
牡6 大井 荒山勝徳厩舎 通算27戦6勝
父:キンシャサノキセキ
母:ラブディラン
母の父:Dylan Thomas

JRA時代に3勝クラスを勝ち上がり、リステッド競走で2着。この夏から大井へ移籍した。JBCスプリントJpnIと同じ船橋・1000mの習志野きらっとスプリントは、3番手追走から直線で抜け出し、重賞初挑戦V。大井・1200mのアフター5スター賞は、4コーナー過ぎから先頭に立ち、押し切って重賞2連勝。今回は2か月ぶりの実戦に、荒山勝徳調教師は「間隔をあけて使ったほうがいい馬なので、予定通りです。いい意味でリフレッシュができて、維持もできていると思います」と好感触。船橋・1000mに舞台が戻ることに「スイッチのオンオフの切り替えがすごい馬ですが、最後にやめてしまってポカをする時もあるようです。距離が前走よりも短くなるのは好材料。スムーズに自分の競馬ができれば楽しみだと思います」と期待を寄せた。
(高橋 華代子)
牝6 JRA 池江泰寿厩舎 通算23戦7勝
父:クロフネ
母:ブチコ
母の父:キングカメハメハ

全姉のソダシは人気と実力を兼ね備えていた稀代のヒロイン。この馬も4歳秋にスプリンターズSを勝利し、姉妹G1制覇を達成した。6歳となった現在も芝の短距離重賞では、常に上位を形成し続けている。その実力馬が今回は短距離ダートの最高峰レースJBCスプリントに果敢に挑む。勿論、初ダートだが、クロフネ産駒で母の父がキングカメハメハ、祖母の父がサンデーサイレンス。どこをどう切ってもアメリカン血統だし、堅実な反面、少しワンペースな感じもあるのでダートは合うと思う。距離に関しても長くなるのは微妙だが、短くなるのは歓迎できる。先日のスプリンターズSでは6着と久しぶりに掲示板を外したが、デキ落ちは見られず元気一杯。ここでもうひと花咲かせたいところ。
(研究ニュース・船津裕司)
牡6 JRA 小林真也厩舎 通算22戦9勝
父:モーリス
母:ジルコニア
母の父:タイキシャトル

3歳時は馬体が緩くソエの影響もありながら未勝利戦から3連勝。その後も上位争いを繰り返して4、5歳時にオープン特別を3勝。6歳となった今年は千葉Sがゲート内で突進、天王山Sがスタート直後の躓きで結果が出なかったが、水無月Sでは巻き返して1着。続くクラスターCを逃げ切ってダートグレード初制覇。前走の東京盃はあとひと押しが利かず3着となったが、同じ中8週だったクラスターC時より乗り込み量が多く、若干だが造り直した印象で今回は上積みが見込める。今年は中8週以上開いたことがないことからも、ウィークポイントである爪の状態も安定しているように思える。得意な速い時計が出る馬場状態なら前走以上にやれていい。
(研究ニュース・石井大輔)
牡6 JRA 岡田稲男厩舎 通算36戦7勝
父:フリオーソ
母:サイレンスラヴ
母の父:スペシャルウィーク

重賞での勝ち鞍がないとはいえ、1200mのオープン特別で3勝し、東京スプリント、クラスターC、カペラS、東京盃で2着、ドバイゴールデンシャヒーンで0秒2差の4着とスプリンターとしての能力は確か。前々走は距離が長く、59kgの斤量も厳しかったのか崩れてしまったが、適距離の東京盃では豪快な末脚を駆使して差を詰めることができた。脚質的に展開に左右されるものの、嵌まればやれる。コンスタントに使われていても調整は順調。船橋1000mについて、左回りには良績があり問題ないが、3角がゆるやかで4角がきついコーナーになっている形態はスピードを落とさず直線に向かえるため、差し馬にとっては厳しくなりそう。どこまで力を出せるか。
(研究ニュース・森田美菜)
牡4 JRA 中竹和也厩舎 通算18戦5勝
父:リアルスティール
母:ユニキャラ
母の父:Into Mischief

