注目馬情報 Attention

シャマル

牡5 JRA 松下武士厩舎 通算16戦8勝

父:スマートファルコン
母:ネイティヴコード
母の父:アグネスデジタル

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オープン入りしてからは交流重賞を主戦場としており、東京スプリント、サマーチャンピオン、オーバルスプリント、黒船賞とJpnIIIを4勝。昨年の当レースは3着だったが、その後の活躍が目覚ましく、南部杯3着、チャンピオンズC・5着、かしわ記念4着。トップレベルでも上位争いできる力をつけ、距離の融通も利くようになってきた。どんなコース形態にも対応できるうえ、馬場状態も問わない。気性的にも成長して最近は砂を被っても気にしなくなり、レース運びにも幅が出た。回復が早かったようで順調に調整され、中3週でもデキは高いレベルで安定。距離的には今回の1400mがベスト。4角で先頭に立つくらいの強気の立ち回りが望ましい。

(競馬ブック・牟田雅直)

コンシリエーレ

牡4 JRA 稲垣幸雄厩舎 通算7戦5勝

父:ドレフォン
母:ターシャズスター
母の父:Spanish Steps

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前走のオアシスSでは5頭横並びとなったゴール前の叩き合いを制し、見事に優勝。前後半の半マイルが47秒1-49秒2と前が速い流れで、実際、差し追い込み勢がゴール寸前になだれ込んで来た競馬だったが、先行して早目先頭からしのぎ切ったのは価値がある。「オープンの分、いつも以上に右に張る素振りを見せたがよくしのいでくれました」と稲垣調教師。この中間は「一回放牧に出し、帰厩後は負荷をかけるというよりバランスを維持する感じの調整」との事。課題となるノド鳴りについては「2歳時から症状があるが、悪化していないし、結果が出ているので問題ないでしょう」と同師。実力の要される東京のマイル戦で連戦連勝中だが、550キロを超える馬体の持ち主だけに、逆に小回りコースへの対応がどうか?そこだけがカギになりそうだ。

(平松 さとし)

バスラットレオン

牡5 JRA 矢作芳人厩舎 通算20戦5勝

父:キズナ
母:バスラットアマル
母の父:New Approach

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3歳春にニュージーランドTを勝って重賞初制覇。その後はスランプに陥ったが、4歳春にドバイへ遠征すると、ゴドルフィンマイルで復活の勝利。続くサセックスSでは、全欧年度代表馬となるバーイードの4着に健闘。今年はサウジアラビアでも重賞勝ち。異国での重賞2勝は、海外遠征に積極的な矢作厩舎所属らしい戦歴。今回気掛かりなのは日本ダービー以来、約2年ぶりのツーターンのコースと、同じ帰国緒戦でも昨年の武蔵野S・3着時より、出走間隔が約1カ月短い点。初のNAR参戦だが、時計のかかるダートはメイダンで克服済み。逃げ馬でも一歩目から速いわけではないので、1角までの短い距離でハナを奪えるかがポイント。展開面で大きな鍵を握っている。

過去3走の競走成績

(研究ニュース・石井大輔)

イグナイター

牡5 兵庫 新子雅司厩舎 通算21戦9勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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昨年は高知・黒船賞(JpnIII)と名古屋・かきつばた記念(JpnIII)でグレード競走2勝。今年はここまでグレード戦未勝利だが、前々走の黒船賞はスタート出遅れながらも後半しぶとく詰めての3着、前走の船橋・かしわ記念(JpnI)は直線失速の結果にはなったものの、序盤から積極的に動いて行き、4コーナーでは先行集団を射程圏に入れるという見どころのある追い上げを見せていた。「前走は自ら動いて勝負に行きましたが、結果的には外々回らされてしまい苦しくなってしまいました。道中内で立ち回れていれば、もう少し結果も違っていたのではと思っています。前走後の反動はありませんでしたし、まだ朝晩が涼しい分、状態も元気一杯です。ここを今年上半期の最終目標レースと考えていましたので、今回は前回よりもさらにギアを上げて仕上げていくつもりです。浦和コースはトリッキーなイメージもありますが、乗り慣れている鞍上ですし、コンビ2走目という点での上積みもあると思います。ここも道中の捌きひとつでしょう」と管理される新子雅司調教師も巻き返しに気合が入る。

