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ドライゼ

牝3 JRA 須貝尚介厩舎 通算2戦2勝

父:Gun Runner
母:ジュリエットシアトル
母の父:Seattle Fitz

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デビューは今年3月27日と遅れたが、既走馬を相手に後方一気の末脚で4馬身差の勝利。続く前走も後方待機策から一気の伸び脚で突き抜けた。そのレース内容からは、デビューが遅くなった要因となった脚元の不安は解消されたと考えてよさそう。ただ、今回は追い込みが効きにくい川崎コースと、前走から中16日という日程が課題になる。それでも母がアルゼンチンの芝とダートでG1を制し、祖母もアルゼンチンのダート2000mのG1を制した活躍馬という血統は魅力たっぷり。また、父のガンランナーはアメリカの中距離G1を6勝した活躍馬で、種牡馬入り後の最初の世代で北米2歳リーディングサイヤーに輝いている。その父は3歳秋から本格化。父に似た成長曲線が備わっているなら、デビュー3戦目でのタイトル獲得も夢ではない。

過去3走の競走成績

  • 2022/05/29 中京 左1800m 3歳1勝クラス

    1

  • 2022/03/27 中京 左1800m 3歳未勝利

    1

スピーディキック

牝3 浦和 藤原智行厩舎 通算10戦6勝

父:タイセイレジェンド
母:デザートフラワー
母の父:サイレントディール

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門別所属の2歳5月に受けた能力検査が不合格で、翌月の試験で合格。しかしデビュー戦では10頭立ての9番人気ながら2着に入り、3戦目のJRA認定戦で初勝利。秋にはリリーカップとエーデルワイス賞を制した。続いて出走したJBC2歳優駿では7着だったが、浦和に移籍して臨んだ東京2歳優駿牝馬は4馬身差で圧勝。素質の高さを見せつけた。年明け初戦は浦和の桜花賞に出走して、不利な大外枠から後半に迫力ある末脚を披露して快勝。東京プリンセス賞はクビ差での辛勝だったが、追い込み馬の追撃を最後まで封じた点は評価できる。ただ、その結果からは距離延長が気になるところ。それでも差し脚を長く使えるタイプだけに、小回りの川崎コースなら対応できる可能性がある。

グランブリッジ

牝3 JRA 新谷功一厩舎 通算5戦2勝

父:シニスターミニスター
母:ディレットリーチェ
母の父:ダイワメジャー

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ここまでの成績は5戦2勝、3着2回。2歳9月のデビュー戦は中京のダート1400mで、スタートで後手を踏んで、勝ち馬から1.3秒差の7着に敗れた。2戦目は初戦から16kg減の428kgで迎えたものの、距離が1700mに延びた点を味方につけて、2着とは8馬身差ながら3着に善戦。続く3戦目を差し切って初勝利を挙げた。続く昇級初戦でも差し脚を見せて3着に入り、前走は好位からしぶとく差を詰めて2勝目をマーク。これまで3着以内に4回入り、そのうち3回が単勝6番人気以下だったという点が特徴的だ。底力が備わる母系からの出身で、小柄でも距離延長に対応できそう。今回も脚の使いどころひとつで善戦以上が狙えるだろう。過去5戦はデビュー2年目の小沢大仁騎手が手綱を取ったが、今回は福永祐一騎手にスイッチする予定。福永騎手は2011年以来、久しぶりの関東オークス参戦となる。

過去3走の競走成績

  • 2022/04/17 阪神 右1800m 3歳1勝クラス

    1

  • 2022/02/27 小倉 右1700m ネモフィラ賞

    3

  • 2022/01/16 小倉 右1700m 3歳未勝利

    1

リッキーマジック

牝3 JRA 加藤征弘厩舎 通算3戦2勝

父:コパノリッキー
母:テツナゴオ
母の父:ハーツクライ

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昨年11月に東京のダート1600mで新馬戦を勝ち、続く2戦目は12番人気(91.2倍)の評価をくつがえして差し切り勝ち。続く前走は1番人気に推されたが、3か月半ぶりが影響したか、好位追走から失速して10着に敗れた。それでも2戦目に負かした相手のうち6頭がその後に勝利を挙げているのならば、前走だけで評価を下げるのは危険といえそう。しぶとく差を詰めてくる脚質からも、小回りコースと距離延長に対応できる可能性が十分にある。ただ、母の半兄であるノボジャック(2001年にJBCスプリントを勝利)を筆頭に短距離馬が多い母系で、本馬の半姉キラットダイヤのJRAでの2勝もダート1000mという点が気になるところ。しかし体の大きさとダイナミックに走る姿など、父のコパノリッキーから受け継いだと思える要素が多数。それをうまく発揮できれば勝機が十分あるだろう。

過去3走の競走成績

  • 2022/05/15 東京 左1600m青竜S

    10

  • 2022/01/29 東京 左1600m3歳1勝クラス

    1

  • 2021/11/13 東京 左1600m2歳新馬

    1

ティーズハクア

牝3 船橋 山中尊徳厩舎 通算13戦3勝

父:タイセイレジェンド
母:ホワイトドレス
母の父:クロフネ

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門別では8戦して、一般戦での1勝だけ。JRA認定戦では2着1回、3着3回の成績で、重賞のブロッサムカップでも3着と、相手なりに走れる傾向を見せた。その後は船橋に移籍して、出走取り消しをはさんだ2戦目で南関東での初勝利。中1週で挑んだ大井の牝馬オープン、桃花賞では差し届かず5着だったが、地元に戻っての牝馬限定戦では3番手追走から差し切り勝ちをおさめた。その勢いで臨んだ浦和の桜花賞は単勝9番人気で2着。8番枠のスタートから前半は中団の後ろで脚を溜め、最後はスピーディキックの決め手に屈したものの、3コーナーからのロングスパートには見どころがあった。ただ、今回は3ヶ月ぶりの実戦。その点が気になるところだが、地力的に無視しにくい感がある。

グラーツィア

牝3 船橋 米谷康秀厩舎 通算12戦5勝

父:ホッコータルマエ
母:エピックマジック
母の父:テレグノシス

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2歳時は門別の田中淳司厩舎に所属して、2戦目の牝馬限定未勝利戦で初勝利。その後はJRA認定戦を勝ち、重賞のリリーカップでは大敗したが、遠征競馬での園田プリンセスカップで重賞初勝利を飾った。船橋に移籍しての初戦となった東京2歳優駿牝馬は6着で、今年は浦和のユングフラウ賞、船橋の牝馬限定の特別戦で差のある敗戦。その結果を受けて陣営は右回りの舞台を選択し、名古屋の東海クイーンカップと水沢の留守杯日高賞を連勝した。その結果、グランダム・ジャパン3歳シーズンでは30ポイントを獲得して、最終戦を前にして断然のトップとなっている。今回は左回りと距離延長が課題になるが、優勝への意欲と今の勢いには侮れないものがある。

(浅野 靖典)

注記

当ページは、6月9日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。