データ分析 Data Analysis

大型連休中の1400mハンデ戦。軽量馬の好走が目立つ

愛知所属馬は04年にマルカセンリョウ、続く05年にヨシノイチバンボシが勝利を挙げた。他地区の地方馬では、06年にロッキーアピール(川崎)が勝ち、14年にタガノジンガロ、17年にトウケイタイガーと兵庫所属馬が2勝している。そのほかの17回はJRA馬が優勝。ここでは過去10年の結果をもとに、データをみていく。

JRA馬の選択がカギ

3着内馬30頭のうち、のべ24頭がJRA馬。過去10回のうち9回で、2着はJRAの栗東所属馬。なお1着も8頭のうち7頭、3着は6頭のうち5頭が栗東所属馬となっている。[表1]

[表1]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
JRA 8 10 6 19 18.6% 41.9% 55.8%
兵庫 2 0 0 9 18.2% 18.2% 18.2%
愛知・笠松 0 0 3 40 0.0% 0.0% 7.0%
南関東 0 0 1 5 0.0% 0.0% 16.7%
その他地方 0 0 0 13 0.0% 0.0% 0.0%

ダート1400mの好走馬に要注目

18年以外の9回では、優勝馬はすべて、前走がオープンまたは重賞(地方重賞含む)で1着、もしくはその年の黒船賞JpnIIIで3着以内に入っていた。また、14年を除く優勝馬9頭のうち7頭は、前走が1400m戦。1200mからの距離延長で臨んだ2頭は、2走前が黒船賞JpnIIIだった。

近走ダートグレード競走7着以内馬が連対

過去10回で、3走以内にダートグレード競走で7着以内だった馬が連対している。20年はダートグレード競走で善戦が続いていたノボバカラ(JRA)が3番人気で2着。17年は兵庫所属のトウケイタイガーが、このデータの該当馬。出走各馬の戦歴をチェックしておくことをおすすめしたい。[表2]

[表2]3走以内のダートグレード7着以内馬(過去10年)

着順 馬名 該当レース
11年 1着 セイクリムズン 3走前 根岸ステークス1着
2着 ミリオンディスク 3走前 JBCスプリント3着
12年 1着 セイクリムズン 前走 東京スプリント1着
2着 ダイショウジェット 前走 東京スプリント6着
13年 1着 ティアップワイルド 前走 東京スプリント4
14年 2着 ノーザンリバー 前走 東京スプリント1着
15年 2着 レーザーバレット 3走前 根岸ステークス6着
16年 2着 ブルドッグボス 前走 東京スプリント4着
17年 1着 トウケイタイガー 2走前 黒船賞6着
18年 2着 キングズガード 前走 黒船賞2着
19年 2着 ヤマニンアンプリメ 前走 黒船賞2着
20年 1着 ラプタス 前走 黒船賞1着
2着 ノボバカラ 前走 東京スプリント7着

注記:該当レースが複数ある場合は、直近のものを掲載

ベテラン勢にも注目

好成績を挙げているのは5勝を挙げている4歳で、3着内率は50%。4歳は18年から3年連続で勝利しているだけに、出走してくれば注目できる存在だ。同じく注目に値するのが8歳以上。優勝例は過去22回で1度もないが、過去10回に限ると2着に2回、3着に4回も入っている。ただし、その6頭のうち5頭は5番人気以内。年齢だけで評価を下げてしまわないほうがいいのかもしれない。[表3]

[表3]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
4歳 5 1 1 7 35.7% 42.9% 50.0%
5歳 1 2 3 17 4.3% 13.0% 26.1%
6歳 2 1 1 20 8.3% 12.5% 16.7%
7歳 2 4 1 18 8.0% 24.0% 28.0%
8歳以上 0 2 4 24 0.0% 6.7% 20.0%

勝つのはこういう馬!

過去10回で兵庫所属馬が2勝しているが、基本的には『JRA栗東』の馬に注目。そして『前走が1400m、もしくは2走前までに黒船賞JpnIIIに出走』していた馬が有力だ。最近6年のうち5年で4歳が勝利しているデータもあるだけに、前記に該当する『4歳馬』が出走してきたら大いに注目できるだろう。

(浅野 靖典)

過去20年の所属別成績

  • 1着

  • 2着

  • 3着

注記

当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。