Vol.59　川崎で女性騎手デビュー

来月、新たに1名の女性騎手が誕生します。

小林 捺花(こばやし なつか)さん、17歳。
神奈川県横浜市出身で、昨年、神尾香澄騎手が18年ぶりの女性騎手としてデビューした川崎競馬場の所属です。

小さい頃、お姉さんが馬に乗っているのを見て、小林さんもたまに外乗をしていたそう。
そして、祖父母の家の近くにあったのが川崎競馬場。
初めての競馬生観戦は川崎で、「目の前をすごい迫力で駆け抜けていって、カッコイイ！と思いました」と当時の感動を振り返ります。

小林さんの好きな馬も川崎競馬場で活躍した1頭。
強豪馬が集う川崎記念JpnIを2020年に制したチュウワウィザードの姿を見て「強いなと思いました」と、惹かれたそうです。

乗馬はご両親にお願いして中学1年生から習い始め、騎手を目指すようになりました。

地方競馬教養センターに入所後、競馬場での厩舎実習では
「技術も人間性も未熟な私に厩舎関係者の方々がたくさんのアドバイスをくださり、成長につながりました。
また、神尾騎手はセンター時代からお世話になっていて身近な存在。勝つ姿は憧れますし、神尾先輩以上に乗れるようがんばりたいです」
といいます。

現在は右手を怪我していて
「3月下旬に怪我した箇所の固定が取れるので、そこからリハビリをして4月4日からの川崎開催に間に合うように頑張りたいです」
とのこと。

あくまでもデビュー時期は未定のため、具体的な情報は随時確認しつつ、デビューを楽しみに待ちたいと思います。

最後にファンのみなさんへのメッセージ。

「負けず嫌いな性格を生かして、何事も全力で取り組んで夢や希望を与えられるジョッキーになりたいです。
自分なりにゲートの出方を研究してきました。1年目は50勝、そして将来は通算1000勝ができるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」

このサイト「LADIES JOCKEYS」開設時から約1年、連載した「Yoko’s Weekly Report」は今回がラストとなりますが、小林捺花さんが女性騎手界、そして地方競馬界に新たな風を吹き込んでくれることを楽しみにしています。