変わって初戦の帝王賞で3着に好走し、サンタアニタトロフィーを快勝した。それ以来勝ち星はないが、冒頭のとおり9歳の今年も復活。大井の舞台ではまだまだ見限れない。

(斎藤 修)

注記

当ページは、12月24日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。