競走に関するルール

2017年4月に変更されたルールはこちら(「騎手のドーピング検査の導入について」・「落馬再騎乗の禁止について」等)
2013年4月に変更されたルールはこちら(「降着・失格について」等)
2011年4月に変更されたルールはこちら(『鞭の使用に関するガイドライン』の取り扱いについて等)

 

 

◆ 2017年4月に変更された競走ルールについて

2017年4月から全国の地方競馬において、以下のとおり騎手のドーピング検査を導入します。また、平地競走のルールの一部が変わりますのでお知らせいたします。

①騎手のドーピング検査の導入について

騎手の健康被害を防止し、競馬の公正、公平性を担保することを目的として、騎手のドーピング検査制度を導入します。

②落馬再騎乗の禁止(平地競走)

ルールの国際調和及び騎手と馬の保護の観点から、競走において騎手が落馬した場合に、再騎乗して競走を継続することを禁止します。
※ 騎手が落馬した時点で、当該馬は競走を中止したものとします。

③パッド付むちの義務化及び「むちの使用に関するガイドライン」に抵触した場合の処分強化(平地競走)

ルールの国際調和及び動物愛護の観点から、競走において騎手が使用するむちをパッド付むちに限定します。また現在、国際協約のガイドライン(2010年制定)に沿ってむちの不適切な使用を制限していますが、これに抵触した場合の騎手の処分を強化します。

 

 

◆ 2013年4月に変更された競走ルールについて

2013年4月より、地方競馬の競走における降着・失格に関するルールが変わりました。 これにより、海外の競馬主要国やJRA日本中央競馬会と同じく、競走馬がレースで見せたパフォーマンス(到達順位)をより尊重することになり、シンプルでわかりやすいルールとなりました。

①降着・失格のルールの変更

・2013年3月までのルール
降着 走行妨害が、被害馬の到達順位に影響を及ぼし、または競走内容に重大な影響を及ぼしたと裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着
失格 走行妨害により被害馬が落馬・競走中止した場合、加害馬は失格
・2013年4月からのルール
降着 入線した馬について、「その走行妨害がなければ被害馬が加害馬に先着していた」と裁決委員が判断した場合、加害馬は被害馬の後ろに降着
失格 極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、競走に重大な支障を生じさせたと裁決委員が判断した場合、加害馬は失格

 

 

②審議ランプの運用の変更

・2013年3月までの運用
全着順において着順変更の可能性がある場合に点灯
・2013年4月からの運用
5位までに入線した馬の着順に変更の可能性がある場合に点灯

※審議ランプはお客様にレースが確定するまで勝馬投票券をお捨てにならないように注意していただくために点灯します。
※6位以下に入線した馬の着順に変更の可能性がある場合は、ランプは点灯しませんが、パトロールビデオなどでお知らせします。

 

 


「降着・失格の判断基準VTR」

 

 

◆ 《参考》降着・失格に関する様々なパターン


 

 

◆ 2011年4月に変更された競走ルールについて

①検量関係の失格要件の変更について

前検量の重量より後検量の重量が1㎏を超えて増加した場合については、不利な条件で示した競走成績は尊重されるべきとの国際的な観点から、これを失格事由から除きます。なお、1㎏を超えて減少した場合や負担重量について不正があった場合は、従来どおり失格といたします。
※ばんえい競走では、上記の下線部「1㎏」が、「12㎏」となります。

②騎手が着用する保護ベストについて

(1)騎手がレース中に使用できる保護ベストは、各主催者が指定した国際協約に記載された基準に適合した保護ベストとなります。(原則として、JRA基準のデサント製保護ベストを着用します。)

(2)保護ベストは、通年の着用とします。

(3)保護ベストの標準的な重量を、現行の0.5㎏から国際基準の1㎏に変更します。

③『鞭の使用に関するガイドライン』の取扱いについて

安全な競馬及び馬の福祉の観点から、国際協約のガイドライン(2010年制定)に沿って、鞭の不適切な使用を制限します。

【鞭の使用に関するガイドライン】
制限される鞭の使用方法は以下のとおり。

a.馬が怪我をするほど(過度に強く)鞭を使用すること。
b.肩より上方に腕を上げて鞭を振り下ろすこと。
c.反応(脚勢)のない馬に対し、必要以上に鞭を使用すること。
d.明らかに着順の大勢が決した後に、必要以上に鞭を使用すること。
e.入線後に鞭を使用すること。
f.ひばら(脇腹)へ鞭を使用すること。
g.鞭を過度に頻発して使用すること。
h.頭部若しくはその付近に対して鞭を使用すること。
i.原則として鞍より前方に逆鞭で鞭を使用すること。

 

④跣蹄での出走について

装あん所引付けから発走時刻までの間に落鉄し、装蹄不能(蹄鉄の再装着が不可能)の場合は、跣蹄での出走を認めることがあります。
(※ばんえい競走も同様に取り扱います。)

(注:跣蹄(せんてい)=蹄鉄を装着していない蹄。)

 

⑤拍車の使用禁止について

馬体保護の観点から、競走中の拍車の使用を認めないこととします。

(注:拍車=長靴のかかとに取りつけて、馬の腹部を刺激(圧迫)し前進気勢を促すこと等を目的として使用する馬具の1つ。)

 

 

 

 

◆ Q&A

☆競走ルールについて

Q1なぜ降着・失格のルールを変更したのですか?

A1 国内のルールを統一すべく、新ルールに変更することにしました。

国際間における統一的なルールの必要性から、降着・失格をはじめとした競走に関するルール全般について国際会議で議論されてきました。
この国際会議のメンバーとして参画していたJRA日本中央競馬会と競走に関するルールについて協議した結果、国内のルールを統一すべく、地方競馬としても、馬がレースで見せたパフォーマンス(到達順位)が尊重され、2013年からシンプルでわかりやすい新ルールに変更することにしました。

Q2降着とするかどうかは、誰がどのように判断するのですか?

