注目馬情報 Attention

クリンチャー

牡8 JRA 宮本博厩舎 通算35戦7勝

父:ディープスカイ
母:ザフェイツ
母の父:ブライアンズタイム

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新・名古屋競馬場は初参戦。しかし旧競馬場の名古屋大賞典(3月)を2021、22年と連覇するように、名古屋と抜群の好相性を誇る8歳馬。6月の大井・帝王賞(JpnI)も直線失速したとはいえ、積極先行策の真っ向勝負で挑み、勝ち馬から1秒1差5着に粘った。ダート界一線級と好勝負を演じているように、依然として衰えを知らない。前走のみやこS(11月阪神・GIII)こそ10着に大敗したが、休養明け4か月ぶりの復帰初戦で仕上がり途上は否めなかった。元来が叩いてよくなるタイプでもある。重賞6勝目を飾って、ベテラン健在をアピールしたい。

ペイシャエス

牡3 JRA 小西一男厩舎 通算10戦3勝

父:エスポワールシチー
母:リサプシュケ
母の父:ワイルドラッシュ

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GI馬を多く輩出する“出世重賞”のユニコーンS(6月東京・GIII)の覇者で、ジャパンダートダービー(JpnI)では2着。前走のJBCクラシック(JpnI)は好位で最後までスピードと粘りを披露し、価値ある3着に食い下がっている。まだ3歳馬。伸びしろ、将来性十分で次代のダート界を担う、誰もが認めるトップ候補生である。過去5年、名古屋グランプリに参戦したJRAの3歳馬は4頭。そのうち2頭が優勝(18年チュウワウィザード、19年デルマルーヴル)を飾ったように、JRAの3歳馬は名古屋グランプリと好相性を誇る。今年はペイシャエスが!?

ラーゴム

牡4 JRA 斉藤崇史厩舎 通算16戦4勝

父:オルフェーヴル
母:シュガーショック
母の父:Candy Ride

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きさらぎ賞馬で、皐月賞、日本ダービーの三冠戦線にも参戦した好素材。4歳2月からはダート路線に矛先を向け、走るごとに血や肉にし、頭角を現しつつある。前走・浦和記念(JpnII)は0秒5差2着に留まったが、内容十分の走りでアピール。前が止まりにくい不良馬場を意識し前々の競馬で、自ら逃げ馬を捕らえようと早めにロングスパート。クリノドラゴンの直線強襲に屈したが、最後までしぶとく脚を伸ばし続けた。白山大賞典(JpnIII・2着)に続く2度目の地方遠征で小回りコースにも慣れてきたようだ。ダート重賞初Vを視界にとらえている。

ケイアイパープル

牡6 JRA 村山明厩舎 通算25戦8勝

父:パイロ
母:アルヴェナ
母の父:Seeking the Gold

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2月・佐賀記念(JpnIII)で念願の重賞初Vを達成し、10月・白山大賞典(JpnIII)を快勝劇で重賞2勝目。先行策から早めに先頭に立ちそのまま粘り込むのが勝ちパターン。それゆえ、平坦小回りの地方コースで成績が安定する。前走・浦和記念(JpnII)は不良馬場と内枠に泣かされた。スタートひと息で位置取りが悪くなり、道中包まれる不利もあり好走パターンには程遠く、5着敗退も必然だった。名古屋の旧競馬場では名古屋グランプリ、名古屋大賞典ともに2着に終わった。新競馬場にコースは替わったが“3度目の正直”に意気込んでいることだろう。

セイカメテオポリス

牡4 大井 渡辺和雄厩舎 通算19戦3勝

父:マジェスティックウォリアー
母:ボウピープ
母の父:ディープスカイ

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重賞初Vだった昨年9月の川崎・戸塚記念から1年以上勝ち星に見放されている。それも展開や流れに左右される、差し一手の脚質だからだろう。しかし今年も金盃(2月)、ブリリアントÇ(4月)、東京記念(9月)と地元大井で銀メダル3個。シャープな末脚を随所に発揮する。10月からは遠征にも目を向け、白山大賞典(JpnIII)で4着、難敵相手のJBCクラシック(JpnI・9着)にも参戦した。鞍上に迎えたのはここ一番に定評ある吉原寛人騎手。新・名古屋競馬場の重賞レースで、5回騎乗して4勝と驚異的な強さを発揮する名手でもある。一発をうかがう。

アンタンスルフレ

牡4 愛知 角田輝也厩舎 通算19戦8勝

父:トーセンジョーダン
母:エーシンチェロキー
母の父:ディープインパクト

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再び名古屋の地に戻ってきた。再転入戦の7月・名港盃はマイナス14キロの大幅馬体減ながら、0秒1差まで追い込み2着。馬体回復後に臨んだ10月の笠松・オータムCでも2着好走。そして前走の金沢・北國王冠。積極的に2番手でレースを進め、最終3角で早めに先頭に立ち、直線の競り合いをしのいで初の重賞をゲットした。地方移籍後、名古屋~南関東で6連勝した好素材は、層の厚い“南関東武者修行”で地力アップに成功したようだ。丸野勝虎騎手とは5戦オール連対のコンビ相性を誇る。実績面は劣るものの古巣相手に、成長した姿を見せたい。

タニノタビト

牡3 愛知 角田輝也厩舎 通算20戦6勝

父:オルフェーヴル
母:テーブルスピーチ
母の父:フレンチデピュティ

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史上5頭目の東海3歳三冠の快挙を、今年成し遂げた地元名古屋のニューエース。しかし近況成績はひと息に留まる。10月の盛岡・ダービーグランプリはスタートの出遅れロスが響き、鋭く追い上げたものの6着。そして前走の東海菊花賞では好位で流れに乗り、好手ごたえで直線を迎えたが伸び切れず4着に終わった。「ちょっと気難しい。真面目に走ってくれれば…」。角田輝也調教師&岡部誠騎手の名古屋の2大ブランドタッグは口をそろえる。まだ成長途上。若さからモロさは同居するが、潜在能力の高さは東海ファンなら誰もが知っている。

タカジョー

牡4 浦和 宇野木博徳厩舎 通算17戦7勝

父:ハーツクライ
母:ラヴリージョウ
母の父:フレンチデピュティ

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タイトル獲得がなく、8月の金沢・イヌワシ賞と前走の東海桜花賞での3着が重賞での最高着順成績。キャリア面で劣るのは成績を見れば仕方がない。ただ、トライアルレースだった前走は3着に留まったが、今回につながる試走になったのではないだろうか。最内1枠スタートで昨今の馬場の重たいインコースを終始通らされ、しかも道中では包まれて、ダブルの不利が重なった。そんな中、中団から直線でキレを発揮し馬券に貢献した。3歳時には名古屋に在籍し“里帰り”の遠征でもある。前走以上に相手は強化されたが、再度見せ場を作りたいものだ。

(西尾 敦)

注記

当ページは、12月1日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。