重賞勝ちは24年の北海道スプリントC、東京盃の2勝。昨年のJBCスプリント(佐賀1400m)では2着だった。今年に入ってからはリヤドダートスプリントで10着、さきたま杯で7着と成績が振るわなかったが、クラスターカップでは苦手な左回りのうえ展開に恵まれないなか、終いの脚には復調の兆しがあった。ただ、前走のコリアスプリントは相手関係を考えると勝ってほしかったところ。中間の稽古では自己ベストの時計が出ているものの、モタれがきつくてまっすぐに伸びない。少しずつ口向きの難しさが出てきているのかも。レース条件的にも今回も左回りで、距離も初めての1000m戦。現状では勝ち負けするにはいろいろ恵まれないと厳しいかもしれない。
2025/09/07 ソウル 左1200mコリアスプリント GIII
2
2025/08/11 盛岡 左1200mクラスターC JpnIII
4
2025/06/25 浦和 左1400mさきたま杯 JpnI
7
(研究ニュース・小野颯真)
牡6 JRA 齋藤崇史厩舎 通算19戦8勝
父:ダイワメジャー
母:ウィーミスフランキー
母の父:Sunriver

重賞は23年プロキオンS、東京盃、24年クラスターカップの計3勝。ほかには24年ドバイゴールデンシャヒーン2着の実績、大井1200mのレコードホルダーでもある。日本のみならず世界に通用するトップスプリンター。ここは待望のJpnI制覇へ向けて、陣営も力の入る一戦だ。600kgを超える超大型馬だが、ダッシュ力は抜群。スピードに乗ってしまえばなかなか止まらない。船橋1000mへの適性自体は高そう。あとは枠順と同型との兼ね合い、自分のレースに持ち込めるかが勝負のポイントになりそう。今回はドバイ遠征を見送って休養が長くなった分、「重さがある」とのコメントだが、坂路とコースを併用して負荷は十分。当日までに帳尻が合ってくるはず。
2025/02/02 東京 左1400m根岸S GIII
13
2024/11/02 デルマー 左1200mBCスプリント GI
9
2024/08/14 盛岡 左1200mクラスターC JpnIII
1
(競馬ブック・広瀬健太)
牡7 浦和 小久保智厩舎 通算43戦10勝
父:アジアエクスプレス
母:スターレット
母の父:ブライアンズタイム

重賞初制覇を飾った昨年7月以降、南関短距離路線で抜群の安定感を誇ったが、JBC本番と同じ舞台で確かな手応えをつかむはずだった前々走・習志野きらっとスプリントで12着大敗。持ち前の先行力は影を潜め、後方から見せ場なく終わった。前走・東京盃7着と2戦連続着外に終わる一方で、中央勢相手に果敢に主導権を奪取。自分のスタイルは取り戻した。吉原寛人騎手も「前走は出していってハナが取れたし、しっかり競馬ができた。これなら自信を持って本番に挑める」と前向きに振り返った。昨年の習志野きらっとスプリントで6馬身差の圧勝劇を披露。強力中央勢に地の利で対抗する。
(スポーツニッポン・大澤太久)
牝6 JRA 小椋研介厩舎 通算27戦6勝
父:レッドスパーダ
母:トシザコジーン
母の父:アドマイヤコジーン

前走のセントウルSは2番手からの競馬。2年前に制したセントウルS、初重賞制覇だったCBC賞はともにスピードを存分に発揮しての逃げ切り勝ち。前走は4着に敗れたものの、これまでなら惨敗してもおかしくない形で最後まで食らいついていた。「あの形で大崩れしなかったことは評価できると思います。今回は初めてダートに挑戦します。1歩目がいうほど速くないので、砂を被ったり、揉まれる形になった時は未知数ですが、調教の感じからは力強さもあり、パワーを感じます。地方の1000mでどんな走りができるか見てみたいです」と小椋研介調教師。新潟の直線競馬でもスピードは見劣らないだけに、ここで新味を見せたいところ。
(競馬ブック・三宅俊博)
注記
当ページは、10月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。