南関東3歳クラシックの最終戦であり、ダート3歳戦で唯一のJpnI競走
南関東のトップホースだけでなく、地方競馬の各地のダービー馬と、JRAの強豪が大井競馬場を舞台に覇を競う。第1回のオリオンザサンクスをはじめ、フリオーソ、ヒガシウィルウィンなど南関東所属馬も5勝。JRA勢ではゴールドアリュール、サクセスブロッケン、クリソベリルなど、古馬になってチャンピオン級の活躍を見せた馬も多い。過去10年の結果から傾向を探っていく。
1番人気馬は5勝、2着2回、3着1回で、3着内率は80%と安定している。1~3番人気以内の馬が1頭も馬券に絡まず波乱となったのは2020年のみで、その他の年では1~3番人気のうち1頭または2頭が3着内に入っている。ただし、1~3番人気のみでの決着は1度もない。[表1]
単勝人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
1番人気 | 5 | 2 | 1 | 2 | 50.0% | 70.0% | 80.0% |
2番人気 | 2 | 1 | 1 | 6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
3番人気 | 0 | 1 | 2 | 7 | 0.0% | 10.0% | 30.0% |
4番人気 | 1 | 6 | 0 | 3 | 10.0% | 70.0% | 70.0% |
5番人気 | 1 | 0 | 2 | 7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
6番人気以下 | 1 | 0 | 4 | 80 | 1.2% | 1.2% | 5.9% |
3着内馬30頭中25頭がJRA馬である一方で、2017年の優勝馬ヒガシウィルウィンなど南関東クラシックの活躍馬が好走するケースも。3着以内に好走した地方馬5頭はいずれも南関東で、そのうち4頭が東京ダービーで連対していた点には注目したい。[表2]
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
JRA | 9 | 9 | 7 | 39 | 14.1% | 28.1% | 39.1% |
大井 | 0 | 1 | 1 | 15 | 0.0% | 5.9% | 11.8% |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 1 | 0 | 1 | 18 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
浦和 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0.0% | 0.0% | 20.0% |
その他地方 | 0 | 0 | 0 | 26 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
優勝馬は1~8番枠が4頭、9~16番枠が6頭。3着内馬30頭で見ると1~8番枠が15頭、9~16番枠が15頭。出走馬が11~16頭であることを考えると、特に1着馬は外枠がやや優勢となっている。[表3]
年 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 |
頭数 | 15頭 | 11頭 | 16頭 | 13頭 | 13頭 | 12頭 | 14頭 | 14頭 | 14頭 | 13頭 |
1着 | 11 | 11 | 5 | 10 | 9 | 7 | 4 | 1 | 12 | 9 |
2着 | 9 | 7 | 10 | 9 | 6 | 13 | 8 | 14 | 5 | 12 |
3着 | 7 | 8 | 16 | 8 | 12 | 6 | 3 | 3 | 4 | 10 |
注記:11年は3番が出走取消、16年は3番が出走取消
JRA馬は、前走ユニコーンステークス出走馬が3勝、2着2回、3着4回、着外17回と良績を残しており、過去10年で7回馬券に絡んでいる。2011年は1、2着、2018年には1、3着と、ユニコーンステークス組から2頭が3着内に入っているケースもあり要注目だ。地方馬は前走東京ダービー出走馬が1勝、2着1回、3着3回と健闘している。
同年の伏竜ステークスに出走していた馬が過去10年で5勝を挙げている。距離もコースも異なる舞台ではあるが、結びつきが強いレースとして注視したい。
勝率は50%ながら、3着内率80%の『1番人気馬』は軽視できない。3着内馬30頭中25頭がJRA馬である一方で、2017年の優勝馬ヒガシウィルウィンなど南関東クラシックでの活躍馬が好走するケースもあり、とくに『東京ダービーの連対馬』には注目だ。2015年には、東京ダービー馬ラッキープリンスが6番人気ながら3着に好走した例もある。
(斎藤 修)
1着
2着
3着
注記
当ページの情報は、NARが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。