注目馬情報 Attention

アイスジャイアント

牡2 JRA 高柳瑞樹厩舎 通算2戦2勝

父:ダンカーク
母:アイスドール
母の父:キャプテンスティーヴ

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3代母のフェアリードールがトゥザヴィクトリー、サイレントディール、祖母のビスクドールがクラスターカップ勝ちのオウケンビリーヴ、報知グランプリカップ勝ちのバトードールなどを輩出したように、日本のダートを代表する血脈。デビュー2戦目で迎えたJBC2歳優駿は後方からの競馬を余儀なくされたが、向正面で早めに外に持ち出すと上がり3ハロン38秒4の末脚を繰り出し、1馬身半差の完勝劇を演じた。今回はマイルに距離が短縮されるうえ、川崎のタイトなコーナーも鍵を握るが、新馬戦のように先団で立ち回ることができれば、あっさり勝ち切る可能性もある。

過去3走の競走成績

セキフウ

牡2 JRA 武幸四郎厩舎 通算5戦3勝

父:ヘニーヒューズ
母:シヤボナ
母の父:Kingmambo

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半兄に2016年の高松宮記念を勝ったビッグアーサーがいるが、父ヘニーヒューズの色が強く出た印象で、この馬自身はダートで4戦3勝。前走の兵庫ジュニアグランプリは先団でうまく立ち回り、直線でスペースがあくと同時に、鋭い瞬発力を見せて勝利した。砂をかぶると置かれる面はあるが、使われるたびに安定感が増しており、この短期間での成長には目をみはるものがある。小回りコースを克服できたのは大きく、スタートを決めてスムーズに先行できれば、初めてのマイル戦でも大きく崩れることはなさそう。4連勝で2歳チャンプの座を射止めるか。

過去3走の競走成績

コンバスチョン

牡2 JRA 伊藤圭三厩舎 通算3戦2勝

父:ディスクリートキャット
母:スモーダリング
母の父:パイロ

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叔母に2020年のJBCレディスクラシックを勝ったファッショニスタ。この馬自身もダートで3戦2勝と、高い砂適性を誇っている。兵庫ジュニアグランプリはクビ差の2着に敗れたが、初めての小回りコースをものともせず、メンバー最速の上がり3ハロン(38秒6)をマーク。外めを回らされたことも加味すれば上々の走りだった。その勝ち馬との再戦になるが、馬混みでの競馬に慣れてきたうえ、1戦ごとに馬体が増えているのも好印象。折り合い面に不安はなく、200mの距離延長にも対応できそうだ。2勝を挙げている得意の左回りで、前走のリベンジを果たすか。

過去3走の競走成績

ドライスタウト

牡2 JRA 牧浦充徳厩舎 通算2戦2勝

父:シニスターミニスター
母:マストバイアイテム
母の父:アフリート

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今年の帝王賞、チャンピオンズカップを勝ったテーオーケインズを筆頭に、ダートで好成績を挙げているシニスターミニスターの産駒。新馬から連勝を果たし、キャリア3戦目で大舞台に駒を進めてきた。軽快な先行力があり、前走のオキザリス賞も内ラチ沿いで砂をかぶりながら、余裕たっぷりに追走。前を走るカラ馬をうまく避けて抜け出すと、5馬身差で勝利した。勝ち時計の1分23秒4(稍重)は、同日の2勝クラスを1秒1も上回る優秀なもので、JpnIのメンバーに入っても胸を張れる。コースを知る戸崎圭太騎手が手綱をとるのも心強く、無傷3連勝での戴冠も可能だ。

過去3走の競走成績

  • 2021/11/13 東京 左1400mオキザリス賞

    1

  • 2021/09/26 中京 左1200m2歳新馬

    1

カイカノキセキ

牝2 JRA 池添学厩舎 通算3戦1勝

父:キンシャサノキセキ
母:カイカヨソウ
母の父:ティンバーカントリー

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JRAの芝で3戦1勝。新馬戦でレコード勝ちを収め、続く函館2歳Sでも2着に食い込んだ。今回が初めてのダート挑戦になるが、母のカイカヨソウはホッカイドウと南関東で重賞6勝、2歳時に3度の重賞制覇を成し遂げたほか、北海道2歳優駿でも3着。また、半姉のカイカセンゲンも今年のロジータ記念を制しているように、ダートでさらなるパフォーマンスを発揮しそうな血統背景だ。芝の短距離で楽に先行できるスピードが持ち味で、差し馬が加速しにくい川崎のコーナーは有利に働きそう。リズム良く先行することができれば、初物尽くしでも好勝負になる。

