注目馬情報 Attention

ケラススヴィア

牝3 浦和 小久保智厩舎 通算7戦6勝

父:サウスヴィグラス
母:レディパッション
母の父:ネオユニヴァース

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通算7戦6勝で、南関東牝馬2冠を含む重賞4勝を誇る。敗れたのは、13kgの馬体増と別定56kgが響いた形のユングフラウ賞だけ。その後の桜花賞は3馬身差、東京プリンセス賞は7馬身差と、圧倒的な走りで南関東3歳女王の名をほしいままにしている。近走はスピードの違いで逃げているが、ローレル賞で3、4番手から抜け出して勝っているように、本質的には控える競馬も問題ない。折り合いに不安がないぶん距離にも対応できそうで、2006年チャームアスリープ以来となる南関東牝馬3冠馬の誕生へ、期待は高まるばかりだ。

ウェルドーン

牝3 JRA 角田晃一厩舎 通算10戦3勝

父:ヘニーヒューズ
母:ツルマルオジョウ
母の父:ダンスインザダーク

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デビュー戦こそ芝で12着と大敗を喫したが、2戦目にダートに転じてからは9戦3勝、2着2回。特にダート1700m以上では無理なく先行できることもあって、5着以下がない安定した成績を収めている。前走の鳳雛Sは牡馬を相手に3馬身差をつける完勝。先団を追走してメンバー最速の上がり時計をマークするという、文句のつけようがない勝ち方だった。今回は牝馬限定戦で相手関係が楽になるうえ、コーナーを6度回るコース設定だけに、持ち前の先行力が大きな武器となるはず。初タイトルのチャンスは十分だ。

過去3走の競走成績

  • 2021/05/23 中京 左1800m鳳雛S

    1

  • 2021/03/20 阪神 右1800m3歳1勝クラス

    1

  • 2021/03/07 阪神 右1800m3歳1勝クラス

    3

ベルヴォーグ

牝3 JRA 藤原英昭厩舎 通算7戦2勝

父:ジャスタウェイ
母:ベルスリーブ
母の父:シンボリクリスエス

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芝では4戦して勝ち星をあげられなかったが、ダートに転じると即座に初勝利をマーク。続く1勝クラスは勝負どころでの反応が今ひとつで8着に敗れたものの、休養を挟んで臨んだ前走でキャリア2勝目。当時10kgの馬体増に加えて出遅れを克服しただけに、中身の濃い一戦だった。チークピーシズの着用馬で気難しさがあるぶん、初めてのナイター競馬は気になるところだが、血統的に距離はこなせそうで、1戦ごとに時計を詰めていることから着実な成長も見て取れる。レースに集中できれば、重賞のメンバーでも好勝負が可能だ。

過去3走の競走成績

  • 2021/04/18 阪神 右1800m3歳1勝クラス

    1

  • 2021/01/24 中京 左1800m3歳1勝クラス

    8

  • 2020/12/27 阪神 右1800m2歳未勝利

    1

リフレイム

牝3 JRA 黒岩陽一厩舎 通算6戦2勝

父:American Pharoah
母:Careless Jewel
母の父:Tapit

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芝でデビューして2連勝を果たし、続く京王杯2歳Sでも0秒2差の5着に健闘した。ただ、その後の2戦が案外で、前走の青竜Sでダートに初挑戦。向こう正面では砂をかぶって戸惑った印象だったが、直線で外めに持ち出すと伸びやかなフットワークを見せて6着まで押し上げた。父はカフェファラオやダノンファラオと同じアメリカンファラオで、母の父も多くのダート巧者を輩出しているタピットと、砂適性の裏付けは十分。一度使ったぶんの慣れも見込めるだけに、初ナイターと小回りコースに対応できれば一変する可能性がある。

ランスオブアース

牝3 JRA 本田優厩舎 通算8戦2勝

父:エピファネイア
母:マイスクエアワン
母の父:Giant's Causeway

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芝で3戦を消化したのちダートに転向。その初戦で2着に食い込むと、続く未勝利戦、ネモフィラ賞(1勝クラス)を連勝し、砂適性の高さを証明した。伏竜Sは直線で伸び切れず10着に敗れたが、前走の兵庫チャンピオンシップでは持ち前の勝負根性を発揮して3着に健闘し、牡馬が相手でも互角の力があることを示した。その兵庫チャンピオンシップで掛かり気味だったことと、勝負どころで多少置かれた点は気になるが、牝馬限定戦で同斤量なら地力の高さでカバーできるはず。勝負根性を発揮できる形になれば勝機が巡ってくる。

過去3走の競走成績

ウワサノシブコ

牝3 浦和 岡田一男厩舎 通算15戦5勝

父:アイルハヴアナザー
母:スマートシンパシー
母の父:ダンスインザダーク

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ホッカイドウ競馬でデビュー。イノセントカップで4着、ブロッサムカップで5着と実力の片鱗を見せていたが、浦和に移籍して素質が開花した。ユングフラウ賞では、のちに南関東牝馬2冠を制すケラススヴィアを2着に負かし、出走取消明けの東京プリンセス賞でも2着馬から0秒4差の4着に踏ん張った。前走の特別戦(川崎2000m)は相手関係が楽だったが、他馬より斤量を余計に背負いながらも1馬身半差で勝利し、距離とコースにめどを立てた。道中で気を抜く面がうまく作用すれば、ダートグレード競走でも上位争いが可能。

ディアリッキー

牝3 船橋 新井清重厩舎 通算6戦3勝

父:ホッコータルマエ
母:パキータ
母の父:スペシャルウィーク

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重賞こそ未勝利だが、デビューから[3-1-1-1]で5着以下がない好成績。ローレル賞で4着、東京2歳優駿牝馬で3着と早くから能力の高さを示し、前走の東京プリンセス賞でもスローペースを2着に追い上げる上々の走りを見せている。右回りでも好走しているが、どちらかといえば左回りのほうがハミをとるタイプで、距離が延びるのも歓迎。加えて父が川崎記念を3連覇しているホッコータルマエなら、この舞台も克服できそうな印象がある。ペースが速くなりやすいダートグレード競走なら、持ち前の末脚も存分に発揮できるはずだ。

(大貫 師男)

注記

当ページは、6月10日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。