予想情報 Prediction

レースの見どころ

道営所属馬10頭、中央所属馬4頭の計14頭が終結。道営勢は重賞勝ち馬がシシャモフレンドのみというメンバー構成だが、決して層が薄いわけではない。栄冠賞2着馬スティールマジック、ネクストスター門別2着馬モノノフブラックなど強豪牡馬を相手に渡り合ってきた馬に加え、長期離脱で重賞出走の機会がなかったライトヴェールも重賞級の力量を備えていると見ていいだろう。対する中央勢は函館2歳Sで小差の3着に好走したスカイキャンバスを筆頭に、水準以上のスピード能力を秘めている馬ばかり。今年も前途有望な才媛による激しい消耗戦が繰り広げられそうだ。

本命

  • 45ライトヴェール

CHECK!

シーズン開幕2週目のフレッシュチャレンジ競走で9馬身差の完勝を収め、次戦に1000mのウィナーズチャレンジ競走を選択。2ハロン通過が23秒4というハイラップを刻んで逃げると、失速する後続を尻目に、追撃を凌ぐどころか突き放す一方という圧巻の走りを見せた。この2戦目の内容から重賞級のポテンシャルが窺える。復帰戦となったトルマリン特別では重め残りの影響もあって勝ち切れなかったが、ひと叩きされた今回は変身を見込んでいい。また、控える運びを経験できた意義は大きく、距離延長や相手強化に対応できる確かな手応えを得られたはずだ。初距離である点と経験値の少なさはハンデになり得るが、素質の高さで捩じ伏せられると見た。

対抗

  • 610モノノフブラック

CHECK!

フレッシュチャレンジ競走の勝ち時計1分2秒4(1000m)はそれほど高く評価できるものではなく、続くルビー特別では勝ち馬に9馬身もの差をつけられる敗戦を喫している。ただ、厳しい展開となったスピネル特別で2着を確保して地力強化の跡を示すと、重賞競走であるイノセントC、ネクストスター門別で強豪牡馬を相手に上位争いを演じるまでに成長した。低評価を覆しての好走である点も、この馬の成長の著しさを示す根拠となるだろう。これには実戦経験を積むにつれて気性面の若さが解消されてきたという背景があり、以降も安定して能力発揮が可能な態勢が整ったと見ていい。牝馬同士の対決なら勝機もあるのではないか。

単穴

  • 813スティールマジック

CHECK!

単勝1.8倍の支持を受けたフレッシュチャレンジ競走では、その評価に相応しい快走を見せ、後続に9馬身もの差をつける圧勝劇を演じた。勝ち時計1分6秒4(1100m)は馬場状態を考慮しても破格の時計と言える数値である。栄冠賞で2着に好走して世代上位の力を再認識させた後は、様々な経験を積ませる意図をもって長めの距離に使われたようだが、短距離戦ほどの成果は得られなかった。現状ではリズムを崩さず運べるワンターンの競走が向いていそうで、好時計で勝ち切った赤黒の勇者特別のレース内容もそれを裏付けている。砂を被った際の脆さが気掛かりだっただけに、外枠を引けた点は好材料だ。存分に能力を発揮できるだろう。

連穴

  • 34スカイキャンバス
  • 33ジュデシャンス
  • 69シシャモフレンド

CHECK!

中央勢4頭のうち、最もチャンスがありそうなのはスカイキャンバスと見る。初ダートはハンデとなるが、函館2歳S・3着、すずらん賞3着の実績を軽視することはできない。そのスピード能力の高さは認めるべきだ。ジュデシャンスはフルールCで砂を被る形にも対応力を見せており、レースぶりに安定感が出てきたのは確か。揉まれ込む形は避けたいところだが、うまく捌ければ上位に迫る走りを見せられるだろう。出走メンバー内で唯一の重賞馬であるシシャモフレンドも有力候補の一角だ。前走の敗戦は出遅れの影響が大きく、度外視できる。自分のペースを守りつつ先行することができれば、巻き返しが可能だろう。

提供 競馬ブック 岡田 紘幸

注記

当ページの情報は、10月31日(火)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。