
レースの見どころ
ダートG移行後の前2年はいずれもJRA所属馬によるワンツー決着だったが、3着で続いた地方所属馬の勝ち馬とのタイム差はいずれもコンマ差。傾向が続くなら所属による格差はさほど感じない今年は道営時の実績が光るアヤサンジョウタロ・エンドレスソロウやハイセイコー記念勝ちのゼーロスといった地方の実力馬が、層の厚いJRA素質馬に勝ち負けに持ち込めるのか否か。羽田盃へ向けて目の離せない一戦だ。

ハイセイコー記念後に騎乗した笹川翼騎手が「地方のオルフェーヴルを目指して」とコメントしていたとおり、粗削りな反面に底知れぬ可能性を秘めた馬。破天荒な競馬をした鎌倉記念ほどではなかったとはいえ、ハイセイコー記念もレースぶりは決してスムーズとは言えなかったが、それでいて2着以下を圧倒したレースぶりはポテンシャルの高さの現れ。大井1600m1分41秒4の時計も昨年のスマイルマンボの勝ち時計を1秒以上上回る優秀なものだった。そのスマイルマンボは昨年このレース0秒4差3着。同馬も地元の利を生かせれば強力なJRA勢相手にも互角以上に戦えるとみる。

新馬戦こそ1番人気の支持を受けながら2着に敗れたがその後は未勝利→黒竹賞を連勝。スタート後手を盛り返して直線突き抜けた黒竹賞もインパクトのある勝ちっぷりだったが、素質の高さを物語るのは前々走の未勝利戦のほう。道中は好位内目の砂をかぶる位置で我慢し、直線で前が開くと先行2頭を捕らえ、最後の1ハロンは11秒台の瞬発力をみせて突き抜けた。2着に負かしたのが後のブルーバードカップ勝ち・フィンガーなのだから同馬にもすでに重賞級の実力が備わっていると判断していい。半姉にキャリックアリード、母系からは力の要る地方ダートも問題はないとみる。

昨夏の新馬戦こそ大敗したが、4カ月の放牧を挟んだ未勝利戦を10馬身差で独走すると続く1勝クラスも連勝。少頭数、マイペースで運んだ逃げ馬を番手でがっちりマークし、直線叩き合いで競り落とす正攻法の取り口で、着差以上の強さをみせた。父ナダル・母父ワイルドラッシュ、530キロの馬格はいかにも地方ダート向きを思わせる一方で、前走はラスト3ハロンを12秒4-12秒0-12秒0でまとめて瞬発力も十二分。先行力と決め手を武器に直線押し切りも十分。

ともに道営からの移籍初戦を迎えるエンドレスソロウとアヤサンジョウタロ。前者はJBC2歳優駿で初黒星を喫したが、JRA勢を相手に道中ハイペースを勝ちに行く競馬で0秒5差なら傷にはならない。後者は逆にJBC2歳優駿3着は展開が向いた感はあったが、続く全日本2歳優駿も勝ち馬から0秒4差の4着と健闘。末脚が武器で大井1800m変わりは歓迎だろう。リアライズグリントは同日の京都1800mの時計で▲に1秒近い差はあるが、元々芝でも良績がありスピード不足はない。良血・好馬体にも注目。穴評価ならロウリュ。相手なりに走れるイメージで、この相手でも上位食い込み可能。
提供 日刊競馬 鎌田 智也
注記
当ページの情報は、2月17日(火)17時現在のものです。
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