注目馬情報 Attention

エンペラーワケア

牡5 JRA 杉山晴紀厩舎 通算11戦7勝

父:ロードカナロア
母:カラズマッチポイント
母の父:Curlin

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体質の弱さがあって使い込めずにいたが、それでも着実にステップアップしていき昨年は根岸S、武蔵野Sの2重賞で勝利。先のフェブラリーSでは久々もあって、いつもの行きっぷりが見られず5着敗退も中央ダート界では指折りの実力馬には違いない。フェブラリーSから中4週で黒船賞に。オープン入りしてから今回のレース間隔が最短であり、それだけ体力がついたという証だろう。本来、掛かるくらいに行きっぷりのいい馬なので、小回りを苦にすることはないだろうし、パワーがあって力のいるダートも歓迎。この中間は緩めることなく在厩調整。すこぶる元気だし、ひと叩きされていつもの前進気勢が戻ってくるはず。今回はいいパフォーマンスを見せてくれると期待している。

(研究ニュース・船津裕司)

シャマル

牡7 JRA 松下武士厩舎 通算25戦10勝

父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル

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前々走のJBCスプリントは後続のプレッシャーがきつくて息が入らなかった。また、パワーのいる馬場も合わなかった印象で参考外だ。前走のかきつばた記念では、直線に向いてしばらくは勝ち馬に食い下がっていた。最後は離されたが、適性の差が出ただけで決してバテたわけではない。結果は昨年と同じ4着。今年は斤量が増えていたし、久々だったことも考えれば健闘したと言っていい。今回は適距離に戻り、中間の動きからひと叩きした効果は感じられる。このレースは連覇中で相性のいいコース。7歳となったが、まだまだパワフルな馬体を維持して動きも活発。衰えはまったく感じられない。強力な相手はいるが、ここは巻き返しに期待。

(研究ニュース・小野颯真)

アラジンバローズ

セン8 兵庫 新子雅司厩舎 通算24戦8勝

父:ハーツクライ
母:シークレットアセット
母の父:Awesome Again

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前走の高知・黒潮スプリンターズCは、勝負どころで一旦先頭に立ちながらも、ゴール前あと一歩のところで捕まってしまい2着。単勝1倍台の支持に応えることはできなかったが、陣営にはまったく悲観の色はない。「速い流れのなかで、早めから動いて行った分の差だと思います。根本的に馬場適性を確かめるための出走でもありましたし、良い感触は掴めました」とは同馬を管理される新子雅司調教師。初の高知遠征での経験を糧に、今回は仕上げの部分にもひと工夫。「前走は前日輸送でしたが、当日輸送の方が体調の維持もしやすそうなので、そちらに切り替えます。先日のイグナイターもそうでしたが、最近は年齢に合わせた調整も大事ということを強く感じます。この中間は攻めすぎないよう注意しながら調教を進めています」と師談。NAR2024最優秀短距離馬の即行反撃に期待だ。

(中司 匡洋)

ラプタス

セン9 JRA 渡邊薫彦厩舎 通算33戦10勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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20年の本レース勝ち馬。その後も2度出走し、22年6着、23年5着と好走はできなかったが、経験が多いのは強みになるはず。これまで良績を残したレースでは先行力を生かした立ち回りが多かったものの、徐々に控える形にも対応できるようになってきた。3走前は60kgを背負い、発馬後に躓きがあったが、好位集団の後ろにつけて内からロスなく位置を上げていき、最後まで渋太く脚を伸ばして2着。前々走は芝で度外視していい。前走は前を追いかける形が厳しかったか。流れに乗って自分で動いていく競馬ができれば、3走前のように力を出せるはず。9歳馬で大きな上積みはどうかも、素質と積み上げてきたスキルを武器に上位争いに加わる可能性がある。

(研究ニュース・森田美菜)

ナムラフランク

牡6 JRA 鈴木孝志厩舎 通算24戦5勝

父:ミッキーアイル
母:ナムラヒラリー
母の父:クロフネ

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3走前の室町Sは直線で前が詰まって脚を余し、2走前のカペラSは超ハイペースの流れで窮屈な内から一瞬見せ場を作った。前走の大和Sは除外続きで予定が延び延びになったうえに、スタートして寄られる不利。直線も進路を迷い窮屈な内に。迷わず外に出していれば勝ち馬との差はもっと詰まっていたはず。ここ3走はやや不完全燃焼のレースが続いているが、越後Sでオープン勝ちの実績があるように通用する力は十分にある。今回の課題は何といっても距離。これまでに1400mは3勝クラスで2度経験しているが、6着、7着と最後の踏ん張りを欠いている。夏場に弱く寒い時期が活躍の場。小回りコースで1ハロン延長をどこまで克服できるかが鍵。

(研究ニュース・日比野正吾)

コパノリッチマン

牡8 高知 田中守厩舎 通算56戦12勝

父:ヘニーヒューズ
母:ホーマンピクシー
母の父:キングカメハメハ

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毎年、計3レース行われる黒船賞選考競走。いずれも見応えは十分だったが、最も本番に直結する傾向のある黒潮スプリンターズカップを勝ったのが同馬だった。圧倒的な支持を得た昨年のNAR最優秀短距離馬アラジンバローズが敢然と抜け出し勝負ありと思われた刹那、追い出しを待って直線一気の伸び脚を披露。大金星で出走権を手にした。重賞制覇は2020年7月の王冠賞以来、二度目。昨夏には結果が出ないレースが続いていたが、ハミを工夫する等、キッチリと立て直した田中守厩舎の厩舎力は流石という他ない。近年の黒船賞はJRA勢に上位独占を許しておらず、昨年は高知のヘルシャフトが2着、兵庫のタイガーインディが3着。臆することなく挑んで頂きたい。

(風間 恒一)

注記

当ページは、3月20日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。