注目馬情報 Attention

ヘリオス

セ6 JRA 寺島良厩舎 通算23戦7勝

父:オルフェーヴル
母:アンジュシュエット
母の父:フレンチデピュティ

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昨夏のリフレッシュが飛躍につながっているのだろう。復帰戦だったグリーンチャンネルC(10月東京)で難なく勝利を飾ると、続く霜月S(11月東京)も逃げ切り連勝。根岸S(GIII・1月東京)では好位から価値ある2着に粘り、重賞で初めて結果を残した。そして地方へと目を向けた前走・黒船賞。イグナイターの決め脚に屈したものの、しぶとく粘り込んで再度2着を確保し、昨秋復帰後、4走連続連対中。高く安定した先行力、粘りは絶好調モードだ。小回り、平坦の地方コースは持ち前の先行脚質にフィットし、高知に続く2度目の地方遠征も上積みになる。念願の重賞初制覇へ、期待は高まるばかり。

過去3走の競走成績

イグナイター

牡4 兵庫 新子雅司厩舎 通算14戦7勝

父:エスポワールシチー
母:ビアンコ
母の父:ウォーニング

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昨夏の兵庫・新子雅司厩舎移籍で、素質が一気に開花した。昨年11月、地元園田の楠賞で重賞初Vを飾ると、暮れの兵庫GT(JpnIII)では価値ある3着に逃げ粘った。さらに1月の高知遠征、黒潮スプリンターズCを7馬身差圧勝劇で重賞2勝目を仕留め、前走・黒船賞(JpnIII)では待望のJRA勢撃破にも成功。4000勝騎手・田中学(兵庫)の好騎乗も大きかったが、好位から絶好の手ごたえでインを鮮やかに抜け出したセンスと力の走りは際だっていた。56キロのハンデは、黒船賞の結果から相対的に有利と言えるだろう。2017年に優勝した先輩・トウケイタイガーに続け。上昇一途のフレッシュ4歳に大きな期待がかかる。

ラプタス

セ6 JRA 松永昌博厩舎 通算20戦9勝

父:ディープブリランテ
母:エアラホーヤ
母の父:ボストンハーバー

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2020年、21年のかきつばた記念の爽快感あふれた快速逃げ切りを記憶するファンは多いはずだ。舞台は新・名古屋競馬場(愛知県弥富市)に移ったが、同レース史上初の3連覇がかかり、一番の熱視線を浴びることだろう。ただともに前走Vの勢いを持って挑んだ過去2年とは今年は少し違う。1番人気に支持されたが前走・黒船賞ではレース主導権を握ったが、まさかの6着に終わった。休養明け3か月ぶり実戦が粘りを欠いたのだろうか、それともマイナス11キロの馬体減が影響したのか。もちろん、59キロのトップハンデはV筆頭候補の証し。快挙達成なるか、走りに注目だ。

タガノビューティー

牡5 JRA 西園正都厩舎 通算20戦6勝

父:ヘニーヒューズ
母:スペシャルディナー
母の父:スペシャルウィーク

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直線距離が日本一短かった以前の名古屋なら正直厳しかっただろう。しかし、舞台は愛知県弥富市に移転した新・競馬場。地方競馬で西日本一の長さ(ゴールまでの直線240メートル)を誇る、絶好ステージへと変わった。全勝利6勝のうち、新馬戦を除く5勝を直線の長い東京コースで挙げるだけに、素直に歓迎材料と言える。近走成績、内容も上々。根岸S(GIII・1月東京)ではテイエムサウスダンの3着。出遅れた前走・ポラリスS(オープン・3月阪神)でも0秒4差4着まで追い上げている。展開が流れ、直線の差し比べに持ち込めば、重賞初制覇も。

過去3走の競走成績

ピンシャン

牡5 JRA 森秀行厩舎 通算17戦6勝

父:Speightstown
母:Beauty and Light
母の父:Unbridled's Song

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インパクト抜群の走りは、名古屋ファンなら脳裏に鮮明に焼きついている。約1年半前の2020年9月のJRA交流・名古屋CCマース賞(1勝クラス)。絶好スタートを決めてレースを終始支配。2秒5も大差ぶっち切った豪快ランを。その後順調に成長。新春1月には、すばるS(リステッド・中京)を逃げ切り。直前の東京スプリント(JpnIII)では先行できず、道中折り合いも欠いて8着に終わったが、予定していた黒船賞を取り消した影響が残っていたのだろう。ただひと叩き効果があり、いい成績を残す方角の東海遠征(中京、名古屋)。注文通り先行態勢を築ければ、一変あっても驚けない。

過去3走の競走成績

ワイドファラオ

牡6 JRA 辻野泰之厩舎 通算24戦4勝

父:ヘニーヒューズ
母:ワイドサファイア
母の父:アグネスタキオン

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3歳時にニュージーランドT(GII・2019年4月中山)、ユニコーンS(GIII・同年6月東京)を優勝。4歳時にはかしわ記念(JpnI・20年5月船橋)も制覇したスターホースの1頭。しかしその美酒を最後に約2年間、勝利から見放され続ける。帝王賞4着(JpnI・同年6月大井)や、さきたま杯3着(JpnII・21年6月浦和)など、時折ヒットを飛ばすものの、輝いていた姿は取り戻せていない。前走のマーチS(GIII・3月中山)は大きく失速し14着に惨敗したが、ひと息入ったローテでもあった。叩き2走目は手ごろな相手に変わった東海遠征。変身できる材料はある。

インペリシャブル

牡5 川崎 高月賢一厩舎 通算20戦7勝

父:エスポワールシチー
母:ホウライマツリ
母の父:エンパイアメーカー

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新馬デビューから4連勝で鎌倉記念(2019年10月・川崎)を逃げ切った好素材。ただ3歳時は勝ち星が黒潮盃(20年8月・大井)の1勝に留まった。その後もらしさ欠く走りがしばしば。スランプは続いていた。しかし、遠征へと矛先を向けた途端、再び覚醒した。2月の姫路・兵庫ウインターCを10番人気ながら久々の勝利を飾ると、前走の東海桜花賞でも抜群の手ごたえで豪快に抜け出し、高らかに復活をアピール。相手は大幅に強化されたが、新・名古屋競馬場のコースを経験し、勝ち切ったのは大きな強み。まだ5歳、ハンデは軽量53キロ。軽視できない1頭である。

(西尾 敦)

注記

当ページは、4月28日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。