注目馬情報 Attention

グランブリッジ

牝4 JRA 新谷功一厩舎 通算13戦6勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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今年は交流重賞ばかりを4戦して2勝、2着1回。唯一、馬券圏内を外したのは1600mでスピード負けしたスパーキングレディーカップの4着のみ。前哨戦のレディスプレリュードはゴール寸前でアーテルアストレアに交わされたものの、3カ月ぶりの実戦としては上々と言える内容。1800m以上ならコース、馬場状態ともに不問と思える成績だが、持ち味は息の長い末脚。前哨戦のように水分を含んだ馬場での切れ味勝負や、馬群の中に包まれるなど器用さを求められる展開は避けたい。乾いた良馬場の力勝負がベストの舞台。更に、レース間隔は詰まっている方がいいタイプ。クビ差届かず涙を飲んだ昨年は中11週。中3週で挑む今年こそ、女王の座を射止める。

(研究ニュース・石井大輔)

アイコンテーラー

牝5 JRA 河内洋厩舎 通算21戦5勝

父:ドゥラメンテ
母:ボイルトウショウ
母の父:ケイムホーム

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初勝利はデビューから4戦目の芝2000m。続く1勝クラスも連勝した素質馬。重賞では通用しなかったが、適鞍に戻り2、3勝クラスを勝ち上がり、力をつけ、再度重賞に挑戦した22年の愛知杯で5着と見せ場。先行抜け出しの形が板につき、安定感抜群。23年の愛知杯では53キロで斤量差はあったものの重賞で2着と初の連対。前々走はダートに矛先を向け、BSN賞に挑戦。直線に向き、持ったまま抜け出して2馬身差の快勝。相手が強化された前走も前々で運んで直線は一旦、完全に先頭の場面。最後は勝ち馬の決め手に屈したが、勝ちにいく競馬で負けて強し。レースセンスが良く、相手強化でも十分やれそう。中間の攻めは手足の軽い走りで高いレベルで安定。

(競馬ブック・信根隆二)

ヴァレーデラルナ

牝4 JRA 藤原英昭厩舎 通算14戦5勝

父:ドゥラメンテ
母:セレスタ
母の父:Jump Start

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1勝クラスから4連勝でJBCレディスクラシックを制覇して一気にダート女王になり、TCK女王盃、エンプレス杯では目標にされたなかで2着。牡馬相手で初のダートマイル挑戦だったかしわ記念では逃げる形になり粘り切れず8着。続くレディスプレリュードではメンバーで最も重い57キロの斤量を背負って6着。5カ月の休養明けの分もあったか。ただ、この中間は坂路とコースを併用して乗り込み順調。やや太めだった馬体はレース間隔を詰めて絞れるはず。5勝中3勝を挙げた右回り1800mで、大井ではJpnIIIで2着の良績があり、舞台は問題ない。動きやすいポジションをスムーズに取り、脚をためられるかが鍵になりそう。首位争いできる力はある。

(研究ニュース・森田美菜)

レディバグ

牝5 JRA 北出成人厩舎 通算24戦5勝

父:ホッコータルマエ
母:フェバリットガール
母の父:ダンスインザダーク

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スパーキングレディーカップで待望の重賞初制覇を飾り、続くサマーチャンピオンで3着。そして前走の南部杯でJpnI初挑戦。勝ち馬には大きく離されたものの、接戦の2着争いに最後まで食い下がった。一戦毎に相手が強くなるなかで崩れていないのは立派。充実期を迎えている今、牝馬同士の一戦になれば好勝負が期待できそうだ。1800mは2戦して8着(21年伏竜S)、7着(22年レディスプレリュード)。結果は出ていないが、その当時と比べて、最近は序盤のスピード乗りがひと息。1400~1600mでは少し忙しい印象。距離延長なら流れに乗りやすいはずで、むしろプラスに出る可能性がある。酒井学騎手との息もぴったり。間隔が詰まって長距離輸送も続くので、当日の気配には注意したい。

