注目馬情報 Attention

カズタンジャー

牡4 JRA 新谷功一厩舎 通算20戦5勝

父:ドレフォン
母:ダウンタウンブギ
母の父:アサクサキングス

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デビュー時からパワーのあるところは見せていたが、エンジンがかかるまでに時間を要す分、勝ち切れないでいた。それでも徐々に力をつけて安定感を増す。実際に未勝利を勝ったあとに崩れたのは24年香取特別の1度だけだ。それに関しては距離が長かったし、速いペースを前で運んだからと敗因がはっきりしている。クラスが上がってからはじっくりためて運ぶ形に脚質転換。相変わらずズブさはあるが、この馬の強みであるスタミナを生かして、長く脚を使えている。近2走では地方の小回りに対応。今回も前走と似たコース形態で初舞台に不安はなし。この中間の乗り込み量は前走以上で態勢は整った。来年以降の飛躍に向けて賞金を加算しておきたい一戦。

(研究ニュース・小野颯真)

シンメデージー

牡4 高知 打越勇児厩舎 通算17戦9勝

父:コパノリッキー
母:イズミコマンダー
母の父:コマンダーインチーフ

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今年は今回の当レースを含む7戦全てが地方他地区遠征。グランダム・ジャパンが主戦場だったアンティキティラですら年に数回は地元で走っており、年間を通じて地元のレースを走らなかったのは高知所属馬では初ではないか。勝ち鞍ははがくれ大賞典のみだが、佐賀記念、名古屋グランプリでは2着。断然の人気を集めた前走の東海菊花賞での2着は残念だったが、3着以下には決定的な着差をつけており勝ち馬を褒めるべき一戦でもあった。斤量差があったにせよ、昨年は29日の東京大賞典でも人気を集めそうなミッキーファイトとコンマ2秒差の3着。いつタイトルに手が届いても不思議はないだけに、少しでも実りある2025年の最終戦となることを期待したい。

(風間 恒一)

デルマソトガケ

牡5 JRA 須貝尚介厩舎 通算19戦4勝

父:マインドユアビスケッツ
母:アムールポエジー
母の父:ネオユニヴァース

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初勝利から3連勝で全日本2歳優駿を制覇。3歳からは世界を舞台に。サウジダービー3着のあと、UAEダービーではドゥラエレーデらに大きな差をつけて1着で駆け抜けた。続くケンタッキーダービーは出遅れも堪えて6着も、休養を挟んで再度アメリカに戦いを挑んだBCクラシックでは力を見せて2着。翌年のサウジカップでも0秒4差5着と崩れなかったが、それまでの戦歴からすれば以降はスランプと言える状況に。1年半以上芳しい結果が出なかったが、前走の浦和記念で久々に“らしさ”。上位2頭より1kg重い斤量でも渋太く脚を使った。転厩後のここ2戦と同様、中間もCW主体の調整。動き、馬体とも力強さあり。2000mも合う。更にやれていい。

(競馬ブック・西村敬)

オケマル

牡3 兵庫 盛本信春厩舎 通算9戦8勝

父:ニューイヤーズデイ
母:プレシャスヴィガー
母の父:サウスヴィグラス

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デビューから無傷の8連勝で兵庫3歳三冠競走を制覇。勢いそのままに臨んだ前走の兵庫競馬グランプリ競走・園田金盃だったが、結果は2着と初の敗戦に。当時を振り返り、同馬を管理される盛本信春調教師は「前を追いかけたこともありますが、とはいえ最高の状態で臨んだ上での2着。力負けですね」と回顧。ただ、その結果にも悲観の色はなく、続けてこう話す。「古馬とは初の対戦でした。本当に良いメンバーが揃っていたなかでこれだけの勝負ができたことは、今後に向けての自信になりました」と談。今回は更なる高みを目指し、交流グレード戦へ初挑戦。出走について盛本師は「金盃後も疲れはありませんでしたし、むしろ気が更に入って上積みを感じさせる気配になっています。相手は強力ですが、ハンデ戦という点には魅力を感じています。どこまでやれるか楽しみです」とコメント。前走揉まれた経験を糧に更なる飛躍を見せるか、注目したい。

(中司 匡洋)

ベルピット

牡5 北海道 角川秀樹厩舎 通算25戦19勝

父:パイロ
母:ベルライン
母の父:ダイワメジャー

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地元の昨シーズンは、無敗で道営記念を制覇。その勢いに乗り、2022年JBC2歳優駿JpnIII以来のダートグレード挑戦となる名古屋大賞典JpnIIIに参戦した。ミッキーファイトの直後につけたが、勝負所で手応えがなくなり、9着に終わった。今季初戦は霧が濃い中でのレースで、逃げ馬との差を把握しづらかった面はあったものの、脚を余して2着。その後は、3コーナーからスパートする戦法を続け、マイル~中距離の地元重賞を昨年に続いて完全制覇を果たした。内容はどれも昨年以上の完勝と、まさに充実期を迎えた。パイロ×ダイワメジャーの血統的な面から気難しさが同居しているものの、レースプランが確立された今季の走りから、大いに期待できる。1週前追い切りは13日に坂路で行われたが、単走で3F36.8-1F12.4をマーク。昨年のメンバーと比較すればチャンスは大きく、負担重量も軽くなる。北の絶対王者が、悲願のダートグレード制覇を目指す。

(古谷 剛彦)

コパノエミリア

牝3 愛知 宇都英樹厩舎 通算18戦4勝

父:コパノリッキー
母:アンジェラスベル
母の父:Oratorio

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1400mの地方全国交流重賞・笠松GPから2000mの名古屋大賞典参戦。えっ?と思われる方は多いだろう。しかしオーナーのDr.コパ(小林祥晃)さん曰く「久々に短距離を使って刺激を入れようと。(父の)コパノリッキーがGI(2017年・東京大賞典)を勝った時のようにね」。宇都英樹調教師は敢えてのローテを“種明かし”。笠松GPは5着に終わったが、上がり3F36秒5のメンバー最速時計を計時。グランダム・ジャパンの3歳女王は自慢の末脚をのぞかせた。3回目のダートグレードは斤量面で有利なハンデ戦。距離も得意とする中距離戦に変わった。メンバーただ1頭の3歳牝馬が、地元名古屋ファンの前でアッと言わせたい。

(西尾 敦)

注記

当ページは、12月19日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。