A2 裁決委員が「走行妨害がなければ、先に入線することができたかどうか」を判断します。

裁決委員が「走行妨害がなければ、被害馬は加害馬より先に入線することができた」と判断した場合に加害馬を被害馬の後ろに降着とします。

Q3走行妨害と関係のない馬との着順は判断のポイントになるのですか?

A3 他の馬との関係は判断のポイントにはなりません。

裁決委員は、加害馬と被害馬の関係だけで降着とするかどうかを判断しますので、他の馬との関係は判断のポイントにはなりません。

Q4走行妨害で被害馬が競走中止した場合であっても失格とはならないケースがあるのですか?

A4 必ずしも加害馬が失格になるわけではありません。

ただし、加害馬の騎手に対しては、その違反行為に応じて厳正に処分を科すこととします。

Q5走行妨害により失格となるのはどのような場合ですか?

A5 裁決委員が「極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、競走に重大な支障を生じさせた」と判断した場合、加害馬は失格となります。



走行妨害により被害馬が競走中止した場合であっても、加害馬の極めて悪質で他の騎手や馬に対する危険な行為によって、競走に重大な支障を生じさせたと認められない場合は到達順位のとおり確定します。

Q6走行妨害があっても着順が変わらないのであれば、ラフプレーが増えるおそれはないのですか?

A6 加害馬の騎手に対しては、その騎乗ぶり・違反行為に応じて厳正に処分を科します。

着順が変わらなくても騎乗停止を科すことがあります。これによって、ラフプレーを防止し、公正で安全なレースをこれからも維持していきます。

Q7審議ランプを点灯するのはどのような場合ですか?

A7 5位までに入線した馬について、着順変更の可能性がある場合です。

6位以下に入線した馬の着順に変更の可能性がある場合、審議ランプは点灯しませんが、後刻その状況をパトロールビデオなどでお知らせします。
そのほかに審議ランプを点灯するケースとして、競走を不成立とする可能性があるとき、裁決委員が特に必要があると認めたときなどがあります。

Q8競走の不成立は、どのようなときに行われるのですか?

A8 競走の着順確定前に、開催執務委員長が以下のいずれかに該当すると認めた場合、その競走は不成立とします。この場合、すでにお買い求めになった勝馬投票券は返還となりますので、あらかじめご承知おきください。

     
  • 災害や投石等の妨害行為その他の事由により、競走または開催執務委員の職務の執行に重大な支障があったとき
    注)競走中止馬によるもの等該当競走の出走人馬に起因するものは不成立としません。
    (ただし、それらが走路を占拠した等の理由により、所定の走路での競走継続が不可能となったと認めたときは、不成立とします)
  • 競走が所定の走路と異なる走路で行われたとき

Q9発走のやり直し(カンパイ)は、どのようなときに行われるのですか?

A9 「発走委員が真正な発走合図でないと認めたとき」で次のような場合にカンパイとなります。

  • 発馬機が正常に作動しなかったと認められたとき
  • 外的要因等により発走に支障があったと認められたとき
  • フライング発走であると認められたとき

(注)真正な発走合図があったにもかかわらず、発馬機(ゲート)から大きく出遅れる馬や発馬機内で転倒その他の理由により発馬機から出ない馬がいてもカンパイはしません。

Q10騎手がどのような状態になると落馬したことになるのですか?

A10 次のいずれかに該当すると裁決委員が認めた場合、落馬したことになります。


  • 競走中に馬が転倒したとき
  • 競走中に騎手の身体の一部が地面に触れたとき
  • 馬の鼻端が決勝線に到達したときに、当該馬に騎乗する騎手の身体が当該馬及び当該馬の装具のいずれからも離れていたとき

なお、落馬した馬については競走中止したものとみなされます。

 

☆決勝写真について

Q1判定画像にゴール板が写っていませんが、どこがゴールなのですか。

A1 この画像は、スリットカメラというカメラで撮影した画像です。

一般的なシャッターカメラが一瞬を撮影するのに対して、スリットカメラはある地点を通過したものを時間の経過に沿って撮影することができます。この画像は決勝線(ゴール線)を通過した馬を、通過したときの状態で時間の経過に沿って写したものです。従って、判定画像にゴール板は写らず、写っている画像は全てゴール時の写真となっています。
地方競馬だけでなく、JRA、競輪、ボートレース、オートレース、陸上競技などでも同じ仕組みのカメラで撮影した画像で判定が行われています。

Q2着順は馬の体のどの部分がゴール線に入った順番で判定するのですか。

A2 鼻端が決勝線(ゴール線)に到達した順番で判定します。

鼻端とは鼻梁の下から上唇までの間のことです。鼻端よりも先に馬体の他の部分が決勝線に到達したとしても、その馬の決勝線到達は鼻端が決勝線に到達したときとなります。ばんえい競走の場合はソリの後端が決勝線(ゴール線)に到達した順番で判定します。

Q3着順は誰がどのように判定しているのですか。

A3 スリットカメラで撮影した判定画像を参考にして決勝審判委員が判定しています。

微差の判定の場合は、判定画像をファンにご覧いただくため、一定の倍率(ファンが見るものと同等の大きさ)まで拡大して判定することになっています。

Q4他の馬などに隠れて鼻端が見えない場合、どのように判定するのですか。

A4 決勝審判委員が鼻梁の角度、眼や耳の位置などから着順を判定することになっています。

鼻端が見えない場合は、決勝審判委員が鼻梁の角度、眼や耳の位置などから着順を判定することになっています。