注目馬情報 Attention

リュウノユキナ

牡8 JRA 岩戸孝樹厩舎 通算48戦9勝

父:ヴァーミリアン
母:ネオカラー
母の父:クロフネ

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21年のクラスターC(JpnIII)以来、勝ち星からは遠ざかっているものの、中央、地方を問わず重賞戦線で善戦を繰り返しているのがリュウノユキナ。前走のリヤドダートスプリント(GIII)は、初めてとなるサウジアラビアのダートで出遅れた事もあり、6着に敗れたが、それ以前はJBCスプリント(JpnI)を含め重賞で3戦連続して2着。今回は転厩初戦で「比較出来ず難しい」という岩戸師だが「動きを見る限り状態は良さそう」。騎乗予定の横山武史騎手も中間2度、調教騎乗。岩戸師が言うには「過去にも乗っていたため、口向きを気にしていたけど、調教後はそんな話は一切せず『無茶苦茶具合は良さそう』と言っていました」との事。体重は増えていそうだが、決して楽をさせたわけではないので、むしろ好材料だろう。

過去3走の競走成績

(平松 さとし)

アティード

牡5 JRA 加藤士津八厩舎 通算19戦6勝

父:サウスヴィグラス
母:ロックフォーティ
母の父:ロックオブジブラルタル

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準オープン勝ちが後方一気、前走のジャニュアリーSは先行押し切りとどんな形でも競馬を出来るのが強みのアティード。出走予定も囁かれたフェブラリーS(GI)を使わず、今回は約3ケ月ぶりの実戦となる。間の空いた理由を加藤士師は次のように語る。「まだトモが強くなく、フェブラリーSへ向かう過程で疲れが出たので、一旦休ませました」。その上で現状については次のように続けた。「本当はもう少し間を空けるつもりだったのですが、思った以上に具合が良くなって来たので、無理に休ませる事はないと判断しました」。ゲートでうるさくして鞍上を振り落とす等、気性的に難しい面もあるが、そのあたりに関しては「田辺(裕信)騎手が手の内に入れている」と同師。実際この鞍上とは6戦3勝2着1回。期待出来そうだ。

(平松 さとし)

ケイアイドリー

牡6 JRA 村山明厩舎 通算19戦7勝

父:エスポワールシチー
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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デビューからしばらくは1800m前後に使われていたが、一昨年4月に短距離にシフトして頭角を現してきた。昨春の鳴門Sで3勝クラスを卒業すると、その後にオープン特別を3勝。前後躯ともにしっかりと筋肉がついて、いかにもダートの短いところが向く逞しい造りをしている。前走の黒船賞が案外だったが、ギャラクシーS(5着)の内容を見てもハナを切る形はあまり良くない。元来が堅実なタイプで、2、3走前には1200mで連勝。距離短縮、ワンターンはプラスと思えるだけに、得意の好位差しの競馬ならまず崩れることはなかろう。この中間も坂路で乗り込まれ、馬体、フットワークともに力強さ十分。完敗後でもデキ落ちは見られない。

(競馬ブック・西村敬)

スマートダンディー

牡9 JRA 石橋守厩舎 通算39戦10勝

父:エンパイアメーカー
母:スマートオーシャン
母の父:Mr. Greeley

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1400mを主戦場としていたが、年齢的なものか集中力を欠くことが増えたため、一昨年末のカペラSで初めてブリンカーを着けて距離も1200mに短縮。これが功を奏し、距離2走目の千葉Sで2年ぶりに勝利を挙げると、返す刀でコーラルSも連勝。どちらかといえば不得手な乾いた力のいる馬場での快勝も収穫だった。交流重賞では、昨年の北海道スプリントCでダンシングプリンスと0秒1差の2着。大井1200mも昨秋の東京盃で4着と好走。逃げ差し自在で実に手堅い。帰厩後の乗り込みに不足はなく、坂路で速い時計も出ており、仕上がり良好。10勝中6勝が久々かその次走と、フレッシュな時が走り時で、昨年12月以来の今回はむしろ絶好の狙い目だ。

(競馬ブック・坂井直樹)