(中司 匡洋)

テイエムサウスダン

牡6 JRA 蛯名正義厩舎 通算25戦9勝

父:サウスヴィグラス
母:ムービングアウト
母の父:Langfuhr

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前走のかきつばた記念(JpnIII)は勝ち馬から大きく離されて9着に敗退。蛯名調教師は「中間の調教では大分ピリッとしてきて、状態は悪くなかっただけに……」と言って首を傾げた後「61キロの斤量と、飽きやすい性格が災いしたように思えました」と語った。昨年はかしわ記念(JpnI)を3着後、東京盃(JpnII)も2着と、春から秋にかけての交流競走でいずれも善戦しており、その直前を振り返っても根岸S(GIII)1着→フェブラリーS(GI)2着と波に乗っていた。一方、今年は根岸SとフェブラリーSが共に14着に大敗。6歳という年齢は、老け込むにはまだ少し早く感じるが、蛯名師が言うように「飽きやすい性格」が災いしているのだとすれば、何某かのカンフル剤が必要かもしれない。本来の力を発揮出来れば充分に勝ち負けしておかしくないだけに、悩ましいところだ。

(平松 さとし)

エアアルマス

牡8 川崎 林隆之厩舎 通算29戦8勝

父:Majestic Warrior
母:Nokaze
母の父:Empire Maker

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JRA所属時に東海ステークスGIIを含む8勝を挙げた実力馬。川崎移籍初戦となった前走の東京スプリントJpnIIIは追い込み届かず4着だが、スタート直後に大きく後退する不利があってのもの。4コーナーでもまだ最後方という絶望的な位置にいながら、上がり35秒1の末脚で能力の一端を示した。林隆之調教師は「前走で力が足りることは分かりました。その後は短期放牧。前回と変わらず雰囲気は悪くないです。器用ではないので、小回りをうまく立ち回ってくれれば。出脚が速くないわりに砂をかぶりたくないので、ポジションはいいところを取りたいですね。なので理想は大外枠でもいいぐらい」。初の浦和に対応できるかどうかが鍵になりそうだ。

(牛山 基康)

ギシギシ

牡5 大井 栗田裕光厩舎 通算20戦9勝

父:アルデバラン2
母:ラーニー
母の父:ハーツクライ

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昨年4月の東京スプリントJpnIIIで3着に健闘。8番人気と伏兵扱いだったがシャマル、リュウノユキナと接戦を演じ、一躍脚光を浴びた。7月の習志野きらっとスプリントでSIタイトルを奪取。瞬く間に南関トップスプリンターに上り詰めた。その後は白星から遠ざかっているが、ダートグレード戦線で掲示板を確保と力は示している。今回は初めての浦和参戦。トリッキーと言われる舞台だが、栗田裕光調教師はコース攻略に手応え。「直線が短い浦和に替わるのは多少はいいと思う。コーナー4回の競馬も意外と融通が利くと思う。1400mはフジノウェーブ記念でも走ったし問題ない」と力強く語った。能力に不足はないだけにダートグレード制覇を成し遂げても驚かない。

(スポーツニッポン・大澤太久)

スマイルウィ

牡6 船橋 張田京厩舎 通算26戦13勝

父:エスポワールシチー
母:アップライジング
母の父:コマンズ

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昨年3月から南関東重賞を6戦連続連対中。6歳を迎え、いよいよ本格化した大器が地元の大舞台でダートグレード競走に初挑戦の予定だったが、そのかしわ記念は右前挫跖で競走除外となった。「休んだのは1週間だけ。その後は順調。かしわ記念に向けてしっかりやっていたので、それで心臓はできている」と張田京調教師。ここ2走の馬体重が570kg台という大型馬でもあり、次に向けて大事を取ったとのことだ。浦和1400mは昨年のゴールドカップを制した舞台で、負かした相手は昨年のさきたま杯を制したサルサディオーネ。もともと陣営はさきたま杯も念頭に置いていた。そのためにかしわ記念は無理せず自重。満を持して強豪を迎え撃つ。

(牛山 基康)

注記

当ページは、5月26日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。