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レースの見どころ

 高知競馬場で実施される唯一のダートグレード競走。過去の勝ち馬を中心に上位入線馬はのちのGⅠでも好走馬が多く、出世レースとしての呼び声も高くなっている。1998年の第1回では地元リバーセキトバが戴冠も、以降はJRA勢が17連覇。地方勢にとって高い壁が立ちはだかっていたが、近5年で見ると地方馬が2勝と、僅かながら格差も縮まってきた印象。現地方の星イグナイターは昨年覇者であり、今年は連覇を賭けて参戦。対するJRA勢も当然の如く錚々たる顔ぶれ。新たな快挙か?面目を保つか?今年も激しい攻防から目が離せない。

本命

  • 44シャマル

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 初の交流重賞となった昨年4月東京スプリントでは、リュウノユキナをハナ差退け初戴冠。その後も佐賀サマーチャンピオン、浦和オーバルスプリントと7F重賞を連勝し、ダート界のトップへ君臨。前走兵庫ゴールドトロフィーに関しては勝ち馬が全くロスのない立ち回りに対し、同馬は外々を回る正攻法。それで1馬身差の2着なら勝ちに等しい内容だったと判断できる。鞍上川田騎手もコンビ3戦目で手の内に入れてきているだろうし、5歳で脂乗りも良い年齢。始動戦といえど、主役の座は譲れない。

対抗

  • 79イグナイター

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 サクセスストーリーの始まりは昨年の黒船賞。前を形成する人気2頭を射程圏に、4コーナー先頭で押し切る堂々の快挙。その後も名古屋かきつばた記念でJpnIIIを連勝、夏場を休養に充ててからの秋JpnⅠ戦線でもJRA馬と互角に渡り合った。昨年暮れ兵庫ゴールドトロフィーではパフォーマンスを落としてしまったが、これは太めが影響したためで敗因は明白。シェイプアップに成功した前走黒潮スプリンターズCでは役者の違う走りで完全復活。高知の舞台では良いイメージしかなく、2022年NARグランプリ年度代表馬が今年もJRA勢の壁となる。

単穴

  • 811ヘリオス

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 地方初参戦となった昨年の黒船賞と次走のかきつばた記念がいずれもイグナイターの2着。ただ昨年秋の盛岡JpnⅠ2戦はいずれも先着と意地の走り。勝ち星からは遠ざかっているものの、舞台を問わず存在感を示している。前走フェブラリーSも直線は一旦先頭に立つ場面があり、内容としては及第点。ベストは左回りの方だろうが、1400mの小回りという舞台設定に変わる点はマイナス要素も少ない。今年はタイトル奪取が大目標。昨年の経験を活かすべく、再び高知でVチャレンジを。

連穴

  • 22ラプタス
  • 710ケイアイドリー
  • 68サクセスエナジー
  • 33モダスオペランディ

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 ラプタスは2020年、無観客で行われた黒船賞の覇者。当時は不良馬場を味方につけての逃走劇。一番人気に推された昨年は輸送減りが影響して後退するも、今年は兵庫ゴールドトロフィーを制しての臨戦でまた気分も違う。57キロも当然ながら優位感はある。ケイアイドリーも前走が59キロのハンデを背負った中での勝利。地方重賞初参戦でも勢いがあり、前走大和S勝ち馬には2019年にヤマニンアンプリメが2着した経歴があり、この路線組も侮れない。サクセスエナジーは黒船賞5度目の登場となる9歳の大御所。砂を被らない立ち回りは求められるが、闘志はまだ衰えていない。地元期待はモダスオペランディ。高知の特殊馬場にJRA勢が苦しむなら、馬場慣れしている利点を活かして善戦も。

提供 福ちゃん 山﨑 伸浩

注記

当ページの情報は、3月13日(月)17時現在のものです。
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。