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JBC
JBCクラシック

11月3日(祝水)金沢 右2100m 16:20発走JpnI

JBCクラシック

Data Analysis データ分析

ダート競馬の祭典を締め括る頂上決戦

JBC競走は全国の競馬場による持ち回りで開催され、金沢競馬場で行われるのは2013年以来2度目となる。第1回から優勝馬はすべてJRA所属馬で、これまで地方馬の勝利はない。アドマイヤドン(02~04年)、ヴァーミリアン(07~09年)が3連覇、タイムパラドックス(05・06年)、スマートファルコン(10・11年)、コパノリッキー(14・15年)などリピーターの活躍が目立っており、前年の優勝馬は注目必至だ。ここでは、過去10年の結果から分析する。

上位人気が中心

1~3番人気の3着内率はいずれも70%を超えており、11・14・18・20年の4回は、1~3着まですべて1~3番人気の固い決着となっている。さらに、連対馬20頭中19頭を1~4番人気が占めていることからも上位人気が好走する傾向が強い。なお5番人気で馬券圏内に入った5頭中3頭は6歳馬だった。[表1]

[表1]単勝人気別成績(過去10年)

人気 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4 1 3 2 40.0% 50.0% 80.0%
2番人気 1 5 1 3 10.0% 60.0% 70.0%
3番人気 3 3 2 2 30.0% 60.0% 80.0%
4番人気 1 1 0 8 10.0% 20.0% 20.0%
5番人気 1 0 2 7 10.0% 10.0% 30.0%
6番人気以下 0 0 2 86 0.0% 0.0% 2.3%

JRA所属馬が圧倒的に優勢

過去10年間で3着以内に入った地方馬は1頭で、19年に3着となった浦和所属のセンチュリオンのみだ。ただし、同馬はJRA所属時代に18年マーチSに勝利した実績があった。中央馬相手に好走の実績がある場合を除いて、地方馬の善戦を期待するのは厳しい。[表2]

[表2]所属別成績(過去10年)

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
大井 0 0 0 18 0.0% 0.0% 0.0%
川﨑 0 0 0 6 0.0% 0.0% 0.0%
船橋 0 0 0 5 0.0% 0.0% 0.0%
浦和 0 0 1 8 0.0% 0.0% 11.1%
他地区 0 0 0 36 0.0% 0.0% 0.0%
美浦 1 2 2 8 7.7% 23.1% 38.5%
栗東 9 8 7 27 17.7% 33.3% 47.1%

牝馬は苦戦

3着内馬はすべて牡馬から出ていて、牝馬は6頭が出走して掲示板すらない。19年にはレディスプレリュードから駒を進めてきたアンデスクイーンが4番人気に推されたが、結果は8着に敗れている。[表3]

[表3]性別成績(過去10年)

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
牡馬 10 10 10 102 7.6% 15.2% 22.7%
牝馬 0 0 0 6 0.0% 0.0% 0.0%

4~7歳馬が狙い目

連対馬のうち19頭は4~7歳から出ており、なかでも4歳馬が4勝を挙げていて、19・20年の過去2年は4歳馬が連勝している。8歳以上では、12年に同競走優勝の実績を持つワンダーアキュートの14年3着を除いて、すべて4着以下に敗れている。3歳馬は7頭が出走し、18年オメガパフュームが2着に健闘したが、同馬は前走シリウスSで古馬相手に重賞を制していた。[表4]

[表4]年齢別成績(過去10年)

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
3歳 0 1 0 7 0.0% 12.5% 12.5%
4歳 4 3 1 16 16.7% 29.2% 33.3%
5歳 2 3 2 17 8.3% 20.8% 29.2%
6歳 3 0 5 20 10.7% 10.7% 28.6%
7歳 1 3 1 23 3.6% 14.3% 17.9%
8歳以上 0 0 1 25 0.0% 0.0% 3.9%

日本テレビ盃組は1~3着馬が好走

優勝馬のうち半数が日本テレビ盃に出走していた。日本テレビ盃で1着だった馬は連対率75%と再び好走する可能性が高い。ただし4着以下だった馬は馬券圏内に1頭も入っておらず、よほど敗因がはっきりとしているケースは別だが、期待値は低そうだ。[表5]

[表5]日本テレビ盃組の着順別成績(過去10年)

日本テレビ盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1着 3 3 0 2 37.5% 75.0% 75.0%
2着 1 0 1 3 20.0% 20.0% 40.0%
3着 1 1 1 2 20.0% 40.0% 60.0%
4着以下 0 0 0 6 0.0% 0.0% 0.0%

帝王賞1着馬は鉄板級

帝王賞で勝利した馬は3着内率100%と軸向きで、20年に1着となったクリソベリルも前走で帝王賞を制していた。帝王賞2着馬も連対率75%と好走しているが、3着以下からの連対はないことに注意したい。[表6]

[表6]帝王賞組の着順別成績(過去10年)

帝王賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1着 1 1 2 0 25.0% 50.0% 100.0%
2着 2 1 0 1 50.0% 75.0% 75.0%
3着以下 0 0 1 5 0.0% 0.0% 16.7%

勝つのはこういう馬!

地方馬も好走しているJBCスプリントと異なり、JBCクラシックはJRA勢からしか優勝がない。また、過去10年の優勝馬のうち、8頭が前走帝王賞1・2着あるいは日本テレビ盃1~3着という共通点がある。残る2頭は過去にJpnIでの連対実績があった。[表7]

[表7]優勝馬のJRA及び前走レースと着順(過去10年)

馬名 所属 前走レース名 前走着順
11年 スマートファルコン JRA 日本テレビ盃 1着
12年 ワンダーアキュート JRA 東海ステークス 10着
13年 ホッコ―タルマエ JRA マイルチャンピオンシップ南部杯 2着
14年 コパノリッキー JRA 帝王賞 2着
15年 コパノリッキー JRA 日本テレビ盃 3着
16年 アウォーディー JRA 日本テレビ盃 1着
17年 サウンドトゥルー JRA 日本テレビ盃 2着
18年 ケイティブレイブ JRA 日本テレビ盃 1着
19年 チュウワウィザード JRA 帝王賞 2着
20年 クリソベリル JRA 帝王賞 1着

(豊岡 加奈子)

過去20年の所属別成績

1着
2着
3着

注記
当ページの情報は、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。