データ分析 Data Analysis

スタミナ自慢のダートステイヤー決定戦

ダートグレード競走としては最長距離の2500mで争われる。ダート中長距離の一線級が出走する注目の一戦。ここでは過去10年の結果から傾向を探っていく。

枠順の有利不利はない

1着馬は1~6番から4頭、7~12番から6頭。3着内馬30頭では1~6番、7~12番からそれぞれ15頭ずつで、馬群がばらけることが多い長距離戦だけに枠順の有利不利はない。[表1]

[表1]3着以内馬の馬番(過去10年)

11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年
頭数 10頭 11頭 12頭 10頭 12頭 12頭 12頭 9頭 12頭 12頭
1着 2 8 9 8 11 6 1 8 2 10
2着 10 3 3 6 10 3 2 1 12 6
3着 8 4 1 10 5 12 5 7 8 9

注記:14年は2番出走取消。

1~3番人気が安定

1番人気は3勝、2着2回、3着4回で、3着内率は90%ながら、勝率は30%にとどまっている。2番人気が3勝、3番人気が2勝で、1~3番人気が揃って3着以内を外したことは一度もない。一方で5番人気以下も8頭馬券にからんでおり、10回中8回で3番人気以内と5番人気以下が同時に3着以内に入っている。14年には6番人気エーシンモアオバーが優勝したが、2着は1番人気二ホンピロアワーズ、3着は2番人気シビルウォーという決着だった。[表2]

[表2]単勝人気別成績(過去10年)

単勝人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 3 2 4 1 30.0% 50.0% 90.0%
2番人気 3 1 2 4 30.0% 40.0% 60.0%
3番人気 2 1 0 7 20.0% 30.0% 30.0%
4番人気 0 4 0 6 0.0% 40.0% 40.0%
5番人気 1 2 1 6 10.0% 30.0% 40.0%
6番人気以下 1 0 3 58 1.6% 1.6% 6.5%

幅広い世代にチャンスあり

3歳馬が2勝している一方で8歳馬も2勝しており、あらゆる世代の馬が活躍している。3着内馬30頭中、3歳馬が6頭、4歳馬が7頭、5歳馬が5頭、6歳馬が5頭、7歳馬が3頭、8歳以上が4頭とまんべんなく馬券圏内に入っているが、3着内率では3歳、4歳がともに40%以上と高い。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 2 1 3 9 13.3% 20.0% 40.0%
4歳 3 1 3 9 18.8% 25.0% 43.8%
5歳 1 3 1 17 4.5% 18.2% 22.7%
6歳 2 2 1 12 11.8% 23.5% 29.4%
7歳 0 2 1 18 0.0% 9.5% 14.3%
8歳以上 2 1 1 17 9.5% 14.3% 19.0%

1、2着はJRA馬

連対馬は20頭すべてがJRA馬で、3着内に入った30頭中28頭を占めている。近10年で地方馬が馬券に絡んだのは、16、17年に3着に入った地元愛知のカツゲキキトキトだけ。[表4]

[表4]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 10 10 8 22 20.0% 40.0% 56.0%
愛知 0 0 2 30 0.0% 0.0% 6.3%
笠松 0 0 0 2 0.0% 0.0% 0.0%
地方他地区 0 0 0 28 0.0% 0.0% 0.0%

リピーターが活躍

11、12、14年と3回馬券に絡んだエーシンモアオバーや、15、16年に連覇したアムールブリエ、16、17年と2年連続で3着のカツゲキキトキトなど、リピーターが多い。13年の1着馬シビルウォーは10年に3着に入った経験があるなど間隔をあけて好走するケースもあり、過去の好走馬には注意を払いたい。

勝つのはこういう馬!

地元のトップジョッキー、岡部誠騎手がエーシンモアオバーに騎乗して2勝、2着1回、19年にもデルマルーヴルを勝利に導いた。『JRA有力馬に岡部誠騎手』が騎乗する際は狙える。このレースでしか使用されないコースだけに、人馬ともにコース適性が問われる。

(栗田 勇人)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

【注記】降雪の影響により開催取り止めとなった2005年を除いたデータとなります。

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。