過去3走の競走成績

ナッジ

牡2 北海道 田中正二厩舎 通算9戦4勝

父:フェノーメノ
母:エーシンジョイフル
母の父:オペラハウス

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デビューからの2戦は案外だったが、3戦目に初勝利を挙げて以降は7戦4勝、2着2回の好成績。特に距離が延びてからの充実ぶりは目覚ましく、サンライズカップを制し、地元の筆頭格として挑んだJBC2歳優駿でも2着に食い込んだ。そのJBCは中団でじっくり構えると、勝負どころで馬群を縫うようにして進出。最後はアイスジャイアントの切れに屈したものの、しまいまでバテずに伸びる上々の内容だった。今回は初めての左回りと、マイルの速い流れが鍵を握るが、パワフルな末脚は魅力十分。ペースに戸惑うことなく追走できれば、勝機も巡ってくる。

シルトプレ

牡2 北海道 櫻井拓章厩舎 通算5戦4勝

父:ワールドエース
母:エアディケム
母の父:フレンチデピュティ

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門別でデビューして5戦4勝、3着1回の好成績。前走の鎌倉記念は長距離輸送に加え、初めての左回りだったが、地元の南関東勢を一蹴して重賞初制覇を果たした。勝ち時計の1分33秒9は、このレースの過去20回で2番目に速いタイム(最速は2018年ミューチャリーの1分33秒6)で、直線で多少ふらつきながらマークしたものだけに価値も高い。今回は約2カ月ぶりの実戦になるが、自在に立ち回れるぶん100mの距離延長に不安はなく、再度の川崎遠征なら、より高いパフォーマンスを発揮できそう。強豪がそろったここでも、主役級の走りを見せてくれるに違いない。

ノブレスノア

牡2 浦和 小久保智厩舎 通算6戦5勝

父:トーセンブライト
母:トーセンオーキッド
母の父:ネオユニヴァース

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全兄のトーセンレビューは同じ小久保智厩舎に所属し、東海桜花賞と金沢スプリントカップを制している。この馬自身も、軽快な先行力を武器に南関東で6戦5勝、3着1回。前走のハイセイコー記念では、レース中盤に自らペースを上げて厳しい流れを作り出し、クビ差で逃げ切って初タイトルを手にした。本質的には長めの距離がベストで、もまれ込むような競馬にも不安を残すが、前走の内容を見ればスピード一辺倒でないのは明らかで、レース運びにもゆとりがある。うまく立ち回ることができれば、南関東の筆頭格として意地を見せられるはずだ。

プライルード

牡2 大井 藤田輝信厩舎 通算4戦1勝

父:ラブリーデイ
母:アンソロジー
母の父:サクラバクシンオー

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半姉にローレル賞を制したほか、優駿スプリント2着、アフター5スター賞でも3着のブロンディーヴァがいる血統背景。本馬も栄冠賞、イノセントカップでともに2着と、姉と同様に高いスピード能力を示している。前走の兵庫ジュニアグランプリは大井への移籍初戦だったが、地方最先着となる3着に健闘。最後の直線で多少ふらつくような面は見せたものの、JRA勢とも互角に渡り合い、素質の高さを証明した。今回は初めての左回りに加え、距離延長も鍵を握るが、内ラチ沿いをロスなく進めれば克服する可能性も十分。JpnIのメンバーでも軽くは扱えない。

ライアン

牡2 浦和 小久保智厩舎 通算5戦4勝

父:ディープインパクト
母:ライアンズチャーム
母の父:Heatseeker

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追い出してからが渋く、大きな差をつけて勝つタイプではないが、平和賞制覇を含めてデビューから5戦4勝と、高い次元の走りを見せている。その平和賞は中5日での出走が功を奏したか、それまでよりも鋭い反応を示し、直線に入ったところで先頭へ。ステッキが入った瞬間にヨレたものの、ゴール前で再び脚を伸ばすと、半馬身差で勝利した。気性面が幼い現状でも高いパフォーマンスを発揮できており、JRA勢が相手でも素質は引けを取らない。父ディープインパクト、母がペルーのGI馬という血統的な裏付けも十分で、この大舞台でこそ底力を発揮しそうだ。

(大貫 師男)

注記

当ページは、12月9日現在の選定馬情報に基づき作成しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性があります。また、当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。