オーロラテソーロ

牡6 JRA 畠山吉宏厩舎 通算32戦7勝

父:Malibu Moon
母:For Passion
母の父:Not for Love

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昨夏のクラスターC(JpnIII)勝ち馬オーロラテソーロ。その後、今一つの競馬が続いているが、前走(千葉S、12着)に関しては「思いもしないアクシデントが全て」と管理する畠山師。詳細を伺うと“落鉄”だったそうだが、それがただの落鉄ではなかったと言う。「蹄鉄が完全に外れなかったため、ずっとズレた状態でレースを走り切る事になってしまいました」。そのため、上がって来た時は出血がひどく、歩様も乱れたという。しかし、不幸中の幸いにも大事には至らず「1週間ほどで通常のメニューをこなせるまでになりました」と同師。そのため、放牧に出される事なく、今回は在厩続戦。4月12日にはウッドチップで併せ馬を消化している。「爪は嘘のように全く問題ありません。充分勝負になると思います」と指揮官は〆た。

(平松 さとし)

エアアルマス

牡8 川崎 林隆之厩舎 通算28戦8勝

父:Majestic Warrior
母:Nokaze
母の父:Empire Maker

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JRAで8勝を挙げ、東海S・GIIでは、フェブラリーS・GIの覇者、インティに土を付けた。その実力派が、南関東転入初戦に選んだのは、古巣の仲間と激突する、スプリントJpn戦だ。転入直前は短距離重賞の根岸S・GIIIで3番手追走から5着に粘り込んでおり、管理する林隆之調教師は「8歳だけど衰えはまったく感じない。入厩してから、思い通りの調整はできている」とし、4月8日には大井の本馬場でスクーリングも兼ねて1週前追い切りを決行。準備は万端だ。「前走時494kgと大柄だが、スピードがある。オールダートになるのは良さそうだし、JRA所属時のようなレースができれば」と得意の先行策での粘り込みを狙う。初のナイターはカギだが、ベテラン馬の新天地での初戦に注目だ。

(スポーツ報知・志賀浩子)

ギシギシ

牡5 大井 栗田裕光厩舎 通算19戦9勝

父:アルデバラン2
母:ラーニー
母の父:ハーツクライ

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昨年は3連勝から、ここに臨んで3着。直線は3頭横並びの激戦となり、いったんは先頭に立つなど差しつ差されつの激闘を演じた。結果は、タイム差なしの鼻+首差と勝利まであと一歩だった。その後は、習志野きらっとスプリント・SIで念願の重賞制覇と着実にキャリアを積んできた。ここを狙っての前走、フジノウェーブ記念・SIIIは3着。栗田裕光調教師は「スタートは良かったし、復帰戦としては上々」と評価する。この時、507kgと昨年の同時期と比べ12kgも体重が増えており、「筋力ついているということだろう」と成長の手応えを感じている。ここに向けての1週前追い切りは「素晴らしくいい動きだった。これまでで一番と言っていい」と自信の仕上げで臨む。すんなり運べばチャンスは十分ある。

(スポーツ報知・志賀浩子)

プライルード

牡4 大井 藤田輝信厩舎 通算11戦3勝

父:ラブリーデイ
母:アンソロジー
母の父:サクラバクシンオー

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管理するのは、今月8日のサンタアニタダービー・米GI(サンタアニタ競馬場)で2着だったマンダリンヒーローと同じ藤田輝信調教師。前走のフジノウェーブ記念・SIIIは14着だったが、「復帰戦で20kg増の519kgだったし、不利な大井1400mの大外枠も厳しかった」とトレーナーは振り返る。さらに、4コーナーで他馬に接触するアクシデントもあり、本来の力を発揮できなかった。昨年の京浜盃・SII(4着)、羽田盃・SI(13着)とクラシック戦線では振るわなかったが、短距離にシフトしてからは優駿スプリント・SII、アフター5スター賞・SIIIと重賞を連勝。ここに向け、藤田輝調教師は「使って、だいぶしっかりしてきた。大井1200mなら」と得意舞台での反撃に期待する。本田正重騎手は「タフだし、どこからでも競馬ができる」と能力を高く評価しており、自在性を武器に上位入線を狙う。

(スポーツ報知・志賀浩子)

注記

当ページは、4月14日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。