(競馬ブック・広瀬健太)

アーテルアストレア

牝4 JRA 橋口慎介厩舎 通算15戦6勝

父:リーチザクラウン
母:スターズインヘヴン
母の父:ワークフォース

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ダート馬にしてはスマートな体型で初戦は芝でデビュー。2戦目でダートに替わって大差勝ちを収めた。その後は案外だったが、3歳春のわらび賞で脚質転換に成功し、今の末脚を生かすスタイルが確立された。前走は良績のない右回りに初めての道悪競馬と課題が多かった。それでも、いつも通りの後方待機から直線一気で捉えてみせた。馬体重こそ増えていないが、完成された体になって決め手がより磨かれてきた印象だ。これで1800mは10戦6勝。右回りを克服し、同じ舞台で行われる今回のレースへも弾みがついた。中3週と短い間隔になる点は名鉄杯でクリア済み。順調に調整を重ねて、稽古の動きも問題ない。先行馬の多い組み合わせで展開も味方しそう。

(研究ニュース・小野颯真)

テリオスベル

牝6 JRA 田島俊明厩舎 通算36戦7勝

父:キズナ
母:アーリースプリング
母の父:クロフネ

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前走のレディスプレリュード(JpnII)は、逃げ粘れず4着に後退した。それでも上々の粘りは見せており、田島調教師は次のように評価をした。「道悪で考えていた以上に上がりが速くなってしまいました。それでも良く踏ん張っていたけど、逃げの形に持ち込むまでに少々苦労をした分、最後の粘りがきかなくなってしまった感じです」。その後に関しては「とくにダメージもなく、良い雰囲気、状態を保っています」との事で、ここもやはりスンナリ行けるか否かが鍵になりそうだ。田島調教師は続ける。「とにかくこの馬の場合、細かい作戦はなくて、逃げてどこまで粘れるか?というだけです。スンナリ行ける事を祈っています」。

(平松 さとし)

ライオットガール

牝3 JRA 中村直也厩舎 通算10戦4勝

父:シニスターミニスター
母:マリアビスティー
母の父:ハーツクライ

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初勝利は昨年10月のデビュー2戦目。その後は大敗が2回続いたが、春を迎えると急成長。1勝クラス→2勝クラスを連勝したあと、マレーシアC(3勝クラス)では4着。続くレパードSで重賞初制覇。牝馬としては13年ぶりの快挙を成し遂げた。勢いそのままに、前走のレディスプレリュードで牝馬の一線級と初対戦。結果的には上位2頭に展開が向いたが、自分から早めに動いてゴール寸前まで先頭のシーン。これでまだ3歳だから驚き。これからのダート界を牽引する存在になるのは時間の問題だろう。先行差し自在のレース巧者。前走でコースも経験済み。ただ、良馬場(1.0.0.2)、稍重~不良(3.0.2.2)という成績。軽いダートの方が良さそうなので、当日の天気と馬場は要チェック。

(競馬ブック・広瀬健太)

スピーディキック

牝4 浦和 藤原智行厩舎 通算18戦9勝

父:タイセイレジェンド
母:デザートフラワー
母の父:サイレントディール

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早くからここを今年の大目標に掲げていた昨年のNARグランプリ3歳最優秀牝馬。藤原智行調教師が「ここまでに結果を出したかったけど、今年は挑戦の年」と話すように、ダートグレードを走り続けてきた。牡馬の強豪にももまれたフェブラリーステークスGI・6着、かしわ記念JpnI・6着を経て、スパーキングレディーカップJpnIII・2着はアタマ差の惜敗だったが、経験値は着実にアップ。抜群のスタートが災いして難しい競馬になった前走のレディスプレリュードJpnII・5着も前哨戦としては悲観する内容ではない。「前走より気合乗りがいい。スムーズな競馬ができればチャンスはある。なんとかリベンジしたい」。本番での巻き返しに向け、陣営も気合十分だ。

(牛山 基康)

注記

当ページは、10月29日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。