注目馬情報 Attention

オーサムリザルト

牝5 JRA 池江泰寿厩舎 通算8戦8勝

父:Justify
母:Blossomed
母の父:Deputy Minister

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新馬戦を勝利後は骨折により6カ月半の休養を要したが、休み明け緒戦で完勝。間隔を開けて使われていたものの、勝利し続けてデビューから1年後に3勝クラスを突破した。アルデバランSでは発馬で後手を踏んだが、徐々に進出して直線へ向いた時に先頭に立つと、内から迫るハピを凌いで押し切り勝ち。エンプレス杯では鮮やかに逃げ切り、ブリーダーズGCは好位から楽に抜け出しての勝利だった。BCディスタフは当日に出走取消となってしまったが、海外遠征帰りで久々だったクイーン賞で人気に応えての勝利。ここまで無傷の8連勝。当レースは昨年勝っていて、舞台の心配はない。1日は坂路で自己ベストタイを計時した。快進撃から目が離せない。

過去3走の競走成績

(研究ニュース・森田美菜)

アンモシエラ

牝4 JRA 松永幹夫厩舎 通算14戦4勝

父:ブリックスアンドモルタル
母:サンドクイーン
母の父:ゴールドアリュール

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フェブラリーSは久々の中央が舞台。芝スタートの1600mは忙しく、自分の形に持ち込めなかったが、3歳春には羽田盃2着など、牡馬相手に南関東で頂点を争った。秋にはJBCレディスクラシックを悠々と逃げ切って女王の座に。クイーン賞では無敗のオーサムリザルトに楽に交わされたものの、そのあとが粘り強かった。自分の形に持ち込めた時の渋太さが真骨頂だろう。中10日ほどしかなかった前回と違って、今回は余裕のある臨戦過程で、4月24日に帰厩して以降の調整も順調。定量戦でオーサムリザルトと同斤になるが、最初のコーナーまでが約400m。コーナーもかなりタイトになるだけに、ペースさえ掌握すればクイーン賞以上の粘り強さが期待できるのでは。

(競馬ブック・橋本篤史)

テンカジョウ

牝4 JRA 岡田稲男厩舎 通算8戦5勝

父:サンダースノー
母:フィオレロ
母の父:エンパイアメーカー

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中央、地方交交流を合わせて8戦とローキャリア。それだけに、まだ伸長の余地は多分に残されている。レース運びがうまく、好位抜け出しの機動力も備えているタイプ。中央4戦3勝3着1回、地方交流戦4戦2勝3着2回と安定した取り口。初の交流戦となった船橋のマリーンCでは後続に5馬身差をつけて快勝し、初重賞制覇。前走の兵庫女王盃もスタートは悪かったが、他馬を力でねじ伏せて快勝。ここにきて地力の強化が窺える。この中間は上々の動きを見せており、馬体の毛ヅヤもピカピカ。すこぶる体調はいい。適応力があって初舞台も問題なさそうだし、クイーンCではオーサムリザルト、アンモシエラとは僅差。もうワンギア上げてきそうな今回は逆転も十分にある。

(研究ニュース・船津裕司)

サンオークレア

牝6 北海道 五十嵐冬樹厩舎 通算32戦14勝

父:バンブーエール
母:デンジャーマネー
母の父:マンハッタンカフェ

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昨シーズンの門別終了後は兵庫へ移籍。グランダム・ジャパン古馬春シーズンを狙ったローテーションが組まれ、高知遠征のレジーナディンヴェルノ賞を鮮やかに差し切り、兵庫女王盃JpnIIIはメンバー中最速の上がり3Fを繰り出して4着に健闘した。門別開幕を前に北海道へ再転入し、シーズン最終戦であるエンプレス杯JpnIIに向けて順調に調教を積んでいる。1日は本馬場で、昨年の関東オークスJpnIIで4着の実績があるシンメルーブスの外に併せ、5F61.3秒とかなり速い時計をマークする強い負荷を掛けた。さすがに最後の1Fは13.3秒を要したが、相手に半馬身先着して貫禄を見せた。22年12月から24年4月までの期間は川崎所属で、2000mは6勝と抜群の成績を誇る。ダートグレードは3度目の挑戦だが、長距離輸送を行う形では初めて。ただ、気性的に輸送を苦にするタイプではなく、地方所属の代表格として打倒JRAを目指す。

(古谷 剛彦)

ネバーモア

牝4 JRA 宮本博厩舎 通算13戦4勝

父:キズナ
母:エンブレイス
母の父:アフリート

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デビュー戦は芝で動けなかったが、2戦目以降はずっとダート路線を歩んできた。未勝利を勝ち上がるのには8戦を要したが、昨秋以降メキメキと力をつけ、ここ4戦で3勝を挙げてオープン入り。2勝、3勝クラスを勝った時がともに5馬身差と強く、一度の敗戦もダブルハートボンド(4戦無敗)の2着だから内容はあった。一貫して1700~1800mに使われてきたので距離がどうかだが、レース運びに自在性があり、ラストであまりラップが落ちていない点からもこなせていいはず。左回りも経験済み。この中間も順調に乗り込まれ、4月30日にはビシッと追って自己ベストをマーク。相手は強くなるが、前走圧勝の反動は見られず、いい状態で臨めそうだ。

(競馬ブック・西村敬)

アンデスビエント

牝4 JRA 西園正都厩舎 通算10戦3勝

父:ドレフォン
母:アンデスクイーン
母の父:タートルボウル

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逃げで開眼し、1勝クラスからの連勝で昨年の関東オークスを勝ったあとは厳しい展開や相手強化などもあってか大敗が続いている。交わされるとズルズル下がってしまったのは気持ちの問題もありそう。前走は初めてブリンカーを着用してダッシュ良くマイペースの逃げが打てたものの、後続にかなり早めに来られる展開。直線では止まってしまったが、それでも一度は食い下がって盛り返そうという姿勢が見え、馬具の効果か近走の中では粘りを見せていた。調教では今回は馬なりでラストも好時計。調教だけ走ればもう少しやれてもいいはず。約1年勝利から遠ざかっているが、前回の勝利が今回と同じ舞台、同じ季節。更に浮上のきっかけを掴みたいところ。

(競馬ブック・森田昌樹)

ローリエフレイバー

牝4 大井 月岡健二厩舎 通算14戦6勝

父:マジェスティックウォリアー
母:マヒナズヒル
母の父:ネオユニヴァース

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年明け2戦目の前走は、トライアルのスプリングヒロインCに参戦。3番手追走から4コーナーで早め先頭に立ち、直線に入るとさらにスピードアップ。アッという間に後続を引き離し、5馬身差で圧勝した。久々にこの馬らしい競馬ができた理由を「ブリンカー着用で集中力が増していた」と月岡健二調教師は分析する。ここに向けての調整は順調で、「JRA馬を相手に、前走のような競馬ができるかがカギ」とレースの予測を立てつつ、「トモに筋肉がついて、全体的にしっかりしてきたね。攻めても固くならなくなった」と成長の手応えを感じている。その言葉通り、デビュー時は459キロだった体重は、前走は474キロと1年半で15キロ増えた。さらに、今回の舞台はNARグランプリ2024・3歳最優秀牝馬受賞の決め手となった、ロジータ記念を制した、川崎2100mとなれば期待は高まる。

(スポーツ報知・志賀浩子)

注記

当ページは、5月9日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。